Emergent でCData Connect AI 経由のSAP SuccessFactors のデータにリアルタイムアクセス

Yazhini G
Yazhini G
Technical Marketing Engineer
CData Connect AI のリモートMCP サーバーを活用して、Emergent エージェントからMCP 統合を通じてSAP SuccessFactors のデータにセキュアにアクセスし、アプリケーションを構築する方法をご紹介します。

Emergent は、AI を活用した開発プラットフォームです。作りたいものを自然言語で記述するだけで、自律型エージェントがフルスタックの Web アプリケーションをリアルタイムに生成してくれます。エージェントは MCP を通じて外部ツールやデータソースに接続し、ライブデータを取得してアウトプットに活用できます。

Emergent と CData Connect AI を組み込みの MCP(Model Context Protocol)サーバーで統合すると、Emergent エージェントはガバナンスの効いたリアルタイムのSAP SuccessFactors のデータへのアクセスが可能になります。これにより、エージェントはSAP SuccessFactors のデータのクエリ、分析、可視化を実行できます。セッション中に MCP ツールを直接呼び出す方法と、ライブデータに接続されたフルアプリケーションを生成する方法のどちらにも対応しており、手動のデータエクスポートやカスタム統合コードは不要です。

この記事では、Connect AI で SAP SuccessFactors への接続を設定し、CData MCP サーバーを Emergent に登録して、Emergent からライブのSAP SuccessFactors のデータとやり取りする手順をご紹介します。

ステップ 1:Emergent 用の SAP SuccessFactors への接続を設定

Emergent から SAP SuccessFactors への接続は、CData Connect AI のリモートMCP サーバーを通じて実現されます。Emergent からSAP SuccessFactors のデータとやり取りするために、まず CData Connect AI で SAP SuccessFactors への接続を作成・設定していきましょう。

  1. Connect AI にログインし、Sources をクリックして、 Add Connection をクリックします
  2. 「Add Connection」パネルから SAP SuccessFactors を選択します
  3. SAP SuccessFactors に接続するために必要な認証プロパティを入力します。

    SAP SuccessFactorsへの接続

    それでは、SAP SuccessFactors に接続していきましょう。CData 製品は、デフォルトで有効になっているOData API を介してSAP SuccessFactors と通信します。追加の権限が必要な場合は、SAP サポートサイトをご確認ください。

    認証方法として、Azure AD 認証、SAP IAS 認証、OAuth 認証(推奨)、Basic 認証(非推奨)のいずれかを使用してSAP SuccessFactors に認証できます。

    必要な接続プロパティ

    選択したAuthScheme に関わらず、SAP SuccessFactors 環境を識別するために以下の接続プロパティを設定しましょう。

    • URL:SuccessFactors をホストするサーバーのURL
    • CompanyId:SAP SuccessFactors テナントに割り当てられた一意の識別子。この値はAPI 認証に必要で、組織固有のものです

    OAuth 認証

    SAP SuccessFactors では、OAuth 認証を2種類のグラント種別でサポートしています。

    • SAP SuccessFactors LMS インスタンスのクライアントグラント種別
    • SAML-2 Bearer グラント種別

    OAuth 認証を有効にするには、すべてのOAuth フローでカスタムOAuth アプリケーションを作成し、適切なプロパティを設定する必要があります。

    デスクトップアプリケーションでカスタムOAuth アプリケーションの資格情報を使用して認証するには、OAuth アクセストークンを取得し、更新する必要があります。これらを設定すると、接続の準備が整います。

    OAuth アクセストークンの取得およびリフレッシュ

    以下のプロパティを設定してください。

    • InitiateOAuthGETANDREFRESHOAuthAccessToken を自動的に取得およびリフレッシュするために使用します
    • OAuthClientId:アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントId
    • CallbackURL:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に定義されたリダイレクトURI
    • OAuthClientSecret (クライアントグラント種別のみ):アプリケーションの登録時に割り当てられたクライアントシークレット
    • PrivateKey (SAML-2 Bearer グラント種別のみ):カスタムOAuth アプリケーションの作成時にダウンロードした秘密鍵証明書のパス、またはその証明書のbase64 でエンコードされた内容

    接続すると、CData 製品がデフォルトブラウザでSAP SuccessFactors のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えてください。

    アプリケーションにアクセス許可を与えると、CData 製品がOAuth プロセスを完了します。

    1. CData 製品がSAP SuccessFactors からアクセストークンを取得し、それを使ってデータをリクエストします
    2. OAuth 値はOAuthSettingsLocation で指定されたパスに保存されます。これらの値は接続間で永続化されます

    アクセストークンの期限が切れた際は、CData 製品が自動でアクセストークンをリフレッシュします。

    カスタムOAuth アプリケーションの作成やその他の認証方法については、 href="/kb/help/" target="_blank">ヘルプドキュメントの「はじめに」をご確認ください。

  4. 「Save & Test」をクリックします
  5. Permissions タブに移動し、ユーザーベースの権限を更新します

パーソナルアクセストークンの追加

パーソナルアクセストークン(PAT)は、Emergent から Connect AI への接続を認証するために使用されます。アクセス制御の粒度を維持するために、統合ごとに個別の PAT を作成することをおすすめします。

