RabbitMQ のデータをFileMaker Pro にインポートする方法
CData ODBC Driver の特徴の一つは、多くのアプリケーションを幅広くサポートしている点です。この記事では、FileMaker Pro でODBC ドライバーを設定してRabbitMQ を使ってデータビジュアライゼーションを作成します。
FileMaker とRabbitMQ のデータを連携する3つの方法
FileMaker からRabbitMQ と連携するには大きく3つの方法があります。本記事では①の方法を解説しますが、②や③の方法を解説する記事も用意していますので、必要に応じて参照してください。
- ODBC インポート機能を活用:本記事で解説する方法です。ODBC プロトコルを活用してFileMaker にデータを取り込みます。最も簡単な方法ですが、データに変更があった場合に全件再取り込みが必要になります。定期的にデータを更新する場合には、②の方法がベターです。
- スクリプト機能を活用:FileMaker に搭載されているスクリプト機能を活用することで、初回だけ全件データを取り込み、その後は変更のあったデータだけを取り込む差分更新でデータを更新できます。詳しくはこちらの記事をご確認ください。
- ESS(External SQL Source)機能を活用:ESS はFileMaker から外部データソースにリアルタイム接続できる機能です。接続設定は少し面倒ですが、ESS ではリアルタイム接続が可能なので、データ変更をすぐに反映したい、という場合にはベストな方法です。詳しくはこちらの記事をご確認ください。
CData ODBC ドライバとは?
CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。
- RabbitMQ をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
- 多様なアプリケーション、ツールにRabbitMQ のデータを連携
- ノーコードでの手軽な接続設定
- 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み
CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてRabbitMQ の接続を設定、2.FileMaker Pro 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。
CData ODBC ドライバのインストールとRabbitMQ への接続設定
まずは、本記事右側のサイドバーからAPI ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。
接続プロパティが未設定の場合は、まずODBC DSN(データソース名)で設定します。これはドライバーのインストールの最後の手順です。Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターを使ってODBC DSN を作成および設定できます。
- Profile
- AuthScheme
- URL
- User
- Password
Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターで必要なプロパティを設定する方法は、ヘルプドキュメントの「はじめに」をご参照ください。
RabbitMQ Management HTTP API について
RabbitMQ は、複数のメッセージングプロトコルをサポートするオープンソースのメッセージブローカーです。RabbitMQ Management HTTP API は、RabbitMQ サーバーの管理データと監視データに HTTP 経由でアクセスする手段を提供します。この API では、仮想ホスト、エクスチェンジ、キュー、バインディング、コネクション、チャネル、コンシューマー、ユーザー、権限、ポリシー、クラスター全体の統計情報を取得できます。
HTTP API を利用するには、RabbitMQ サーバーで Management プラグインを有効化する必要があります。デフォルトでは、管理インターフェースはポート 15672 でリッスンします。
Basic 認証の設定
RabbitMQ Management HTTP API は HTTP Basic 認証を使用します。RabbitMQ 管理ユーザーのユーザー名とパスワードを指定する必要があります。
管理 API へのアクセスを有効にするには、以下のステップで進めます:
- サーバーで RabbitMQ Management プラグインが有効になっていることを確認します(rabbitmq-plugins enable rabbitmq_management)。
- 既存の管理ユーザーを使用するか、適切な管理タグ(management、policymaker、monitoring、または administrator)を持つユーザーを作成します。
- RabbitMQ Management HTTP API の完全なベース URL を控えておきます(例:http://localhost:15672)。
RabbitMQ サーバーを設定したら、以下の接続プロパティを設定して接続します:
- AuthScheme:Basic に設定します。
- URL:RabbitMQ Management HTTP API のベース URL に設定します(例:http://localhost:15672)。
- User:RabbitMQ の管理ユーザー名に設定します(例:guest)。
- Password:RabbitMQ の管理パスワードに設定します。
接続文字列の例:
Profile=C:\profiles\RabbitMQ.apip;AuthScheme=Basic;URL=http://localhost:15672;User=guest;Password=guest;
利用可能なテーブル
RabbitMQ プロファイルでは、以下のテーブルにアクセスできます:
- Overview - クラスター全体の統計情報と RabbitMQ ノードに関する情報
- Nodes - RabbitMQ クラスター内の個々のノードに関する情報
- NodeMemory - 特定のクラスターノードの詳細なメモリ使用状況の内訳
