MastraとConnect AI MCPサーバーでPingOne を統合
Mastra は、インテリジェントで構成可能な AI エージェントを構築する開発者やエンタープライズチーム向けに設計されています。そのモジュラーフレームワークと宣言的なアーキテクチャにより、エージェントのオーケストレーション、LLM との統合、データ駆動ワークフローの自動化が簡単になります。しかし、エージェントがローカルメモリや事前定義された API を超えたデータを操作する必要がある場合、多くの実装はカスタムミドルウェアやスケジュールされた同期に依存して、外部システムからローカルストアにデータをコピーします。このアプローチは複雑さを増し、メンテナンスの負担を増加させ、レイテンシを導入し、エージェントのリアルタイムの可能性を制限します。
CData Connect AI は、PingOneを含む数百のデータソースをMCP経由でAIツールにつなげるクラウドサービスです。接続情報はConnect AI側で一元管理されるため、Mastra エージェントにPingOneの認証情報を直接渡すことなくセキュアに連携できます。
この記事では、CData Connect AI MCP 接続を設定し、Mastra Studio で MCP サーバーを登録し、リアルタイムの PingOne データをクエリするエージェントを構築するために必要な手順を説明します。
前提条件
始める前に、以下を準備してください:
- CData Connect AI アカウント
- Node.js 18 以上と npm がインストールされていること
- 動作する Mastra プロジェクト(npm create mastra@latest で作成)
- PingOne へのアクセス
認証情報チェックリスト
接続に必要な以下の認証情報を準備してください:
- USERNAME: CData のメールログイン
- PAT: Connect AI で Settings にアクセスし Access Tokens をクリック(一度だけコピー可能)
- MCP_BASE_URL: https://mcp.cloud.cdata.com/mcp
ステップ1:Mastra 用の PingOne 接続を設定
Mastra から PingOne への接続は、CData Connect AI のリモート MCP を通じて実現できます。Mastra からPingOne のデータを操作するには、まず CData Connect AI で PingOne 接続を作成・設定します。
- Connect AI にログインして「Sources」をクリック、次に「 Add Connection」をクリック
- 接続を追加パネルから「PingOne」を選択
-
PingOne に接続するために必要な認証プロパティを入力します。
PingOne に接続するには以下のプロパティを設定します。
- Region:自身のPingOne 組織のデータがホスティングされている地域。
- AuthScheme:PingOne に接続する際に使用する認証の種類。
- WorkerAppEnvironmentId (デフォルトのPingOne ドメインを使用する場合に必要)、またはAuthorizationServerURL のいずれかで、下で説明するように設定します。
WorkerAppEnvironmentId の設定
WorkerAppEnvironmentId は、Worker アプリケーションが存在するPingOne 環境のID です。 このパラメータは、環境がデフォルトのPingOne ドメイン(auth.pingone)を利用している場合のみ使用されます。 これは、ヘルプドキュメントのカスタムOAuth アプリケーションの作成で説明するように、PingOne への認証に使用するカスタムOAuth アプリケーションを作成した後に設定します。
はじめに、このプロパティの値を見つけます。
- 自身のPingOne 組織のホームページからナビゲーションサイドバーに移動し、Environments をクリックします。
- OAuth / Worker のカスタムアプリケーションを作成した環境(通常はAdministrators)を見つけ、Manage Environment をクリックします。 環境のホームページが表示されます。
- 環境のホームページのナビゲーションサイドバーで、Applications をクリックします。
- リストから、OAuth またはWorker アプリケーションの詳細を見つけます。
-
Environment ID フィールドの値をコピーします。
以下の例に似たものになるはずです:
WorkerAppEnvironmentId='11e96fc7-aa4d-4a60-8196-9acf91424eca'
次に、WorkerAppEnvironmentId をEnvironment ID フィールドの値に設定します。
AuthorizationServerURL の設定
AuthorizationServerURL は、お使いのアプリケーションが配置されている環境のPingOne 認可サーバーのベースURL です。 このプロパティは、PingOne プラットフォームAPI ドキュメントで説明されているように、環境にカスタムドメインを設定した場合にのみ使用されます。 Custom Domains を参照してください。
OAuth でのPingOne への認証
PingOne はOAuth とOAuthClient 認証の両方をサポートしています。 上述の設定手順に加え、OAuth またはOAuthCliet 認証をサポートするために、さらに2つの手順を完了する必要があります。
- ヘルプドキュメントのカスタムOAuth アプリケーションの作成で説明するように、カスタムOAuth アプリケーションを作成して設定します。
- ドライバーがデータモデル内のエンティティにアクセスできるようにするには、ヘルプドキュメントのAdministrator Roles での説明のとおり、使用するアドミンユーザー / ワーカーアプリケーションに対して正しいロールを設定していることを確認してください。
- 以下のサブセクションで説明されているように、選択した認証スキームと認証フローに適切なプロパティを設定します。
OAuth(認可コードグラント)
AuthScheme をOAuth に設定します。
デスクトップアプリケーション
OAuth アクセストークンの取得およびリフレッシュ
以下を設定して、接続してください。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH。繰り返しOAuth の交換を行ったり、手動でOAuthAccessToken を設定する必要をなくすには、InitiateOAuth を使用します。
