AI からオンプレのPostgreSQL やSQL Server ・SAP への接続を可能にする「Connect Gateway」の使い方:CData Connect AI

by 杉本和也 | April 13, 2026 | Last Updated: April 13, 2026

Connect Gateway

こんにちは。CData Software Japan リードエンジニアの杉本です。

CData Connect AI 導入のご相談をいただく中で、今までなかなか対応できず歯がゆい思いをしていたユースケースがあります。

それは「社内のオンプレミスデータベースをAI から参照できるようにして活用したいが、ファイアウォールを開けたり、ネットワークをクラウドに解放するのはセキュリティ上難しい」という話です。

これはオンプレだけでなく、Azure やAWS 上でクローズドな形のネットワークになっているSAP などの基幹システムもそうですね。

それが今回なんと「Connect Gateway」という新機能で対応できるようになりました! これは社内ネットワーク内のSQL Server・PostgreSQL・MySQLなどのデータベースを、ファイアウォールの設定を変えることなく、CData Connect AI 経由でAIから安全に利用できるようになるというものです。

本記事では Connect Gateway の仕組みとセキュリティ特性を解説したうえで、実際のセットアップ手順を順を追って説明していきます!

この記事でわかること

  • Connect Gateway の概要とアーキテクチャ

  • セキュリティ特性とCData の認証体制

  • 対応データソース一覧

  • Connect AI 側・Docker 側のセットアップ手順

  • 動作確認とよくある質問

Connect Gateway とは

Connect Gateway は、CData Connect AI に含まれるオンプレミス型のリバーストンネルエージェントです。社内ネットワークにDocker コンテナとしてブリッジの役割を果たすエージェントを設置し、CData Connect AI クラウドとの間に暗号化されたトンネルを確立します。

https://docs.cloud.cdata.com/ja/Connect-Gateway

Connect Gateway

これにより、ファイアウォール内のデータベースやSAP などの基幹システムを、インターネットに直接公開することなく、任意のAI アプリケーションやアシスタントから安全に参照できるようになります!

アーキテクチャの全体像

通信は常にGateway 側(社内ネットワーク)からアウトバウンドで開始されます。外部から社内への直接アクセスは発生しません。

Connect Gateway

ちなみに、複数拠点にGateway を設置することも可能です。拠点ごとにConnect AI へGateway を登録することで、各拠点のデータソースに対してAI からアクセスできるようになります。

Connect Gateway

また、同一拠点に複数のDockerコンテナを立てることでHA(高可用性)構成にも対応しています。1台が停止した場合も、残りのインスタンスへ自動的にルーティングされます。

通信の仕組み — 3つのポイント

Connect Gateway の通信設計には、エンタープライズ利用を想定した3つの重要な特性があります。

ポイント

内容

アウトバウンドのみ

GatewayはアウトバウンドのHTTPS接続(cloud.cdata.com)のみを使用します。インバウンドのファイアウォール解放は不要です。

Azure Relayによるトンネル

Microsoft Azure Relay テクノロジーを使用した暗号化トンネルで通信します。パブリックにエンドポイントは公開されません。

Raw Byte 転送

Gateway はMySQL やPostgreSQL などのプロトコルを解釈しません。データの中身を読み取ることなく、生のバイト列をそのまま転送します。

またセキュリティに関しても、CDataは複数の第三者認証・評価を取得しており、Connect AI はそれらのスコープに含まれていますので、安心してエンタープライズのお客様にもご利用いただけるようになっています。

https://jp.cdata.com/security/

Connect Gateway

対応データソース(2026年3月時点)

現在、Connect Gatewayは以下のコネクタに対応しています。

カテゴリ

対応データソース

データベース

PostgreSQL / MySQL / SQL Server

データウェアハウス

Snowflake / Databricks

エンタープライズ

SAP Gateway(SAP S/4 Hana)

今後も積極的に対応データソースを増やしていく予定ですが、上記以外のコネクタが必要な場合は、CDataサポート(https://www.cdata.com/support/submit.aspx)へお気軽にお問い合わせください!

導入手順

Connect Gatewayの導入は大きく2つのステップで完了します。

  • ステップ1:Connect AI 側でGateway を登録

  • ステップ2:社内環境にDocker コンテナとしてGateway をインストール・セットアップ

  • ステップ3:Connect AI でデータソースの接続を設定

前提条件

事前に以下をご用意ください。

  • CData Connect AI のアカウント(トライアル含む)

  • Docker がインストールされたホストマシン

  • ホストマシンから cloud.cdata.com へのアウトバウンド通信(HTTPS)が可能なこと

今回は検証目的のため、私のMac Book Pro 上でDocker およびPostgreSQL のデータベースを構成して検証しました。

ステップ1:Connect AI でGateway を登録する

まず、Connect AI の管理画面でGatewayの登録を行います。

Connect AI にログインし、「Sources」メニューから「Add Connection」をクリックします。新規接続の追加画面、または既存接続の編集画面を開いてください。

