
CData Sync では新機能の追加やパフォーマンスの改善が継続的に行われており、定期的なアップデートとして提供されています。
本記事では、新バージョンへ移行する 2 つのアプローチをご紹介します。どちらも、必要であれば元の状態へ戻せる手順を含んでいます。なお、お客様環境によっては追加の対応が必要となる場合があります。そのため、アップデートをお考えの際は、事前に CData サポート へご相談ください。
アップデートの概要
CData Sync を構成する主な要素
CData Sync は大きく 2 種類のファイル群で構成されています。
実行ファイル、設定ファイル(インストールフォルダ)
sync.war 、sync.exe.configなどの実行ファイル及び設定ファイルが格納されています。インストーラーを実行するとこのフォルダ内のファイルが更新されます。Windowsマシンの場合は C:\Program Files\CData\CData Sync がデフォルトになります。
データフォルダ(アプリケーションディレクトリ)
設定データ、アプリケーションデータ、ログデータ、証明書などが格納されています。またデフォルト設定ではアプリケーションデータベースもこのフォルダ内に含まれます。アプリケーションデータベースにはジョブ・接続・スケジュールなどの情報が格納されています。アプリケーションデータベースの詳細についてはアプリケーションデータベースの設定のページをご確認ください。Windows マシンの場合は C:\Program Files\CData\CData Sync 、Linux マシンの場合はインストールフォルダ直下がデフォルトのアプリケーションディレクトリになります。インストーラーによる自動バックアップはないため、アップデート前に手動でバックアップを取得する必要があります。
アップデートの基本的な流れ
現在の設定を取得(バックアップ)する
サービスを停止する
新バージョンのインストーラーを実行する
サービスを起動して動作確認する
2 つのアプローチについて
本記事では以下の 2 つのアプローチを紹介します。
アプローチ 1: 別マシンを使う
新しいマシンに最新版をセットアップし、移行機能(エクスポート/インポート)で設定を引き継ぎます。旧マシンをそのまま残せるため、新マシンで問題が発生した場合に旧環境へ即座に戻せます。
アプローチ 2: 同一マシンでアップデートする
既存のマシン上でインストーラーを上書き実行します。事前にデータフォルダをバックアップしておくことで、問題が発生した場合に元の状態へ復元します。
アプローチ 1: 別マシンを使ったアップデート
新しいマシンに最新の CData Sync をセットアップし、旧マシンを残したまま検証し移行する方法です。新マシンでの動作を確認してから切り替えるため、既存の運用を継続しながら移行を進められます。
手順
1. 設定をエクスポートする
旧マシンの CData Sync 管理画面を開き、設定をエクスポートします。「設定」ページ→「移行」タブ→「エクスポート」よりエクスポートすることができます。エクスポートの詳細手順についてはこちらを参照してください。エクスポートしたファイルは任意の場所に保存してください。
2. 新マシンに CData Sync をインストールする
CData Sync ダウンロードページ からビルドを取得、もしくはサポートチームより取得したビルドを新マシンにインストールします。
3. 旧マシンの設定ファイルを新マシンに配置する
旧マシンのインストールフォルダに次のファイルが存在する場合、新マシンのインストールフォルダの同様の箇所に配置します。ファイルが存在しない場合はそのまま次の手順に進んでください。
sync.exe.config
sync.properties
4. 設定をインポートする
新マシンの管理画面からエクスポートファイルを取り込みます。インポートの詳細手順についてはこちらを参照してください。インポート後、接続情報・ジョブ・スケジュールがすべて引き継がれます。
5. 動作確認をする
新マシンで接続テストとジョブの試験実行を行います。問題がなければ切り替え完了です。
(補足) 新マシンの動作確認が完了するまで旧マシンを削除しない
新マシンで想定外の問題が発生した場合は、旧マシンのスケジュールを再度有効にするだけで元の運用に戻せます。新マシンの動作が安定したことを確認してから、旧マシンを廃棄してください。
アプローチ 2: 同一マシンでアップデートする場合
別マシンを用意できない場合は、アップデート前に 2 種類のバックアップを取得した上で、同マシンでアップデートを実施します。Windows、Linux で作業内容が異なるためそれぞれの場合について解説します。
Windows
バックアップの取得
1. 設定をエクスポートする
サービスを停止する前に、管理画面から設定をエクスポートしてマシンとは別の場所(ネットワーク共有やクラウドストレージなど)に保存しておくことをお勧めします。切り戻しにはフォルダバックアップを使用しますが、万が一バックアップにアクセスできなくなった場合の備えになります。CData Sync 管理画面より、「設定」ページ→「移行」タブ→「エクスポート」よりエクスポートすることができます。エクスポートの詳細手順についてはこちらを参照してください。
2. サービスを停止する
スタートメニューのショートカットから「Stop CData Sync」を選択し、サービスを停止します。
