Connect AI でカスタム MCP ツールを構築し、再現性と予測可能性を持つエージェント型アクションを実現する

Build Custom MCP Tools in Connect AIAI エージェントは、Connect AI 内でデータのクエリだけでなく、ビジネスアクションを実行できるようになりました。2026 年第 1 四半期のリリースの一環として、すべての Connect AI ユーザー向けに利用可能となった主要な機能強化をお届けします。それは、組織の各部門間でカスタム MCP ツールを定義・構築・共有できる機能です。各 AI アプリケーションで同じアクションを再構築する代わりに、チームは Connect AI で一度定義するだけで、組織全体のすべてのエージェントとユーザーがすぐに利用できるようになります。ガバナンスと監査証跡も標準で備わっています。

MCP でエージェントによるカスタムアクションを実現

企業には、自社のユースケースや運用システムに合わせたアクションを実行できる AI エージェントが必要です。在庫が閾値を下回ったときに発注書を送信したり、顧客との会話の要約からサポートチケットを作成したり、会議のメモをもとに CRM レコードを更新したり、フォーマット済みのレポートを生成して関係者にメール送信したりといったアクションがその例です。

これまで、こうした機能を構築するには各 AI アプリケーションにカスタムコードを実装する必要があり、コードはチーム間で分散していました。そのため、何がどこで実行されているかを一元的に把握できず、変更を加えて AI ユーザー全体に展開することも困難でした。

カスタム MCP ツール:AI のツールボックスを拡張する

Connect AI には、350 以上のエンタープライズソースに対してスキーマ検出・データ取得・書き込み・アクション実行を担うプラットフォーム管理型のユニバーサル MCP ツールセットが標準搭載されています。

エージェントに数百ものシステム固有のツールを提供するという一般的なアプローチは、セッションコンテキストを圧迫し、ツール使用時のハルシネーションを招く恐れがあります。Connect AI のユニバーサルツールはリレーショナルインターフェース上で動作するため、エージェントはツールの肥大化を招くことなく、接続されているあらゆるデータソースやシステムを探索・読み取り・操作できます。

今回新たに追加された「Custom MCP Tools」および「Source MCP Tools」機能は、Connect AI の基盤を拡張し、AI の機能と動作を組織が精密に制御できる 2 つのツール設計レイヤーを提供します。

  • Custom Tools を使うと、特定のワークフローに合わせて専用の操作を定義できます。明確なデータアクセス制限を設けた事前最適化済みのクエリを実行するため、トークン使用量を削減し、パフォーマンスを向上させ、意図しないデータの参照・露出を防止します。

  • Source Tools は、各システムに固有の厳密に定義された操作を提供します。承認済みのシステムアクションに直接マッピングされているため、IT チームは本番ワークフローにおいて予測可能な実行・トランザクションの安全性・監査可能性を確保できます。

多くの MCP プロバイダーは、汎用クエリインターフェースと API にマッピングされた固定の操作セットの組み合わせをサポートしています。Connect AI は、3 つの階層すべてを単一のガバナンスレイヤーで提供する唯一のマネージド MCP プラットフォームです。一貫したデータ探索を実現する「Universal Tools」、目的特化のエージェント型操作を行う「Custom Tools」、そして厳格に制御されたシステム固有のアクションを実行する「Source Tools」の 3 層構造です。

Custom Tools は、エージェントがマルチステッププロセスを実行し、各段階で予測可能かつスコープが明確な操作を必要とするエージェント型ワークフロー向けに設計されています。専用ツールにより、各クエリやアクションは入力範囲・検証済みロジック・構造化された出力として事前に定義されます。エージェントがスキーマを読み解く必要はなく、定義済みのツールを呼び出して次のステップに進むだけです。その結果、エンタープライズシステム全体で確実に実行されるワークフローが実現し、完全な監査証跡が確保されるとともに、どのレベルでも意図しないデータの参照・露出が発生しません。

Custom MCP Tools の詳細については、ドキュメントをご覧ください。

例:会話から Zuora のサブスクリプションを作成する

シナリオ:財務運用チームが AI アシスタントを使ってサブスクリプションのプロビジョニングを処理しています。取引が成立すると、担当者は Zuora に新しいサブスクリプションエントリを作成する必要があります。現在はそのたびに手動で Zuora にログインし、多段階のフォームを入力しなければなりません。

