IBM SPSS Modeler にJD Edwards のデータをシームレスに読み込む方法

杉本和也
杉本和也
リードエンジニア
IBM SPSS Modeler とCData ODBC ドライバを使ってJD Edwards のデータを取り込む方法をご紹介します。



本記事では、データサイエンティスト向けのツールとして有名なIBM SPSS Modeler でCData Driver を利用し、各種クラウドサービスのデータを取り込み、予測モデル作成につなげる方法を紹介したいと思います。

IBM SPSS Modeler とは?

IBMが提供するビジュアル・データサイエンスと機械学習(ML)のソリューションです。

https://www.ibm.com/jp-ja/products/spss-modeler SPSS公式ウェブサイト

SPSS Modeler はローコードで予測モデルの作成およびモデルの作成に必要なデータ加工などのプレパレーションを実施できます。今回の記事では、このSPSS Modeler にJD Edwards のデータを取り込んでみたいと思います。データの取得ができれば、予測モデルの作成などに自在に活用できます。

連携シナリオ

さて、今回の記事ではSPSS からJD Edwards に接続していきますが、このときに必要となるのがCData ODBC ドライバです。

SPSS にはODBC を経由して他サービスに接続する機能が標準提供されています。この機能とCData が提供しているODBC Drivers ラインナップを組み合わせることで、各種クラウドサービスのAPI やデータベースにシームレスにアクセスすることができるようになります。

SPSSのODBC接続画面

とは言っても、説明だけではイメージできない部分もあると思うので、実際に連携を試してみましょう。

CData JD Edwards ODBC Driver のインストール

最初にCData JD Edwards ODBC Driver を対象のマシンにインストールします。

以下のページから30日間のトライアルがダウンロードできます。

JD Edwards ドライバーページ

インストーラーを入手後、対象のマシンでセットアップを進めていきます。

ODBCインストーラー画面

セットアップが完了すると接続設定画面が表示されるので、JD Edwards への認証に必要な情報を入力します。

ドライバーは Application Interface Services(AIS)Server を経由して JD Edwards に接続します。以下の接続プロパティを設定します。

  • URL:AIS Server のベース HTTPS URL(例:https://jde-ais.example.com:8300)。
  • User:JD Edwards のユーザー名。
  • Password:JD Edwards のパスワード。
  • Environment(オプション):使用する JD Edwards の環境(例:本番環境なら PD920、開発環境なら DV920)。指定しない場合は、AIS Server のデフォルト環境が使用されます。
  • Role(オプション):セッションで使用する JD Edwards のロール。指定しない場合は、AIS Server のデフォルトロールが使用されます。
  • DeviceName(オプション):接続元のデバイスまたはアプリケーションの識別子。AIS Server での監査やログ記録に使用されます。
  • Jasserver(オプション):リクエストのルーティング先となる Java Application Server(JAS)インスタンス。クラスタ環境で便利です。

公開するデータの選択

JD Edwards ではテーブルとビジネスビューが System Code ごとに整理されており、ドライバーは各 System Code をそれぞれ個別のスキーマとして公開します。利用できるスキーマは、以下のプロパティで制御できます。

  • DataModel:System Code をスキーマとして公開する ERP モジュール(カンマ区切りで複数指定可)。接続先インスタンスのすべての System Code を公開する場合は All を指定します。デフォルトは FinancialManagement です。
  • SystemCodes:DataModel の System Code に加えて公開したい System Code のカンマ区切りリスト(例:42,43)。

接続時、ドライバーは認証情報を AIS Server に送信してセッショントークンを取得し、キャッシュします。セッションの有効期限が切れる前に、新しいトークンが自動でリクエストされます。

あとは「接続のテスト」ボタンをクリックし、接続が成功したら、「接続ウィザード」の「OK」ボタンをクリックして保存します。

接続完了後、メタデータタブから利用できるテーブル・ビューの情報を確認できます。

ここで予めJD Edwards のどのオブジェクト、項目を利用するか確認しておくと良いでしょう。

JD Edwardsデータのメタデータ確認画面

SPSS Modeler を立ち上げて新規ストリームを作成

それではSPSS Modeler を使ってJD Edwards のデータを取り込んでみましょう。

Windows のスタートメニューから「IBM SPSS Modeler Subscription」を立ち上げて、新しいストリームを作成します。

新規ストリーム画面

データベース入力を追加

まず「入力」タブにある「データベース」をストリーム上に配置します。

データベースをストリームに配置

配置したアイコンをダブルクリックするとデータベースの接続設定画面が出てくるので、「データソース」から「新規データベース接続の追加」をクリックします。

新規データベース接続の追加

すると以下のようにODBC DSNの一覧が表示されるので、先程構成したJD Edwards のDSNを選択して、「接続」をクリックしましょう。

ユーザー名・パスワードなどの認証情報は事前に入力してあるので、空白のままで構いません。これでJD Edwards への接続を確立できます。

DSNの選択と接続画面

接続を追加したら、どんなデータを取り込むのか、テーブルまたはSQLクエリーで設定します。

とりあえず手軽に取り込めるテーブル名での指定を行ってみます。「データの選択」をクリックします。

JD Edwardsデータの取得

表示されたテーブル・ビューの一覧から取り込みたい対象のテーブルを選択しましょう。

フィルタリング・データ型の設定・データの取得

あとはフィルター条件として、どの項目を取り込むかどうかという設定や、

フィルタリング画面

モデル作成の際に利用するデータ型やロールを設定すれば、データ取得の準備はOKです。

データ型やロールを指定する画面

データのプレビューを確認すると、以下のようにJD Edwards のデータを確認できました。

データのプレビュー

せっかくなので、「データ検査」を実行してデータの傾向も確認してみましょう。

データ検査ボタンを選択

以下のように各項目のデータの最小・最大・平均、有効な値かどうかなどが確認できます。

データの集計値を確認

このように、とてもシンプルな手順でJD Edwards のデータをSPSS Modeler に取り込むことができました。

これで、予測モデル作成などより複雑なタスクにJD Edwards のデータを簡単に活用できます。

おわりに

このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、RDB、NoSQL データをSPSS Modeler からコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

はじめる準備はできましたか?

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詳細:

JD Edwards Icon JD Edwards ODBC Driver

JD Edwards ODBC Driver は、ODBC 接続をサポートするさまざまなアプリケーションからJD Edwards のリアルタイムデータ連携を実現するパワフルなツールです。

データベースにアクセスするときと同感覚でJD Edwards データにアクセスし、標準ODBC Driver インターフェースを通じてJD Edwards データを読み出せます。