WCF アプリケーションで JSON Services の OData サービスを公開

Jerod Johnson
Jerod Johnson
Senior Technology Evangelist
この記事では、WCF サービスアプリケーションを開発してJSON servicesの OData フィードを生成する方法を解説します。

CData ADO.NET Provider for JSON を使用すると、Windows Communication Foundation(WCF)フレームワークを活用してサービス指向アプリケーションを素早く開発し、JSON servicesを OData コンシューマーに提供できます。この記事では、接続用の Entity Data Model を作成し、WCF Data Service を構成して OData サービスを公開する方法を解説します。公開したフィードは、Power Pivot や CData ADO.NET Provider for OData を使用するアプリケーションなど、さまざまな OData クライアントから利用できます。

OData サービスの作成

以下の手順で、OData 経由でJSON servicesへの接続を提供する WCF サービスアプリケーションを作成します。

  1. Visual Studio を開き、新しいプロジェクトを作成します。WCF Service Application テンプレートを選択します。
  2. 自動生成された IService.cs と Service1.svc を削除します。
  3. Entity Framework 6 をインストールします:

    Visual Studio のパッケージマネージャーコンソールを使用して、最新バージョンの Entity Framework をインストールします。以下のコマンドを実行すると、Entity Framework が自動的にダウンロード・インストールされます。

    Install-Package EntityFramework
  4. Entity Framework プロバイダーを登録します:
    1. App.config または Web.config ファイルの "providers" セクションに、以下のプロバイダーエントリを追加します。Entity Framework のインストールが成功していれば、このセクションはすでに存在しているはずです。
      <configuration>
      ...
      <entityFramework>
        <providers>
          ...
          <provider invariantName="System.Data.CData.JSON" type="System.Data.CData.JSON.JSONProviderServices, System.Data.CData.JSON.Entities.EF6" />
        </providers>
      </entityFramework>
      </configuration>
    2. インストールディレクトリの lib/4.0 にある System.Data.CData.JSON.Entities.dll への参照を追加します。
    3. プロジェクトをビルドして、EF6 のセットアップを完了します。
  5. Project -> Add New Item -> ADO.NET Entity Data Model をクリックします。
  6. 表示される Entity Data Model ウィザードで、'EF Designer from Database' オプションを選択します。
  7. Choose Your Connection ダイアログが表示されたら、New Connection をクリックします。
  8. Connection properties ダイアログで、CData JSON Data Source を選択し、必要な認証情報を入力します。

    一般的な接続文字列は以下のとおりです:

    URI=C:/people.json;DataModel=Relational;

    データソースへの認証については、ヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。CData 製品は、JSON API を双方向データベーステーブルとして、JSON ファイルを読み取り専用ビュー(ローカル ファイル、一般的なクラウドサービスに保存されているファイル、FTP サーバー)としてモデル化します。HTTP Basic、Digest、NTLM、OAuth、FTP などの主要な認証スキームがサポートされています。詳細はヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。

    URI を設定して認証値を入力したら、DataModel を設定してデータ表現とデータ構造をより厳密に一致させます。

    DataModel プロパティは、データをどのようにテーブルに表現するかを制御するプロパティで、次の基本設定を切り替えます。

    • Document(デフォルト):JSON データのトップレベルのドキュメントビューをモデル化します。CData 製品 は、ネストされたオブジェクト配列を集約されたJSON オブジェクトとして返します。
    • FlattenedDocuments:ネストされた配列オブジェクトと親オブジェクトを、単一テーブルに暗黙的に結合します。
    • Relational:階層データから個々の関連テーブルを返します。テーブルには、親ドキュメントにリンクする主キーと外部キーが含まれています。

    リレーショナル表現の設定についての詳細は、ヘルプドキュメントの「JSON データのモデリング」を参照してください。また、以下の例で使用されているサンプルデータも確認できます。データには人や所有する車、それらの車に行われたさまざまなメンテナンスサービスのエントリが含まれています。