  1. Connect AI アプリの右上にある歯車アイコン()をクリックして、設定ページを開きます
  2. 設定ページの「Access Tokens」セクションに移動し、 Create PAT をクリックします
  3. PAT にわかりやすい名前を付けて Create をクリックします
  4. トークンが表示されたらコピーして安全な場所に保管してください。一度しか表示されません

SAP SuccessFactors 接続の設定と PAT の生成が完了しました。これで Emergent から Connect AI 経由でSAP SuccessFactors のデータに接続する準備が整いました。

ステップ 2:Emergent で Connect AI を設定

CData Connect AI と Emergent の統合方法は、アカウントのプランに応じて 2 通りあります。Pro および Enterprise ユーザーは Emergent の UI から MCP サーバーを直接登録できます。無料プランのユーザーは、自然言語でやりたいことを記述し、Emergent のエージェントに接続済みアプリケーションを自動生成させることができます。

方法 1:MCP の直接設定(Pro / Enterprise)

Pro および Enterprise ユーザーは、CData Connect AI MCP サーバーを Emergent の UI から直接登録できます。登録が完了すると、どのプロジェクトのエージェントからでも追加設定なしで MCP ツールを通じてライブのSAP SuccessFactors のデータを呼び出せるようになります。

  1. Emergent にサインインします。まだアカウントをお持ちでない場合は新規作成してください
  2. をクリックして新しいプロジェクトを作成します。Project Name を入力して Create Project をクリックします
  3. プロジェクトのチャットウィンドウで、ドロップダウンからお好みのモデル(例:Claude 4.5 Sonnet)を選択します
  4. Advanced Controls アイコンをクリックし、Select MCP Tools をクリックして MCP 設定パネルを開きます
  5. Select MCPs to use ダイアログで、+ New MCP Server をクリックしてカスタム MCP サーバーを追加します
  6. Configure New MCP ダイアログで、以下の情報を入力します:
    • MCP Name: cdata-mcp
    • Description:(任意)サーバーの簡単な説明
    • JSON Configuration: 以下をペーストし、base64-encode-email-pat の部分を Base64 エンコードした email:PAT 文字列に置き換えてください:
    {
        "mcpServers": {
            "cdata-mcp": {
                "args": [
                    "-y",
                    "mcp-client",
                    "connect",
                    "https://mcp.cloud.cdata.com/mcp"
                ],
                "command": "npx",
                "env": {
                    "MCP_HEADERS": "{\"Authorization\":\"Basic base64-encode-email-pat\"}"
                }
            }
        }
    }
            

    注:Connect AI のメールアドレスと PAT を email:PAT の形式で結合し、Base64 エンコードしてください。例えば、[email protected]:ABC123...XYZ の場合、エンコード結果は dXNlckBteWRvbWFpbjphSzkvbVB4Mi9Rcjd2TjQ... のようになります。

  7. Verify and Save をクリックして MCP サーバーを登録します
  8. Select MCP Tools に戻り、cdata-mcp がリストに表示され、トグルが有効になっていることを確認します。有効になっていない場合はオンに切り替えてください

CData MCP サーバーの登録と有効化が完了しました。これで Emergent エージェントは、どのプロジェクトからでも Connect AI を通じてライブのSAP SuccessFactors のデータをクエリ・操作できます。

Emergent からライブのSAP SuccessFactors のデータをクエリ

MCP サーバーの設定が完了したら、Emergent のエージェントパネルで会話を開始して、ライブのSAP SuccessFactors のデータとやり取りしてみましょう。

  1. プロジェクトのチャットに戻り、データを探索するプロンプトを入力します。例:
    • cdata-mcp 接続で利用可能なすべてのカタログを一覧表示して。
    • SAP SuccessFactors で利用可能なスキーマとテーブルを表示して。
    • SAP SuccessFactors のデータから上位 5 件のレコードをクエリして。
  2. エージェントが CData Connect AI MCP サーバーを呼び出し、SAP SuccessFactors のデータからリアルタイムの結果を返します

方法 2:自然言語でアプリケーションを構築(無料プラン)

無料プランのユーザーは、自然言語のプロンプトで CData Connect AI MCP サーバーに接続するフルスタックアプリケーションの構築を Emergent に指示できます。エージェントが必要なエンドポイントと認証情報を対話的に確認し、ライブのSAP SuccessFactors のデータに接続されたアプリケーションを生成します。

  1. Emergent にサインインし、チャットウィンドウを開きます
  2. 構築したいアプリケーションを記述するプロンプトを入力します。例:
    I would like to build a small application that connects to a remote MCP HTTPS server.
    I already have the MCP endpoint URL and the required credentials.
    The application should:
      - Establish a connection to the remote MCP server
      - Authenticate using the provided credentials
      - Retrieve and list all available catalogs from the MCP
    
    Please make sure the credentials are stored securely in a .env file
    and not hardcoded in the application.
            
  3. Emergent が MCP エンドポイント URL と認証情報の入力を求めてきます。以下の値を入力してください:
    • MCP Endpoint URL: https://mcp.cloud.cdata.com/mcp
    • Authorization: Basic base64(email:PAT)
  4. Emergent エージェントが Connect AI 経由でSAP SuccessFactors のデータに接続するフルスタックアプリケーションを生成し、App Preview パネルにライブの結果を表示します。

これで、Emergent が CData Connect AI MCP サーバーと通信し、ライブのSAP SuccessFactors のデータを取得するアプリケーションを構築できました。自然言語のプロンプトひとつで完了です。

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