Cline を使用して Visual Studio Code からリアルタイム Workday のデータにアクセスする方法
Cline は IDE 上で動作する自律型コーディングエージェントです。ユーザーの許可を得ながら、ファイルの作成や編集、コマンドの実行、ブラウザの操作などを実行できます。CData MCP Server for Workday と組み合わせることで、IDE から直接 CRM データにリアルタイムでアクセスでき、開発環境を離れることなくリアルタイムのスキーマとレコードを使用してデータ駆動型機能の構築、テスト、検証が行えます。
この記事では、CData MCP Server for Workday を WSL(Windows Subsystem for Linux)で実行し、Windows 上の Visual Studio Code の Cline 拡張機能から接続する方法について説明します。
背景
CData MCP Server は通常、Claude Desktop などのクライアント向けに設計されています。しかし、Windows の VS Code で Cline 拡張機能を使用してサーバーに接続しようとすると、以下のエラーが発生しました:
MCP error -32000: Connection closed
この問題は、Cline 拡張機能の Windows 版における stdio トランスポート実装の I/O 処理に起因していると考えられます。
- 関連する GitHub Issue: https://github.com/cline/cline/issues/3464
- また、Java や Node などのプロセスを起動する際に、PATH などの環境変数が正しく継承されない場合があります。
前提条件
- Windows に Visual Studio Code がインストールされていること
- VS Code に Cline 拡張機能がインストールおよび設定されていること
- Windows Subsystem for Linux (WSL) がインストールされ、Linux ディストリビューション(Ubuntu など)が動作していること
- WSL に Java 21 以上の JRE がインストールされていること
- Windows に CData MCP Server for Workday がインストールされていること
ステップ 1: Workday で認証(Windows 上)
WSL で MCP Server を実行する前に、Windows 環境で認証フローを完了する必要があります。これにより、必要な資格情報がすべて生成され、適切に保存されます。「CData MCP Server for Workday」を見つけて実行するか、MCP Server JAR ファイルを実行して設定ウィザードを開きます。
java -jar "C:\Program Files\CData\CData MCP Server for Workday 2024\lib\cdata.mcp.workday.jar"
Workday への接続
Workday 接続プロパティの取得・設定方法
ここでは、4つのWorkday API の接続パラメータを設定する方法、およびTenant とBaseURL を取得する方法について説明します。必要なAPI のパラメータが設定され、カスタムOAuth および / またはAzure AD API クライアントを作成したら、接続の準備は完了です。
接続の前提条件
API / 前提条件 / 接続パラメータ
WQL / WQL サービスを有効化(下記参照) / ConnectionType: WQL
Reports as a Service / カタログレポートの設定(ヘルプドキュメントの「データアクセスのファインチューニング」参照) / ConnectionType:
Reports
REST / 自動で有効化 / ConnectionType: REST
SOAP / 自動で有効化 / ヘルプドキュメントのWorkday SOAP API への認証を参照
BaseURL およびTenant の取得
BaseURL およびTenant プロパティを取得するため、Workday にログインしてView API Clients を検索します。 この画面では、Workday はBaseURL とTenant の両方を含むURL であるWorkday REST API Endpoint を表示します。
REST API Endpoint のフォーマットは、
https://domain.com/
- https://domain.com(URL のサブディレクトリと会社名の前の部分)はBaseURL です。
- mycompany(URL の最後のスラッシュの後の部分)はTenant です。
例えば、REST API エンドポイントがhttps://wd3-impl-services1.workday.com/ccx/api/v1/mycompany の場合、 BaseURL はhttps://wd3-impl-services1.workday.com であり、Tenant はmycompany です。
WQL サービスを有効化
Workday WQL API を介して接続するには、はじめにWQL Service を有効にする必要があります。
- Workday を開きます。
- 検索バーにView Domain と入力します。
- プロンプトにWorkday Query Language と入力します。
- Allowed Security Group Types のいずれかに、接続するユーザーが含まれていることを確認します。
Workday への認証
Basic 認証以外のほとんどのWorkday 接続では、認証のためにOAuth ベースのカスタムAPI クライアントアプリケーションを作成する必要があります。これには、ユーザーがAzure AD 資格情報を介して接続するエンタープライズインストールも含まれます。 Workday への認証につての詳細は、ヘルプドキュメントの「Workday への認証」セクションを参照してください。
CData MCP Server の設定
MCP Server に名前を付け(例: cdataworkday)、必要な接続プロパティを入力して「Connect」をクリックします。
接続に成功すると、以下のディレクトリとファイルが作成されます:
C:\Users\<username>\AppData\Roaming\CData\workday Provider\ |-- cdataworkday.mcp |-- (その他のサポート設定ファイル)
ステップ 2: MCP Server 設定を WSL にコピー
次に、設定フォルダ全体を Windows から WSL 環境にコピーします。
mkdir -p ~/.config/CData/ cp -r /mnt/c/Users/<username>/AppData/Roaming/CData/"workday Provider" ~/.config/CData/
コピー先のパスが正確に ~/.config/CData/workday Provider/ と一致していることを確認してください。
ステップ 3: WSL に MCP Server をインストール
Java をインストールし、MCP Server JAR を WSL 内の目的の場所に配置します:
sudo apt update sudo apt install openjdk-21-jre-headless sudo mkdir -p /opt/cdata/mcp_workday/lib sudo cp /mnt/c/Program\ Files/CData/CData\ MCP\ Server\ for\ Workday\ 2024/lib/cdata.mcp.workday.jar /opt/cdata/mcp_workday/lib/
ステップ 4: Cline の設定
次に、wsl コマンドを使用して WSL 内で MCP Server を起動するように Cline 拡張機能を設定します。
以下の内容で cline_mcp_settings.json を作成または更新します:
{
"mcpServers": {
"cdataworkday": {
"autoApprove": ["*"],
"disabled": false,
"timeout": 60,
"type": "stdio",
"command": "wsl",
"args": [
"-d",
"Ubuntu", // インストールされている WSL ディストリビューション名に置き換えてください
"--",
"/usr/bin/java",
"-jar",
"/opt/cdata/mcp_workday/lib/cdata.mcp.workday.jar",
"cdataworkday"
],
"env": {
"JAVA_TOOL_OPTIONS": "-Xmx2g"
}
}
}
}
注意: Ubuntu を実際の WSL ディストリビューション名(例: Ubuntu-22.04)に置き換えてください。PowerShell または CMD で wsl -l を実行して確認できます。
ステップ 5: Cline でリアルタイムデータを操作
Visual Studio Code 内から、Cline 拡張機能を通じて MCP コマンドを実行できるようになりました。
cdataworkday_get_tables cdataworkday_get_columns Workers
正しく設定されていれば、これらのコマンドは利用可能な Workday オブジェクトとメタデータのリストを返し、CRM スキーマをリアルタイムで操作できます。
以下のような自然言語プロンプトを試してみてください:
- 「新しい Workday Lead を作成する React フォームを生成してください。」
- 「今四半期にクローズした Opportunities を取得する Python 関数を作成してください。」
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