Connect AI x Connect Gateway x API Server - AI からのオンプレミスデータアクセスを「よりコントローラブルに実現する」方法

by 色川穂高 | April 14, 2026

Connect AI x Connect Gateway x API Server - AI からのオンプレミスデータアクセスを「よりコントローラブルに実現する」方法

こんにちは。CData Software Japan の色川です。

先日公開された「こちらの記事」では、CData Connect AI 待望の新機能である「Connect Gateway」を使って、オンプレミスにあるデータソースにAI から安全にアクセスする方法をご紹介しました。

CData Connect AI の「Connect Gateway」により、AI からのオンプレミスデータアクセスをシンプルかつ安全に実現いただけるようになりましたが、オンプレミスにあるデータソースの中でも「基幹系データベース」のようにアクセス品質を重視したい場合にさらに効果を発揮するのが「Connect AI」「Connect Gateway」に「CData API Server」を加えた構成パターンです。

この記事では、Connect AI x Connect Gateway とAPI Server を組み合わせることで、AI からのオンプレミスデータアクセスを「よりコントローラブルに実現する」方法をご紹介します。

CData API Server

CData API Server は「あらゆるデータソースから完全にドキュメント化されたAPI を作成およびデプロイ」できるサーバーアプリケーションです。外部アプリケーション、Web バックエンド、モバイル、AI エージェント向けに、柔軟でカスタマイズ可能なOData 準拠のAPI をノーコードで開発・運用することができます。API の「開発」のみならず、公開から運用・保守にいたるまでAPI 基盤として必要となる機能を備えています。

Connect AI x Connect Gateway x API Server - AI からのオンプレミスデータアクセスを「よりコントローラブルに実現する」方法

Connect AI / OData コネクタでのConnect Gateway 接続サポート

冒頭でご紹介したとおり、CData Connect AI に搭載された「Connect Gateway」は、AI からのオンプレミスデータアクセスを安全かつ簡単に実現する待望の新機能です。この記事の時点で、人気の高い複数の専用コネクタでConnect Gateway 接続がサポートされていますが、それ以外に汎用コネクタである「OData」でもConnect Gateway 経由の接続がサポートされています。

Connect AI のODataコネクタ

Connect AI のODataコネクタ

OData コネクタでのConnect Gateway 接続もシンプルに構成することができます。

Connect AI のODataコネクタ

この記事でご紹介する構成パターンは「オンプレミスデータソースへのアクセスはAPI Server でコントロール」して「API Server が提供するOData API」に対して「Connect Gateway のOData コネクタでアクセス」するイメージです。

Connect AI x Connect Gateway x API Server 構成の利点と価値

それでは「Connect AI x Connect Gateway」に「API Server」 を加える場合の利点を、さまざまな観点でご紹介していきます。

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Connectivity - サポートデータソースの拡張

Connect Gateway がまだ対応していないデータソースへの接続性(Connectivity)は、API Server を組み合わせて利用する分かりやすい利点の1つです。もちろん、Connect Gateway も今後積極的に対応データソースを増やしていく予定ですが、エンタープライズデータベース以外にSaaS やオンプレミスアプリケーション・ファイルなど、270 を超えるデータソースをサポートするAPI Server を組み合わせれば、Connect AI を通じて、今すぐあらゆるデータソースを安全にAI から利用することができます。

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Context - データモデル(スキーマ)の整形

API Server がサポートする「スキーマのカスタマイズ機能」も、基幹系データベースにAI からアクセスしたいときに価値を発揮する機能です。「アプリケーションよりデータモデルの方が寿命が長い」と良く言われますが、基幹系として長年活用されているデータベースのデータモデル(スキーマ)は、そのままではAI エージェントにとって理解が難しい構造になってしまっていることもあるかと思います。

例えば、高い互換性と安定性でミッドレンジの基幹系としても人気の高いIBM i(AS/400)での連携でご相談いただく中では、以下のような短縮略語形式で表現されたテーブル名やカラム名が利用されている場面もまだまだ多いようです。

Connect AI x Connect Gateway x API Server - AI からのオンプレミスデータアクセスを「よりコントローラブルに実現する」方法

AI エージェントがこのテーブルのメタデータをそのまま取得した場合、OHORDNO、OHORDDT といった短縮略語形式のカラム名しか見えず、「最近の受注実績を教えて」と質問しても、どのカラムが受注日を表すのか判断に困るでしょう。うまく判断に至れる場合も「判断がしにくい」ことによって推論コストが高くつくことは容易に想像がつきます。名称のみならず値自体でも、日付を「CYYMMDD(世紀 + YYMMDD)」の独特な形式で保持されていたり、という場合もまだまだ多いかも知れません。

API Server がサポートする「スキーマのカスタマイズ機能」を利用すると、エンドポイント(テーブル名)を分かりやすい名称に変更したり、カラム名に分かりやすい別名(エイリアス)を設定したり、データ型を明示的に変換したり、と「AI が文脈(Context)を理解しやすい形への整える」ことができます。GUI 上でのカスタマイズに限らず、API Server 独自の設定言語である「APIScript」を使えば、さらに高度なAPI スキーマをマークアップすることも可能です。