Custom Tools を使わない場合:AI は取引の詳細を確認し、必要なフィールドを担当者に伝えることはできますが、汎用ツールでは、サブスクリプションのプロビジョニングのような重要なアクションを一貫して正確に実行するのが難しい状況です。このシナリオでは、担当者が Zuora にアクセスして適切なアカウントを探し、手動でサブスクリプションを作成する必要があり、AI がすでに持っているデータを再入力することになります。

Custom Tools を使う場合:組織は「承認済みのサブスクリプション作成にのみ使用し、すべての必須フィールドを含める」という指示を付けて、create_zuora_subscription というツールを作成します。担当者がエージェントに取引の詳細を収集・確認してもらう会話の中で、そのままサブスクリプションの作成も依頼できます。Zuora へのログインや手動入力といった手間を省けるのです。エージェントへの社内信頼が高まるにつれ、このプロセスは完全に自動化できるようになります。CRM で商談を成約させるだけで、エージェントがプロセス全体を実行するようトリガーされ、担当者は関係構築といった本来の業務に専念できるようになります。

ツール: create_zuora_subscription

入力:account_id(文字列)、plan_id(文字列)、start_date(日付)、term_months(整数)

アクション: 検証済みの入力値を使用して [ZuoraProd].[Zuora].[Subscriptions] テーブルに INSERT を実行

出力:サブスクリプション ID およびレコード作成の確認

The Connect AI Q1 Release

Custom MCP Tool の設定

ツールの一元的な作成と管理

作成

Connect AI で、名前、型と検証ルールを指定した入力パラメータ、基盤となる SQL ロジック、構造化された出力スキーマを使って Custom Tool を定義していきましょう。Connect AI はツールのデプロイ前にエンジンに対して SQL 構文を検証するため、本番環境に到達する前にエラーを検出できます。

Custom Tools は、Connect AI がサポートする 350 以上のデータソースのいずれに対してもクエリを実行できます。

共有

Custom Tools へのアクセスは、プラットフォーム内のデータアクセスを制御するのと同じ権限レイヤーである Connect AI の Workspace モデルで管理されます。チーム・部門・ユースケースごとに目的特化のワークスペースを作成できます。

  • 財務ツールは財務ワークスペース内でのみ利用可能

  • 営業ツールは営業環境でのみ表示

  • 人事関連のロジックは人事ワークスペース内に留まり、他部門からは参照不可

ビジネスユーザーは、Claude・Copilot・社内アプリケーションなど、すでに使い慣れた AI アプリケーションからツールにアクセスできます。ツールの仕組みやデータの保存場所を知る必要はありません。AI が状況に応じて適切なツールを判断し、呼び出してくれます。

監視

Connect AI は、組み込みの監査インフラを通じてすべてのクエリ実行を記録します。各呼び出しについて、どのツールが呼び出されたか・どのユーザーが呼び出したか・実行されたクエリ・アクセスされたデータを確認できます。IT 部門は AI とシステム間のあらゆるやり取りを、完全かつ追跡可能な形で把握できます。

チームが個々のユーザー向けに単発の統合を構築する場合、こうした可視性は得られません。Connect AI では、すべてのアクションが管理されたインフラストラクチャを経由し、完全な監査証跡が残ります。

今年後半に登場:Toolkits

今年後半には、Toolkits がカスタムツールモデルをさらに拡張します。Toolkit は、厳選したUniversal Tools、 Source Tools、Custom Tools のセットを、特定のチームやワークフロー向けに設計された単一のガバナンス対象 MCP エンドポイントにまとめます。管理者は公開する接続・ツール・ロジックを細かく定義し、AI ツールが直接接続できる単一の MCP サーバー URL を発行します。詳細は近日公開予定です!

Connect AI で数分でカスタム MCP ツールを構築

すでに Connect AI をご利用の場合、カスタム MCP ツールは今すぐワークスペースでお使いいただけます。ツールを定義して SQL を検証し、組織内のすべての承認済みユーザーおよび AI アプリケーションに展開してみてください。一度構築すれば、一元的に管理され、どこでも再利用できます。

Connect AI の 14 日間無償トライアルで、エンタープライズ AI 向けカスタム MCP ツールをさっそく試してみてください。

※本記事は CData US ブログ Build Custom MCP Tools in Connect AI for Repeatable, Predictable Agentic Actions の翻訳です。

エンタープライズデータが、ついに AI-ready に

Connect AI は、AI アシスタントやエージェントが 350 以上の企業システムにリアルタイムかつ統制された形でアクセスできるようにします。これにより、AI はトレーニングデータだけでなく、実際のビジネスデータをもとに推論・判断を行えるようになります。

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