Apache Kafka へのRabbitMQ のデータのETL / ELT パイプラインを作ってデータを統合する方法

宮本航太
宮本航太
プロダクトスペシャリスト
ETL / ELT ツールのCData Sync を使って、RabbitMQ のデータのApache Kafka へのETL パイプラインをノーコードで作成する方法を解説します。



データ分析基盤へのRabbitMQ のデータの取り込みのニーズが高まっています。CData Sync は、数百のSaaS / DB のデータをApache Kafka をはじめとする各種DB / データウェアハウスにノーコードで統合・レプリケーション(複製)が可能なETL / ELT ツールです。

本記事では、RabbitMQ のデータをCData Sync を使ってApache Kafka に統合するデータパイプラインを作っていきます。

CData Sync とは?

CData Sync の概要画像

CData Sync は、レポーティング、アナリティクス、機械学習、AI などで使えるよう、社内のデータを一か所に統合して管理できるデータ基盤をノーコードで構築できるETL ツールで、以下の特徴を持っています。

  1. RabbitMQ をはじめとする数百種類のSaaS / DB データに対応
  2. Apache Kafka など多くのRDB、データレイク、データストア、データウェアハウスに同期可能
  3. 業務データのデータ分析基盤へのETL / ELT 機能に特化し、極限まで設定操作をシンプルに
  4. 主要なSaaS データの差分更新やCDC(Change Data Capture、変更データキャプチャ)のサポート
  5. フレキシブルなSQL / dbt 連携での取得データの変換

CData Sync では、1.データソースとしてRabbitMQ の接続を設定、2.同期先としてApache Kafka の接続を設定、3.RabbitMQ からApache Kafka へのレプリケーションジョブの作成、という3つのステップだけでレプリケーション処理を作成可能です。以下に具体的な設定手順を説明します。

1. データソースとしてRabbitMQ の接続を設定

まずはじめに、CData Sync のブラウザ管理コンソールにログインします。CData Sync のインストールをまだ行っていない方は、本記事の製品リンクから「CData Sync」をクリックしてCData Sync をインストールしてください。30日間の無償トライアルをご利用いただけます。インストール後にCData Sync が起動して、ブラウザ設定画面が開きます。

それでは、データソース側にRabbitMQ を設定していきましょう。左の「接続」タブをクリックします。

  1. 「+接続の追加」ボタンをクリックします。 コネクションの追加。
  2. 「データソース」タブを選択して、リスト表示されるデータソースを選ぶか、検索バーにデータソース名を入力して、RabbitMQ を見つけます。
  3. RabbitMQ の右側の「→」をクリックして、RabbitMQ アカウントへの接続画面を開きます。もし、RabbitMQ のコネクタがデフォルトでCData Sync にインストールされていない場合には、ダウンロードアイコン(コネクタのアップロードアイコン)をクリックし、「ダウンロード」をクリックすると、CData Sync にコネクタがインストールされます。 データソースの追加。
  4. 接続プロパティにRabbitMQ に接続するアカウント情報を入力をします。

    RabbitMQ Management HTTP API について

    RabbitMQ は、複数のメッセージングプロトコルをサポートするオープンソースのメッセージブローカーです。RabbitMQ Management HTTP API は、RabbitMQ サーバーの管理データと監視データに HTTP 経由でアクセスする手段を提供します。この API では、仮想ホスト、エクスチェンジ、キュー、バインディング、コネクション、チャネル、コンシューマー、ユーザー、権限、ポリシー、クラスター全体の統計情報を取得できます。

    HTTP API を利用するには、RabbitMQ サーバーで Management プラグインを有効化する必要があります。デフォルトでは、管理インターフェースはポート 15672 でリッスンします。

    Basic 認証の設定

    RabbitMQ Management HTTP API は HTTP Basic 認証を使用します。RabbitMQ 管理ユーザーのユーザー名とパスワードを指定する必要があります。

    管理 API へのアクセスを有効にするには、以下のステップで進めます:

    1. サーバーで RabbitMQ Management プラグインが有効になっていることを確認します(rabbitmq-plugins enable rabbitmq_management)。
    2. 既存の管理ユーザーを使用するか、適切な管理タグ(management、policymaker、monitoring、または administrator)を持つユーザーを作成します。
    3. RabbitMQ Management HTTP API の完全なベース URL を控えておきます(例:http://localhost:15672)。

    RabbitMQ サーバーを設定したら、以下の接続プロパティを設定して接続します:

    • AuthScheme:Basic に設定します。
    • URL:RabbitMQ Management HTTP API のベース URL に設定します(例:http://localhost:15672)。
    • User:RabbitMQ の管理ユーザー名に設定します(例:guest)。
    • Password:RabbitMQ の管理パスワードに設定します。