Connect AI x Connect Gateway x API Server - AI からのオンプレミスデータアクセスを「よりコントローラブルに実現する」方法

Connect AI x Connect Gateway x API Server - AI からのオンプレミスデータアクセスを「よりコントローラブルに実現する」方法

こうしておくことで、Connect AI からも整形されたデータモデル(スキーマ)でアクセスできるようになります。

Connect AI x Connect Gateway x API Server - AI からのオンプレミスデータアクセスを「よりコントローラブルに実現する」方法

Control - アクセス制御

基幹系データベースのように「アクセス品質を重視したいデータソース」の場合、「量」や「権限」などのアクセス制御(Control)はAPI Server を組み合わせて利用する最も分かりやすい利点かも知れません。

まず、イメージしやすいのが「レート制限」です。API Server ではユーザーごとに「1時間あたりの最大リクエスト数」と「最大同時リクエスト数」を制御することができます。AI エージェントからのアクセスは予測しにくいクエリパターンを生成することもあり、API Server のレート制限が基幹系データベースへの過負荷を防止するゲートとして活躍します。基幹系データベースへのアクセス「量」の観点でいえば、APIScriptの「api:cache」なども活用できるでしょう。

Connect AI x Connect Gateway x API Server - AI からのオンプレミスデータアクセスを「よりコントローラブルに実現する」方法

データへの「アクセス権限の制御」という観点では、Connect Gateway を通じてアクセスする際のAPI Server のユーザーアカウントに対して、許可するメソッド(GET やPOST など)を制限することができ、またアクセスできるオブジェクト(テーブルやビュー、ストアドプロシージャ)も制御が可能です。企業の根幹を支える基幹系データベースへのアクセスは厳重な権限管理が求められることが多いと思いますが、Connect AI レイヤでのアクセス制御機能と組み合わせて、二重のガードを実現することができます。

Connect AI x Connect Gateway x API Server - AI からのオンプレミスデータアクセスを「よりコントローラブルに実現する」方法

Connect AI x Connect Gateway x API Server - AI からのオンプレミスデータアクセスを「よりコントローラブルに実現する」方法

また、堅牢なAPI 運用基盤であるAPI Server では、すべてのAPI リクエストが記録されますので、AI エージェントが基幹系データベースに対してどのようなクエリを発行しているかを確実に追跡することができます。もちろん、AI エージェントからのアクセスによるエラー発生時の通知機能も備えていますので、管理・監視の観点でも、より安心に運用いただける構成と言えるでしょう。

API Server の価値(AI 利用に限らない汎用のAPI 基盤)

ここまで「Connect AI x Connect Gateway」に「API Server」 を加える場合の利点をご紹介してきましたが、なによりAPI Server の価値は「AI 利用に限らない汎用のAPI 基盤」として機能する点です。基幹系データベースを筆頭としたオンプレミスデータソースへのアクセスやデータ活用は、AI 経由に限りません。

Connect AI x Connect Gateway x API Server - AI からのオンプレミスデータアクセスを「よりコントローラブルに実現する」方法

ご紹介した「データモデル(スキーマ)の整形」や「アクセス制御」などのAPI Server が持つ機能は、Connect Gateway 経由での「AI からのアクセス」と、業務アプリケーションやBI ツールなど「従来のAPI クライアントからのアクセス」の双方に価値を提供します。API Server で整備したAPI 資産は、さまざまな領域・方式で活用することができますので、その投資対効果が複利的に効いてくる事が期待できます。もちろん、Connect AI + Connect Gateway 以外にも、OData をサポートするMCP 対応のAPI マネジメントプラットフォームなどから活用いただくこともできるでしょう。

まとめ

この記事では、Connect AI x Connect Gateway とAPI Server を組み合わせることで、AI からのオンプレミスデータアクセスを「よりコントローラブルに実現する」方法をご紹介しました。

基幹系データベースのように「高いアクセス品質を求められるデータソース」と「AI エージェント」の間にAPI Server を構成することで、API Server の豊富な接続性(Connectivity)のみならず、データ構造の文脈(Context)やアクセス制御(Control)などの観点で、AI からのデータアクセスを「よりコントローラブルに実現」できる事をイメージいただけたかと思います。

CData API Server は、AI エージェントはもちろん、ビジネスアプリケーションやWeb システムのバックエンドなど豊富なツールから利用できるOData 準拠のAPI をノーコードで開発・運用できるAPI 基盤です。使いやすく堅牢なAPI を提供するAPI Server は、業種業界を問わず幅広く活用いただけます。ぜひ、CData API Server を試してみてください。

製品を試していただく中で何かご不明な点があれば、テクニカルサポートへお気軽にお問い合わせください。


この記事では CData APIServer™ 2025 - 25.3.9411.0 を利用しています