3. フォルダをバックアップする
インストールフォルダおよびアプリケーションディレクトリをバックアップします。バックアップ対象のフォルダはデフォルトでは
となります。ただし、インストールフォルダ内の sync.properties に cdata.app.directory が設定されている場合は、アプリケーションディレクトリはcdata.app.directoryで設定されているパスがバックアップ対象になります。バックアップ前に設定を確認してください。バックアップにはフォルダのユーザー権限情報を含めてコピーするために robocopy コマンドなどを使用するのをおすすめします。PowerShell を立ち上げ次のようなコマンドを実行してください。
robocopy "C:\Program Files\CData\CData Sync" "C:\Backup\sync_install_folder" /E /COPYALL
robocopy "C:\ProgramData\CData\sync" "C:\Backup\sync_appdir" /E /COPYALL
アップデート手順
アップデートの実施手順については以下ヘルプを参照してください。
ソフトウェアのアップグレード(Windows)- CData Sync ヘルプ
切り戻し手順(必要な場合)
1. サービスを停止する
スタートメニューのショートカットから「Stop CData Sync」を選択し、サービスを停止します。
2. 現在のフォルダをリネームする(退避する)
エクスプローラーでアプリケーションディレクトリをリネーム、もしくは PowerShell で次のようなコマンドを実行します。
rename "C:\ProgramData\CData\sync" "sync_rename"
3. CData Sync をアンインストールする
コントロールパネル -> プログラムのアンインストール(または「プログラムと機能」)からCData Syncをアンインストールします。
4. バックアップをコピーして戻す
バックアップしたフォルダを元に戻します。PowerShell を立ち上げ、次のようなコマンドを実行してください。
robocopy "C:\Backup\sync_appdir" "C:\ProgramData\CData\sync" /E /COPYALL
5. 以前のバージョンのCData Sync のインストーラーを実行する
6. サービスを起動する
スタートメニューのショートカットから「Start CData Sync」を選択し、サービスを起動します。
Linux
バックアップの取得
1. 設定をエクスポートする
サービスを停止する前に、管理画面から設定をエクスポートしてマシンとは別の場所に保存しておくことをお勧めします。切り戻しにはフォルダバックアップを使用しますが、万が一バックアップにアクセスできなくなった場合の備えになります。CData Sync 管理画面より、「設定」ページ→「移行」タブ→「エクスポート」よりエクスポートすることができます。エクスポートの詳細手順についてはこちらを参照してください。
2. サービスを停止する
サービスで起動している場合次のコマンドを実行します。
sudo systemctl stop cdatasync
インプロセスで起動している場合、次のコマンドを実行します。
java -jar sync.jar -stop
3. フォルダをバックアップする
インストールフォルダ及び、アプリケーションディレクトリをバックアップします。デフォルト設定ではそれぞれのフォルダは同一なものになります。ただし、インストールフォルダ内の sync.properties に cdata.app.directory が設定されている場合は、アプリケーションディレクトリはcdata.app.directoryで設定されているパスがバックアップ対象になります。バックアップ前に設定を確認してください。バックアップにはシェルなどを立ち上げ次のようなコマンドを実行してください。
sudo cp -a /opt/sync /opt/sync.backup
アップデート手順
アップデートの実施手順については以下ヘルプを参照してください。
ソフトウェアのアップグレード(Linux)- CData Sync ヘルプ
切り戻し手順(必要な場合)
1. サービスを停止する
サービスで起動している場合、次のコマンドを実行します。
sudo systemctl stop cdatasync
インプロセスで起動している場合、次のコマンドを実行します。
java -jar sync.jar -stop
2. 現在のフォルダをリネームする
sudo mv /opt/sync /opt/sync_new
3. バックアップを元のパスへ戻す
sudo mv /opt/sync.backup /opt/sync
4. サービスを起動する
サービスで起動する場合、次のコマンドを実行します。
sudo systemctl start cdatasync
まとめ
別マシンを使う方法では旧マシンを残したまま新バージョンを検証でき、問題があれば旧マシンのスケジュールを再有効化するだけで元の運用に戻せます。同一マシンでアップデートする場合は、事前のフォルダバックアップが元の状態への復元手段となります。
アップデートにあたっては、ぜひ事前に CData サポートフォーム へご相談ください。