LangChainからPingOneのデータに接続する方法|MCP接続3ステップ
LangChain は、開発者やデータエンジニア、AI 実践者が LLM、ツール、API、データコネクタを組み合わせて AI 活用アプリケーションやワークフローを構築するためのフレームワークです。LangChain と CData Connect AI を組み込みの MCP Server を通じて統合することで、ワークフローからライブの PingOne にリアルタイムで簡単にアクセスして対話できるようになります。
CData Connect AI は、PingOneを含む数百のデータソースをMCP経由でAIツールにつなげるクラウドサービスです。接続情報はConnect AI側で一元管理されるため、LangChain エージェントにPingOneの認証情報を直接渡すことなくセキュアに連携できます。
この記事では、CData Connect AI での PingOne 接続の設定、LangChain への MCP サーバーの登録、そして PingOne をリアルタイムでクエリするワークフローの構築方法をご紹介します。
前提条件
- CData Connect AI のアカウント
- Python バージョン 3.10 以上(LangChain および LangGraph パッケージをインストールするため)
- OpenAI API キーを生成して保存
- システムに Visual Studio Code をインストール
ステップ 1:LangChain 用の PingOne 接続を設定する
それでは早速、LangChain から PingOne にアクセスできるようにしていきましょう。まず、CData Connect AI で PingOne 接続を作成します。この接続は、その後リモート MCP サーバーを通じて LangChain に公開されます。
- Connect AI にログインし、「Sources」をクリックして「+ Add Connection」をクリックします
- 利用可能なデータソースから「PingOne」を選択します
-
PingOne に接続するために必要な認証情報を入力しましょう。
PingOne に接続するには以下のプロパティを設定します。
- Region:自身のPingOne 組織のデータがホスティングされている地域。
- AuthScheme:PingOne に接続する際に使用する認証の種類。
- WorkerAppEnvironmentId (デフォルトのPingOne ドメインを使用する場合に必要)、またはAuthorizationServerURL のいずれかで、下で説明するように設定します。
WorkerAppEnvironmentId の設定
WorkerAppEnvironmentId は、Worker アプリケーションが存在するPingOne 環境のID です。 このパラメータは、環境がデフォルトのPingOne ドメイン(auth.pingone)を利用している場合のみ使用されます。 これは、ヘルプドキュメントのカスタムOAuth アプリケーションの作成で説明するように、PingOne への認証に使用するカスタムOAuth アプリケーションを作成した後に設定します。
はじめに、このプロパティの値を見つけます。
- 自身のPingOne 組織のホームページからナビゲーションサイドバーに移動し、Environments をクリックします。
- OAuth / Worker のカスタムアプリケーションを作成した環境(通常はAdministrators)を見つけ、Manage Environment をクリックします。 環境のホームページが表示されます。
- 環境のホームページのナビゲーションサイドバーで、Applications をクリックします。
- リストから、OAuth またはWorker アプリケーションの詳細を見つけます。
-
Environment ID フィールドの値をコピーします。
以下の例に似たものになるはずです:
WorkerAppEnvironmentId='11e96fc7-aa4d-4a60-8196-9acf91424eca'
次に、WorkerAppEnvironmentId をEnvironment ID フィールドの値に設定します。
AuthorizationServerURL の設定
AuthorizationServerURL は、お使いのアプリケーションが配置されている環境のPingOne 認可サーバーのベースURL です。 このプロパティは、PingOne プラットフォームAPI ドキュメントで説明されているように、環境にカスタムドメインを設定した場合にのみ使用されます。 Custom Domains を参照してください。
OAuth でのPingOne への認証
PingOne はOAuth とOAuthClient 認証の両方をサポートしています。 上述の設定手順に加え、OAuth またはOAuthCliet 認証をサポートするために、さらに2つの手順を完了する必要があります。
- ヘルプドキュメントのカスタムOAuth アプリケーションの作成で説明するように、カスタムOAuth アプリケーションを作成して設定します。
- ドライバーがデータモデル内のエンティティにアクセスできるようにするには、ヘルプドキュメントのAdministrator Roles での説明のとおり、使用するアドミンユーザー / ワーカーアプリケーションに対して正しいロールを設定していることを確認してください。
- 以下のサブセクションで説明されているように、選択した認証スキームと認証フローに適切なプロパティを設定します。
OAuth(認可コードグラント)
AuthScheme をOAuth に設定します。
デスクトップアプリケーション
OAuth アクセストークンの取得およびリフレッシュ
以下を設定して、接続してください。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH。繰り返しOAuth の交換を行ったり、手動でOAuthAccessToken を設定する必要をなくすには、InitiateOAuth を使用します。
- OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションを作成した際に取得したClient ID。
- OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションを作成した際に取得したClient Secret。
- CallbackURL:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に定義したリダイレクトURI。例:https://localhost:3333
接続すると、CData 製品 はデフォルトブラウザでPingOne のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。 ドライバーはこれでOAuth プロセスを完了します。
- ドライバーはPingOne からアクセストークンを取得し、それを使ってデータをリクエストします。
- OAuth 値はOAuthSettingsLocation で指定された場所に保存され、接続間で永続化されるようにします。
ドライバーはアクセストークンの期限が切れると自動的にリフレッシュします。
Web アプリケーションやヘッドレスマシン、クライアントクレデンシャルグラントを含むその他のOAuth メソッドについては、ヘルプドキュメントを参照してください。