    Amazon S3 内のJSON への接続

    URI をバケット内のJSON ドキュメントに設定します。さらに、次のプロパティを設定して認証します。

    • AWSAccessKey:AWS アクセスキー(username)に設定。
    • AWSSecretKey:AWS シークレットキーに設定。

    Box 内のJSON への接続

    URI をJSON ファイルへのパスに設定します。Box へ認証するには、OAuth 認証標準を使います。 認証方法については、Box への接続 を参照してください。

    Dropbox 内のJSON への接続

    URI をJSON ファイルへのパスに設定します。Dropbox へ認証するには、OAuth 認証標準を使います。 認証方法については、Dropbox への接続 を参照してください。ユーザーアカウントまたはサービスアカウントで認証できます。ユーザーアカウントフローでは、以下の接続文字列で示すように、ユーザー資格情報の接続プロパティを設定する必要はありません。 URI=dropbox://folder1/file.json; InitiateOAuth=GETANDREFRESH; OAuthClientId=oauthclientid1; OAuthClientSecret=oauthcliensecret1; CallbackUrl=http://localhost:12345;

    SharePoint Online SOAP 内のJSON への接続

    URI をJSON ファイルを含むドキュメントライブラリに設定します。認証するには、User、Password、およびStorageBaseURL を設定します。

    SharePoint Online REST 内のJSON への接続

    URI をJSON ファイルを含むドキュメントライブラリに設定します。StorageBaseURL は任意です。指定しない場合、ドライバーはルートドライブで動作します。 認証するには、OAuth 認証標準を使用します。

    FTP 内のJSON への接続

    URI をJSON ファイルへのパスが付いたサーバーのアドレスに設定します。認証するには、User およびPassword を設定します。

    Google Drive 内のJSON への接続

    デスクトップアプリケーションからのGoogle への認証には、InitiateOAuth をGETANDREFRESH に設定して、接続してください。詳細はドキュメントの「Google Drive への接続」を参照してください。

  9. OData クライアントからアクセスさせたい JSON のテーブルとビューを選択します。
  10. Project -> Add New Item -> WCF Data Service をクリックします。
  11. データソースクラスを指定し、新しい WCF Data Service へのアクセスを構成します。以下の例では、エンティティの Access Rule が All に設定されています。これは、すべてのユーザーがデータの読み取りと変更を行えることを意味します。

      
    using System;
    using System.Collections.Generic;
    using System.Data.Services;
    using System.Data.Services.Common;
    using System.Linq;
    using System.ServiceModel.Web;
    using System.Web;
    
    namespace JSONService{
      public class JSONDataService : DataService<JSONEntities> {
        public static void InitializeService(DataServiceConfiguration config) {
          config.SetEntitySetAccessRule("*", EntitySetRights.All);
          config.DataServiceBehavior.MaxProtocolVersion = DataServiceProtocolVersion.V3;
        }
      }
    }
    	
  12. プロジェクトを実行します。これで、OData 対応アプリケーションから Salesforce データにアクセスし、変更を反映できるようになります。ブラウザでフィードにアクセスできます。フィードは次のように表示されます:

Power Pivot から OData サービスを利用する

これで、任意の OData クライアント(例:Excel Power Pivot)からサービスを利用できます。

  1. Excel を開き、Power Pivot Window ボタンをクリックします。
  2. 新しいポップアップが表示されます。From Data Feeds オプションを選択します。
  3. 表示される Table Import Wizard で、OData URL を入力します(例:http://localhost:12449/JSONDataService.svc/)。
  4. OData サービスへの接続後、ウィンドウ下部の Next ボタンをクリックします。
  5. ウィザードの次のウィンドウに、利用可能なテーブルの一覧が表示されます。インポートするテーブルを選択し、Finish をクリックします。
  6. Close をクリックして、Power Pivot にデータをインポートします。

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