Connect Gateway

次に、「Connect Gateway」タブをクリックし、「Add」ボタンを押します。「Add Gateway」ダイアログが表示されます。

Connect Gateway

Gateway を設置する場所を識別するための名前(例:「ServerRoom」「OsakaOffice」)を入力し、「Confirm」をクリックします。

Connect Gateway

登録が完了すると、Gatewayリストに「Pending」ステータスで表示されます。この画面で以下の3つの値をコピーしておいてください。次のステップで使用します。

環境変数名

説明

取得場所

ACCOUNT_ID

組織固有のアカウントID

Gateways一覧の「Account Id」

GATEWAY_LOCATION_ID

このGatewayインスタンスの識別子

Gateways一覧の「Location Id」

GATEWAY_API_KEY

GatewayがConnect AIと認証するためのAPIキー

Gateways一覧の「Key」(目のアイコンで表示)

Connect Gateway

ステップ2:Dockerコンテナとしてインストールする

ホストマシンで以下のコマンドを実行し、Gatewayコンテナを起動します。先ほどコピーした3つの値を <>部分に置き換えてください。

docker run で実行する場合

docker run \
    --name my-onprem-gateway \
    -e GATEWAY_LOCATION_ID= \
    -e GATEWAY_API_KEY= \
    -e ACCOUNT_ID= \
    connectaipublic.azurecr.io/connectgateway:latest

Dockerイメージがまだない場合は、初回実行時に自動的にpullされます。

継続稼働させる場合はDocker Composeの使用を推奨します。以下の内容を docker-compose.yml として保存してください。

docker-compose.yml

version: "3.8"

services:
  onprem-gateway:
    image: connectaipublic.azurecr.io/connectgateway:latest
    container_name: my-onprem-gateway
    restart: unless-stopped
    environment:
      GATEWAY_LOCATION_ID: 
      GATEWAY_API_KEY: 
      ACCOUNT_ID: 

以下のコマンドで起動・操作します。

# 起動
docker compose up -d

# ログ確認
docker compose logs -f

# 停止
docker compose down

ステップ3:接続テストと設定の完了

Docker コンテナが起動したら、Connect AI の画面に戻り動作確認を行います。

「Add/Edit Connection」画面の「Gateways」タブを開き、「Test Gateways」ボタンをクリックします。Gateway が正常に起動・接続されていれば、Status が「Success」に変わります。

Connect Gateway

次に「Basic Settings」タブに戻り、「Connection Type」で「Connect Gateway」を選択します。ドロップダウンから、登録したGatewayのロケーション名を選択してください。

Connect Gateway

あとは通常の接続設定と同様に、データソース側の認証情報(ホスト名・ユーザー名・パスワード等)を入力し、「Save & Test」をクリックすれば設定完了です。

Connect Gateway

これだけで、ファイアウォール内のオンプレミスデータベースへの接続が完了しました。

うまくデータモデルが確認できました!

Connect Gateway

Claude に繋いでリクエストしてみたところ、うまく私のデスクトップにあるPostgreSQL のデータを読み込むことができました。

Connect Gateway

よくある質問

Q. インバウンドのファイアウォール解放は必要ですか?

不要です。Gateway はアウトバウンドのHTTPS 接続(cloud.cdata.com)のみを使用します。外部から社内ネットワークへの直接アクセスは発生しません。

Q. データはクラウド上に保存されますか?

保存されません。クエリ結果はConnect AI を経由してAIクライアントへ返却されますが、CData側でデータが蓄積されることはありません。

Q. Gateway が停止した場合はどうなりますか?

同一ロケーションに複数のDocker コンテナを立てることでHA(高可用性)構成が可能です。1台が停止した場合、リクエストは自動的に残りのインスタンスへルーティングされます。

Q. 複数の拠点・データソースに対応できますか?

対応しています。拠点ごとにGateway コンテナを設置し、Connect AI側でそれぞれ登録することで、複数拠点のデータソースをまとめて管理できます。

Q. 対応していないコネクタはどうすればよいですか?

現時点ではPostgreSQL・MySQL・SQL Server・Snowflake・Databricks・SAP Gateway に対応しています(2026年3月時点)。それ以外のコネクタが必要な場合は、CData サポートへお気軽にお問い合わせください。

おわりに

このようにConnect Gateway を使うことで、オンプレミスのデータベースをクラウドに出すことなく、AI から安全にアクセスできるようになります!

ファイアウォールの設定変更も不要で、Docker さえ動く環境があればすぐに試せるのが大きな利点です。

「社内DB をAI で活用したいが、セキュリティ上の懸念がある」とお考えの方は、ぜひトライアルで実際に動かしてみてください♪

なにかわからないことがあれば、お気軽にサポートやお問い合わせからどうぞ!

https://jp.cdata.com/contact/