- OAuthClientId:カスタムOAuth アプリケーションを作成した際に取得したClient ID。
- OAuthClientSecret:カスタムOAuth アプリケーションを作成した際に取得したClient Secret。
- CallbackURL:カスタムOAuth アプリケーションの登録時に定義したリダイレクトURI。例:https://localhost:3333
接続すると、CData 製品 はデフォルトブラウザでPingOne のOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、アプリケーションにアクセス許可を与えます。 ドライバーはこれでOAuth プロセスを完了します。
- ドライバーはPingOne からアクセストークンを取得し、それを使ってデータをリクエストします。
- OAuth 値はOAuthSettingsLocation で指定された場所に保存され、接続間で永続化されるようにします。
ドライバーはアクセストークンの期限が切れると自動的にリフレッシュします。
Web アプリケーションやヘッドレスマシン、クライアントクレデンシャルグラントを含むその他のOAuth メソッドについては、ヘルプドキュメントを参照してください。
- 「Save & Test」をクリック
-
PingOne 接続の追加ページで「Permissions」タブに移動し、ユーザーベースの権限を更新します。
パーソナルアクセストークンの追加
パーソナルアクセストークン(PAT)は、Mastra から Connect AI への接続を認証するために使用されます。アクセスを細かく管理するため、サービスごとに個別の PAT を作成することをお勧めします。
- Connect AI アプリの右上にある歯車アイコン()をクリックして設定ページを開きます。
- 設定ページで「Access Tokens」セクションに移動し、「 Create PAT」をクリックします。
-
PAT に名前を付けて「Create」をクリックします。
- パーソナルアクセストークンは作成時にのみ表示されるため、必ずコピーして今後の使用に備えて安全に保管してください。
接続が設定され PAT が生成されたので、Mastra からPingOne のデータに接続する準備が整いました。
ステップ2:Mastra プロジェクトをセットアップ
- ターミナルを開き、目的のフォルダに移動します
- 新しいプロジェクトを作成します:
npm create mastra@latest - VS Code でフォルダを開きます
- 必要な Mastra 依存関係をインストールします:
npm install @mastra/core @mastra/libsql @mastra/memory - 次に MCP 統合パッケージを個別にインストールします:
npm install @mastra/mcp
ステップ3:環境変数を設定
プロジェクトルートに以下のキーを含む .env ファイルを作成します:
OPENAI_API_KEY=sk-...
[email protected]
CDATA_CONNECT_AI_PASSWORD=your_PAT
変更を保存した後、開発サーバーを再起動します:
npm run dev
ステップ4:CData Connect AI エージェントを追加
以下のコードで src/mastra/agents/connect-ai-agent.ts ファイルを作成します:
import { Agent } from "@mastra/core/agent";
import { Memory } from "@mastra/memory";
import { LibSQLStore } from "@mastra/libsql";
import { MCPClient } from "@mastra/mcp";
const mcpClient = new MCPClient({
servers: {
cdataConnectAI: {
url: new URL("https://connect.cdata.com/mcp/"),
requestInit: {
headers: {
Authorization: `Basic ${Buffer.from(
`${process.env.CDATA_CONNECT_AI_USER}:${process.env.CDATA_CONNECT_AI_PASSWORD}`
).toString("base64")}`,
},
},
},
},
});
export const connectAIAgent = new Agent({
name: "Connect AI Agent",
instructions: "You are a data exploration and analysis assistant with access to CData Connect AI.",
model: "openai/gpt-4o-mini",
tools: await mcpClient.getTools(),
memory: new Memory({
storage: new LibSQLStore({ url: "file:../mastra.db" }),
}),
});
ステップ5:index.ts を更新してエージェントを登録
src/mastra/index.ts の内容を以下に置き換えます:
import { Mastra } from "@mastra/core/mastra";
import { PinoLogger } from "@mastra/loggers";
import { LibSQLStore } from "@mastra/libsql";
import { connectAIAgent } from "./agents/connect-ai-agent.js";
export const mastra = new Mastra({
agents: { connectAIAgent },
storage: new LibSQLStore({ url: "file:../mastra.db" }),
logger: new PinoLogger({ name: "Mastra", level: "info" }),
observability: { default: { enabled: true } },
});
ステップ6:接続を実行して確認
Mastra サーバーを起動します:
npm run dev
ステップ7:Mastra Studio でライブクエリを実行
Mastra Studio でチャットインターフェースを開き、以下のサンプルプロンプトを入力します:
接続されたデータソースから利用可能なカタログを一覧表示してください。
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