- Connections - ブローカーへのすべてのオープンな AMQP コネクションの一覧
- Channels - すべてのコネクションにわたるオープンな AMQP チャネルの一覧
- Consumers - すべてのキューに登録されたコンシューマーの一覧
- Exchanges - すべての仮想ホストで宣言されたエクスチェンジの一覧
- Queues - すべての仮想ホストで宣言されたキューの一覧
- Bindings - エクスチェンジとキュー間のすべてのバインディングの一覧
- VirtualHosts - ブローカーに設定された仮想ホストの一覧
- VhostPermissions - 特定の仮想ホスト内のユーザー権限
- Users - すべての RabbitMQ ユーザーの一覧
- Permissions - すべての仮想ホストにわたる全ユーザーの権限レコード
- TopicPermissions - 全ユーザーのトピックレベルの権限レコード
- Policies - 仮想ホスト内のキューおよびエクスチェンジに適用されたポリシーの一覧
- OperatorPolicies - 仮想ホスト内のキューに適用されたオペレーターポリシーの一覧
- Parameters - 仮想ホストごとのコンポーネントパラメータ(例:federation、shovel)の一覧
- GlobalParameters - すべての仮想ホストに適用されるグローバルパラメータの一覧
- VhostLimits - 特定の仮想ホストに設定されたリソース制限
- UserLimits - 特定のユーザーに設定されたリソース制限
- FeatureFlags - フィーチャーフラグの一覧と、ノード上での有効/無効の状態
- DeprecatedFeatures - 非推奨機能の一覧と、その使用状態
- AuthAttempts - ノードの認証試行統計
- ClusterName - RabbitMQ クラスターの名前
- WhoAmI - 現在認証されている管理ユーザーに関する情報
- ExchangeBindingsSource - 特定のエクスチェンジがソースとなっているバインディング
- ExchangeBindingsDestination - 特定のエクスチェンジが宛先となっているバインディング
- QueueBindings - 仮想ホスト内の特定のキューのバインディング
これで、Filemaker Pro のテーブルにRabbitMQ をロードできます。
-
新しいデータベースで[File]→[Import Records]→[Data Source]をクリックし、CData RabbitMQ DSN を選択します。
-
[SQL Query Builder]ウィザードが表示されたら、テーブルと列を選択して[Insert into SQL Query]をクリックします。このクエリは直接編集できます。テーブルからすべての行を選択するには、次のクエリを使います。
SELECT * FROM AuthAttempts
UI を使いWHERE タブをクリックすることで、WHERE 句にフィルタをビルドできます。
-
[Import Field Mapping]ウィザードが表示されたら、データソースの列からデスティネーションテーブルの列にマッピングを定義できます。クエリ結果に新しいテーブルを作成するには、[Target]ボックスから[New Table ("CData API Source")]を選択し[Import]をクリックします。
ドライバーがサポートするSQL の詳細は、ヘルプドキュメントを参照してください。
デザイン時のデータ処理
テーブルをブラウズしながら、summary 関数の計算のみならずデータのソートや集計ができます。デザイン時にデータのビューを操作するには、まず以下2つの手順を行います。
- ブラウズモードに切り替える:アプリケーションのフッターにある[Mode]ポップアップメニューをクリックします。
- テーブルビューに切り替える:アプリケーションのメインツールバーにある[View As]メニューのテーブルアイコンをクリックします。
集計とサマライズ
下記の手順に従って、下図のように列の値をグループ化してサマリーを表示します。
- Sort: 列を右クリックして[Sort Ascending]をクリックします。
- Group: 列を右クリックし、[Add Trailing Group by ]をクリックして値をグループ化し、その後にsummary 計算が挿入される行を作成します。[Add Leading Group]をクリックしてグループにサマリーを加えます。
- Summarize:グループ化された列を右クリックして[Trailing Subtotals]メニューからサマリーを選択します。
下図は、グループ内の行数およびランニングカウントを表します。
レポートにチャートを追加
下記の手順に従って、各 の全 を示す簡単な棒グラフを作成します。
- を右クリックし[Chart by ]をクリックします。[Table]ビューで列をグループ化済みの場合、例えば は、 で をチャートするオプションを選択できます。
- [Chart Setup]ウィンドウでチャートを描画する列を選択:x 軸に列を追加するには、[Data]ボックスの隣のボタンをクリックします。
x 軸とy 軸を選択するとチャートが描かれます。[Chart Setup]でもデータの処理が可能です。次のオプションを設定すると下図のチャートを作成できます。
- y 軸の合計を計算:[Data]ボックスとなりのy 軸のボタンをクリックして[Specify Calculation]を選択します。それからSUM 関数と、例えばcolumn、Shipcountry を選択します。
- [Summary]メニューでy 軸のサマリーを選択します。
- [Axis Options]セクションでチャートをカスタマイズ:'Show data points on chart' オプションを有効にするか、ラベルの角度を指定します。
おわりに
このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。
CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。