    接続文字列の例:

    Profile=C:\profiles\RabbitMQ.apip;AuthScheme=Basic;URL=http://localhost:15672;User=guest;Password=guest;
    

    利用可能なテーブル

    RabbitMQ プロファイルでは、以下のテーブルにアクセスできます:

    • Overview - クラスター全体の統計情報と RabbitMQ ノードに関する情報
    • Nodes - RabbitMQ クラスター内の個々のノードに関する情報
    • NodeMemory - 特定のクラスターノードの詳細なメモリ使用状況の内訳
    • Connections - ブローカーへのすべてのオープンな AMQP コネクションの一覧
    • Channels - すべてのコネクションにわたるオープンな AMQP チャネルの一覧
    • Consumers - すべてのキューに登録されたコンシューマーの一覧
    • Exchanges - すべての仮想ホストで宣言されたエクスチェンジの一覧
    • Queues - すべての仮想ホストで宣言されたキューの一覧
    • Bindings - エクスチェンジとキュー間のすべてのバインディングの一覧
    • VirtualHosts - ブローカーに設定された仮想ホストの一覧
    • VhostPermissions - 特定の仮想ホスト内のユーザー権限
    • Users - すべての RabbitMQ ユーザーの一覧
    • Permissions - すべての仮想ホストにわたる全ユーザーの権限レコード
    • TopicPermissions - 全ユーザーのトピックレベルの権限レコード
    • Policies - 仮想ホスト内のキューおよびエクスチェンジに適用されたポリシーの一覧
    • OperatorPolicies - 仮想ホスト内のキューに適用されたオペレーターポリシーの一覧
    • Parameters - 仮想ホストごとのコンポーネントパラメータ(例:federation、shovel)の一覧
    • GlobalParameters - すべての仮想ホストに適用されるグローバルパラメータの一覧
    • VhostLimits - 特定の仮想ホストに設定されたリソース制限
    • UserLimits - 特定のユーザーに設定されたリソース制限
    • FeatureFlags - フィーチャーフラグの一覧と、ノード上での有効/無効の状態
    • DeprecatedFeatures - 非推奨機能の一覧と、その使用状態
    • AuthAttempts - ノードの認証試行統計
    • ClusterName - RabbitMQ クラスターの名前
    • WhoAmI - 現在認証されている管理ユーザーに関する情報
    • ExchangeBindingsSource - 特定のエクスチェンジがソースとなっているバインディング
    • ExchangeBindingsDestination - 特定のエクスチェンジが宛先となっているバインディング
    • QueueBindings - 仮想ホスト内の特定のキューのバインディング
    データソースの追加。
  5. 「作成およびテスト」をクリックして、正しくRabbitMQ に接続できているかをテストして保存します。これでレプリケーションのデータソースとしてRabbitMQ への接続が設定されました。

2. 同期先としてApache Kafka の接続を設定

次に、RabbitMQ のデータを書き込む先(=同期先)として、Apache Kafka を設定します。同じく「接続」タブを開きます。

  1. 「+接続の追加」ボタンをクリックします。
  2. 「同期先」タブを選択して、リスト表示されるデータソースを選ぶか、検索バーにデータソース名を入力して、Apache Kafka を見つけます。
  3. Apache Kafka の右側の「→」をクリックして、Apache Kafka データベースへの接続画面を開きます。もし、Apache Kafka のコネクタがデフォルトでCData Sync にインストールされていない場合には、ダウンロードアイコン(コネクタのアップロードアイコン)をクリックし、「ダウンロード」をクリックすると、CData Sync にコネクタがインストールされます。 Kafka を同期先に設定
  4. 必要な接続プロパティを入力します。

    • Bootstrap Servers - 接続するApache Kafka Bootstrap サーバーのアドレスを設定。
    • Auth Scheme - 認証スキームを選択。デフォルト設定はPlain で、ユーザーのログイン情報を使用します。
    • User - Apache Kafka への認証に使用するユーザー名を入力。
    • Password - Apache Kafka への認証に使用するパスワードを入力。
    • Type Detection Scheme - 使用する型検出用スキーム(NoneRowScanSchemaRegistryMessageOnly)を指定。デフォルトは「None」です。
    • Use SSL - Secure Sockets Layer(SSL)プロトコルを使用するかどうかを指定。デフォルト値はFalse です。
  5. 「作成およびテスト」をクリックして、正しく接続できているかをテストします。 同期先接続の設定
  6. これで同期先としてApache Kafka を設定できました。CData Sync では、Apache Kafka のデータベース名を指定するだけで同期するRabbitMQ に併せたテーブルスキーマを自動的に作成(CREATE TABLE)してくれます。同期データに合わせたテーブルを事前に作成するなどの面倒な手順は必要ありません。もちろん、既存テーブルにマッピングを行いデータ同期を行うことも可能です。