- 「Create & Test」をクリックします
- 認証が完了したら、PingOne 接続の「Permissions」タブを開き、必要に応じてユーザーベースの権限を設定します
パーソナルアクセストークン(PAT)を生成する
LangChain は、アカウントのメールアドレスとパーソナルアクセストークン(PAT)を使用して Connect AI に認証します。アクセス制御の粒度を維持するために、統合ごとに個別の PAT を作成することをおすすめします。
- Connect AI で、右上の歯車アイコンを選択して「Settings」を開きます
- 「Access Tokens」で、「Create PAT」を選択します
- トークンのわかりやすい名前を付けて、「Create」を選択します
- トークンをコピーして安全に保管してください。PAT は作成時にのみ表示されます
これで PingOne 接続の設定と PAT の生成が完了しました。LangChain から CData MCP サーバーを通じて PingOne に接続する準備が整いました。
注:Connect AI の「Integrations」セクションの「LangChain」から PAT を生成することもできます。「Connect」→「 Create PAT」をクリックするだけで生成できます。
ステップ 2:LangChain で MCP サーバーに接続する
続いて、LangChain をCData Connect AI のリモートMCP サーバー に接続していきましょう。推論に OpenAI(ChatGPT)を使用するには、MCP サーバーエンドポイントと認証情報を config.py ファイルで設定します。これらを設定することで、LangChain が MCP サーバーツールを呼び出せるようになり、OpenAI が自然言語での推論を処理してくれます。
- LangChain MCP 用のフォルダを作成します
- フォルダ内にconfig.py と langchain.py の2つの Python ファイルを作成します。
- config.py で、MCP サーバーの認証と URL を定義する Config クラスを作成します。Base64 エンコードされた CData Connect AI のユーザー名と PAT(前提条件で取得したもの)を指定する必要があります。
class Config: MCP_BASE_URL = "https://mcp.cloud.cdata.com/mcp" # MCP Server の URL MCP_AUTH = "base64encoded(EMAIL:PAT)" # Base64 エンコードされた Connect AI の Email:PAT注:Base64 エンコードツールを使用して、MCP_AUTH の Base64 エンコード版を作成できます。
- langchain.py で、MCP サーバーと MCP クライアントを設定して、ツールとプロンプトを呼び出します:
""" LangChain ReAct エージェントと CData Connect AI MCP サーバーを統合します。 このスクリプトは、ツールの取得、フィルタリング、LLM を使用したエージェントベースの推論を実行します。 """ import asyncio from langchain_mcp_adapters.client import MultiServerMCPClient from langchain_openai import ChatOpenAI from langgraph.prebuilt import create_react_agent from config import Config async def main(): # 1 つ以上のサーバー URL で MCP クライアントを初期化 mcp_client = MultiServerMCPClient( connections={ "default": { # お好きな名前でOKです "transport": "streamable_http", "url": Config.MCP_BASE_URL, "headers": {"Authorization": f"Basic {Config.MCP_AUTH}"}, } } ) # サーバーによって公開されているリモート MCP ツールを読み込む all_mcp_tools = await mcp_client.get_tools() print("検出された MCP ツール:", [tool.name for tool in all_mcp_tools]) # ReAct スタイルのエージェントを作成して実行 llm = ChatOpenAI( model="gpt-4o", temperature=0.2, api_key="YOUR_OPEN_API_KEY" # ここに OpenAI API キーを使用します(https://platform.openai.com/ で確認できます) ) agent = create_react_agent(llm, all_mcp_tools) user_prompt = "[rootadoname]1 で利用可能なテーブルはいくつありますか?" # 必要に応じてプロンプトを変更してください print(f" ユーザープロンプト: {user_prompt}") # エージェントに MCP ツールを使用するように求めるプロンプトを送信 response = await agent.ainvoke( {"messages": [{"role": "user", "content": (user_prompt),}]} ) # エージェントの最終応答を出力 final_msg = response["messages"][-1].content print("エージェントの最終応答:", final_msg) if __name__ == "__main__": asyncio.run(main())
ステップ 3:LangChain と LangGraph パッケージをインストールする
それでは、LangChain を CData Connect AI MCP と組み合わせて使用し、推論に OpenAI を統合するために必要なPython パッケージをインストールしていきましょう。
プロジェクトのターミナルで次のコマンドを実行してください。
pip install langchain-mcp-adapters langchain-openai langgraph
ステップ 4:LangChain を使用して PingOne にプロンプトを送信する(MCP サーバー経由)
- インストールが完了したら、
を実行してスクリプトを実行しますpython langchain.py - スクリプトは MCP サーバーに接続し、接続されたデータをクエリするために利用可能な CData Connect AI MCP ツールを検出します
- プロンプトを入力します(例:「PingOne で利用可能なテーブルはいくつありますか?」)
- それに応じて、エージェントが結果を返します
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いかがでしたか?LangChain から PingOne へのデータ接続が簡単に完了したのではないでしょうか。業務に使えそう、と感じてくださった方は、14 日間の無償トライアルで AI ツールからビジネスシステムへのリアルタイムデータ接続をぜひお試しください。