Mail & Deploy(MaD Reporting GmbH)は、企業向けレポーティングソフトウェアを世界各国で提供しています。同社のツールは、Qlik、Power BI、SQLデータベース、Snowflakeといった主要なBIプラットフォームやデータシステムからデータを取得し、カスタマイズされた実用的なレポート(PDF、Excel、PowerPoint、CSVなど、さまざまな形式に対応)へ自動で変換します。作成したレポートは、メールやファイル、システムを通じて、適切な担当者へプロアクティブに配信します。中堅・大企業がガバナンスの効いた自動レポーティングを大規模に実現するための基盤であり、複数のチャネルと出力形式を通じて、数千人のユーザーへレポート、ダッシュボード、アラートを安全に配信します。
顧客環境が複雑化し、データエコシステムが多様化するにつれ、Mail & Deployには新しいデータソースに対応できるスケーラブルな方法が必要になりました。ただし、製品の提供を遅らせたり、長期的なメンテナンスリスクを高めたりしない形でなければなりません。CData Embed Connectorsでプラットフォーム内のコネクティビティを標準化したことで、Mail & Deployは連携の大きなボトルネックを解消しました。対象システムの範囲が急速に広がるなかでも、企業向けレポーティングのニーズに応えられる対応範囲を広げています。
課題:製品のイノベーションを止めずに、顧客の連携要求に追いつく
Mail & Deployがより多くのエンタープライズ環境へ広がるにつれ、顧客の求めるものも変わっていきました。クラウドプラットフォーム、SaaSアプリケーション、データベース、業務ツールなど、増え続けるシステムからレポーティングのワークフローでデータを取得したい、という要望です。顧客ごとに新たな要件が生じるため、データソースの数と種類が増えるほど、それらに一貫して対応することは難しくなっていきました。
CData導入前、Mail & Deployには新しいコネクティビティを大規模に提供するための標準化された手段がありませんでした。新しいデータソースに対応するには、そのたびにカスタム開発とテストが必要で、さらにサードパーティのAPIが変わっても連携が安定して動き続けるよう、長期にわたって保守し続ける必要がありました。またチームは、ベンダー各社のAPIと回避策を組み合わせて対応しており、導入案件ごとにパフォーマンス、セキュリティ、実装品質にばらつきが生じていました。
このアプローチを続けるうちに、ボトルネックは次第に深刻化していきました。エンジニアは新機能の開発ではなく連携作業に時間を取られ、顧客が新しいシステムを導入するたびにオンボーディングの期間は長引きました。既存の連携を保守し続けること自体が、継続的な技術リスクを抱えることを意味しました。Mail & Deployに必要だったのは、複雑さやメンテナンスの負担を増やさずに顧客のニーズに合わせて広げていける、よりスケーラブルなコネクティビティの仕組みでした。
「CDataを組み込む前は、新しいデータソースが増えるたびにカスタム開発とテスト、さらに継続的なメンテナンスが発生していました。その結果、イノベーションの速度は落ち、顧客の連携要求に迅速に対応することが困難になっていました。」
—Angelika Brunner-Zorez、COO、Mail & Deploy
ソリューション:CData Embed Connectorsでコネクティビティを標準化し、スケーラブルでガバナンスの効いたアクセスを実現
個別開発による連携の負担が増え続けるなかで、Mail & DeployはCData Embed Connectors(ADO.NET)を自社プラットフォームに組み込み、顧客データへのコネクティビティを広げました。特に重要だったのは、次の機能です。
豊富なコネクタライブラリにより、連携ごとにプラットフォームを作り直すことなく、新しいデータソースへ素早く対応を広げられるようになりました。
強力なメタデータディスカバリにより、レポート生成ワークフローへの設定と組み込みが簡素化されました。あわせてガバナンスとセキュリティのサポートによって、顧客の導入環境は統制された状態に保たれ、企業での利用に耐える水準を維持できました。
組み込み可能なアーキテクチャがMail & Deployのプラットフォームにシームレスに適合し、コネクティビティをアドオンやカスタムプロジェクトではなく、製品のコア機能として提供できるようになりました。
実装は簡単で効率的でした。Mail & Deployは数か月ではなく数週間で稼働を開始できました。チームはまず、顧客からの需要が高かったPower BIへの接続から着手し、これを基盤としてSQLや業務データベースへも対応を広げました。コネクタのアップデートや変更はCDataが一元的に管理します。これによりMail & Deployは提供までの時間を短縮し、メンテナンスの負担を軽減しました。コネクティビティのニーズが増え続けるなかでも、新しい顧客システムに対応していけるスケーラブルな道筋も確保しました。
「CDataは大きな技術的ボトルネックを解消しました。カスタム開発なしに、はるかに多くのシステムへのネイティブアクセスを提供できるようになり、チームは裏方の作業ではなくイノベーションに集中し続けられます。」
—Angelika Brunner-Zorez、COO、Mail & Deploy
成果:提供は速く、リスクは低く、企業への導入はより広く
Mail & Deployは複雑な連携要件をより速く、より低いリスクで満たせるようになりました。顧客のニーズへの対応速度を制限していた大きな制約が解消されました。その結果セールスサイクルは短縮され、連携をより確実に届けられるようになったことで、長期的な顧客維持も強まりました。
組み込みコネクティビティによって、製品の市場における位置づけも大きく変わりました。Mail & DeployはQlik中心のレポート生成・配信ソリューションから、コネクティビティを備えた企業向けレポーティングプラットフォームへと進化しました。対応できるユースケースと対象市場は大きく広がり、顧客はより多くのシステムにまたがってガバナンスの効いたレポーティングを広げられるようになりました。
「CDataを組み込んで以来、開発速度は向上し、メンテナンスの工数は削減され、対応データソースの範囲も個別開発では到達できなかった水準まで広がりました。まずPower BIから着手しましたが、インフラとプロセスが整った今、さらに多くのコネクタの追加に期待しています。」
—Angelika Brunner-Zorez、COO、Mail & Deploy
CData Embed Connectorsで実現する大規模な企業向けレポーティング
CData Embed Connectorsをプラットフォームに組み込んだことで、Mail & Deployにとってコネクティビティは、繰り返し発生するエンジニアリングの負担から、製品に組み込まれたスケーラブルでガバナンスの効いた基盤へと変わりました。同社は対応データソースの範囲をより速く広げ、メンテナンスのリスクを抑え、ますます複雑になる環境でも企業向けレポーティングを支えられるようになりました。
今後もMail & Deployは、クラウド、セキュリティ、企業のガバナンスに注力し続けます。あわせてセルフサービス、自動化、API駆動のレポーティング機能を拡張し、モダンなクラウドスタック、運用システム、業界固有のプラットフォームへも対応を広げていきます。インテリジェントな配信、アラート、パーソナライゼーションに焦点を当てた専用のAIロードマップも進行中です。そのなかでMail & Deployは、新たな連携の複雑さを持ち込むことなく、多様なエンタープライズシステムにまたがって信頼性が高く一貫したデータアクセスを確保する戦略的な連携レイヤーとして、CDataを位置づけています。