3. RabbitMQ からApache Kafka へのレプリケーションジョブの作成

CData Sync では、レプリケーションをジョブ単位で設定します。ジョブは、RabbitMQ からApache Kafka という単位で設定し、複数のテーブルを含むことができます。レプリケーションジョブ設定には、「ジョブ」タブに進み、「+ジョブを追加」ボタンをクリックします。 ジョブの一覧

「ジョブを追加」画面が開き、以下を入力します:

  1. 名前:ジョブの名前
  2. データソース:ドロップダウンリストから先に設定したRabbitMQ を選択
  3. 同期先:先に設定したApache Kafka を選択
データソースの設定Salesforce の例)。

すべてのオブジェクトをレプリケーションする場合

RabbitMQ のすべてのオブジェクト / テーブルをレプリケーションするには、「種類」セクションで「すべて同期」を選択して、「ジョブを追加」ボタンで確定します。

作成したジョブ画面で、右上の「▷実行」ボタンをクリックするだけで、全RabbitMQ テーブルのApache Kafka への同期を行うことができます。

オブジェクトを選択してレプリケーションする場合

RabbitMQ から特定のオブジェクト / テーブルを選択してレプリケーションを行うことが可能です。「種類」セクションでは、「標準(個別設定)」を選んでください。

次に「ジョブ」画面で、「タスク」タブをクリックし、「タスクを追加」ボタンをクリックします。 ジョブへのタスク追加Salesforce の例)。

するとCData Sync で利用可能なオブジェクト / テーブルのリストが表示されるので、レプリケーションを行うオブジェクトにチェックを付けます(複数選択可)。「ジョブを追加」ボタンで確定します。

タスク選択(Salesforce の例)。

作成したジョブ画面で、「▷実行」ボタンをクリックして(もしくは各タスク毎の実行ボタンを押して)、レプリケーションジョブを実行します。 作成したジョブの実行(Salesforce の例)。

このようにとても簡単にRabbitMQ からApache Kafka への同期を行うことができました。

CData Sync の主要な機能を試してみる:スケジューリング・差分更新・ETL

ジョブのスケジュール起動設定

CData Sync では、同期ジョブを1日に1回や15分に1回などのスケジュール起動をすることができます。ジョブ画面の「概要」タブから「スケジュール」パネルを選び、「⚙設定」ボタンをクリックします。「間隔」と同期時間の「毎時何分」を設定し、「保存」を押して設定を完了します。これでCData Sync が同期ジョブをスケジュール実行してくれます。ユーザーはダッシュボードで同期ジョブの状態をチェックするだけです。 スケジュール実行設定。

差分更新

CData Sync では、主要なデータソースでは、差分更新が可能です。差分更新では、最後のジョブ実行時からデータソース側でデータの追加・変更があったデータだけを同期するので、レプリケーションのクエリ・通信のコストを圧倒的に抑えることが可能です。

差分更新を有効化するには、ジョブの「概要」タブから「差分更新」パネルを選び、「⚙設定」ボタンをクリックします。「開始日」と「レプリケーション間隔」を設定して、「保存」します。

SQL での取得データのカスタマイズ

CData Sync は、デフォルトではRabbitMQ のオブジェクト / テーブルをそのままApache Kafka に複製しますが、ここにSQL、またはdbt 連携でのETL 処理を組み込むことができます。テーブルカラムが多すぎる場合や、データ管理の観点から一部のカラムだけをレプリケーションしたり、さらにデータの絞り込み(フィルタリング)をしたデータだけをレプリケーションすることが可能です。

ジョブの「概要」タブ、「タスク」タブへと進みます。選択されたタスク(テーブル)の「▶」の左側のメニューをクリックし、「編集」を選びます。タスクの編集画面が開きます。

UI からカラムを選択する場合には、「カラム」タブから「マッピング編集」をクリックします。レプリケーションで使用しないカラムからチェックを外します。

SQL を記述して、フィルタリングなどのカスタマイズを行うには、「クエリ」タブをクリックし、REPLICATE 「テーブル名」の後に標準SQL でフィルタリングを行います。 レプリケーションのカスタマイズ設定。

RabbitMQ からApache Kafka へのデータ同期には、ぜひCData Sync をご利用ください

このようにノーコードで簡単にRabbitMQ のデータをApache Kafka にレプリケーションできます。データ分析、AI やノーコードツールからのデータ利用などさまざまな用途でCData Sync をご利用いただけます。30日の無償トライアルで、シンプルでパワフルなデータパイプラインを体感してください。

日本のユーザー向けにCData Sync は、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

CData Sync の 導入事例を併せてご覧ください。

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