CData Arc 機能紹介 - Webhookコネクタ

by 杉本雄太 | August 27, 2026

CData Arc 機能紹介 - Webhookコネクタ

こんにちは。CData Software Japan の杉本です。

外部サービスからの通知をリアルタイムに受け取り、業務システムと連携させたい——そんなときに使うのが CData Arc の「Webhook コネクタ」です。本記事では、Webhook コネクタの基本的な使い方を kintone との連携シナリオで紹介し、Shopify の Webhook を例に HMAC 署名認証を設定する方法をご紹介します。

Webhook コネクタとは

Webhook コネクタは、HTTP の POST / PUT リクエストを受け取るための公開エンドポイントを Arc 上に用意するコネクタです。外部サービスから送信された XML / JSON ペイロードはファイルとして出力され、そのままフロー内の後続コネクタに渡されます。サンプルリクエストを登録しておけば、XML Map コネクタと組み合わせて、受信したデータの構造を自動検出し、任意の形式に変換することもできます。

Webhook コネクタについてはヘルプもあわせてご覧ください。

Webhook コネクタ - CData Arc Documentation

事前準備

Webhook からリクエストを受信するためには、通常は外部からHTTPS でアクセスできる必要があります。

CData Arc のSSL/TLS 構成については以下のヘルプをご参照ください。

クロスプラットフォーム版 - CData Arc Documentation

.NET 版 - CData Arc Documentation

基本的な使い方:kintone のレコード追加を MySQL に連携する

まずは基本の型として、「kintone のレコード追加をトリガーに MySQL に連携する」シナリオを紹介します。

  • kintone アプリでレコードが追加されたら、その内容を Arc の Webhook コネクタで受信

  • 受信した JSON ペイロードを XML Map コネクタで変換

  • MySQL データベースにレコードを Insert

CData Arc Webhook コネクタの設定

最初にkintone からの通知を受け取るためのWebhook コネクタを作成します。

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Webhook コネクタの設定画面から Webhook Endpointとして生成されたURL を控えておきます。

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次に「リクエストの詳細」タブを開きます。kintone からのWebhook はJSON 形式で送られてくるため、「リクエストの形式」をXML から JSONに変更します。

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続いて「ユーザー」タブを開いて、「ユーザーを追加」ボタンでPOST/PUT 権限を付与したユーザーを作成します。

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Authtoken の値はkintone からのWebhook 設定で利用しますので、控えておいてください。

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次に「サーバー」タブを開きます。規定では、localhostからのアクセスのみが許可されています。

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「IP の範囲を追加」をクリックして、IP アドレスにkintone のIP アドレスを指定します。「*」であらゆるIP アドレスからの接続を許可することも可能です。kintone から接続されるIP アドレスは以下のページを参考にしてください。

cybozu.comが使用するドメインとIPアドレス

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そしてCData Arc のWebhook コネクタでは認証が必要です。今回のkintone からの通知では、認証情報をURL に埋め込んで通知するようにしますので、「サーバー」タブの高度な設定に含まれる「Authtoken in URL」有効にします。これにより、「[Webhook エンドポイント:]として生成されたURL?@authtoken=[認証トークン]」のようにリクエストパラメータに認証トークンを含んだ形でリクエストすることが可能となります。

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kintone 側の設定

今回のシナリオでは、アプリストアの「顧客リスト」にレコードが追加されたタイミングで追加された顧客情報をWebhook で送信する設定を行います。「アプリの設定」にて「設定」タブ内の「カスタマイズ/サービス連携」から「Webhook」を開きます。

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Webhook の設定画面が開きますので、「+追加する」ボタンをクリックします。

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Webhook URL にリクエストURL(「https://」を除く)をセットします。Webhook URL には認証トークン付きのURL(Webhook Endpointとして生成されたURL + ?@authtoken=[認証トークン])を指定します。そして「通知を送信する条件」に「レコードの追加」をオンにします。「有効化」にチェックがついていることを確認して保存します。

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Webhook が追加されたことを確認して、アプリ設定に戻り、アプリを更新(保存)してください。

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Webhook の受信確認

それでは、実際にkintone の顧客リストに顧客レコードを追加してWebhook 経由でCData Arc が受信できるか確認してみます。顧客リストに顧客を追加します。

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CData Arc のWebhook コネクタの「トランザクション」タブでレコードが増えていればWebhook の受信は成功です。

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受信したファイル名をクリックしてkintone から通知されたJSON データを確認することが出来ます。

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Webhook で受信したJSON データをMySQL に連携する

あとは、Webhook で受信したJSON データをXML に変換して、MySQL へ連携するフローを作成します。この状態でkintone の顧客リストから顧客を追加すると、リアルタイムにMySQL へデータが連携することが出来ます。

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ここまでで、Webhook コネクタの基本的な役割——「送信元ごとに固有のエンドポイントを用意し、受信したデータをそのままフローに流し込む」——はご理解いただけたと思います。ただし kintone のように、送信元がヘッダーへの認証情報付与に対応していない場合、使える認証手段は URL にトークンを埋め込む方式に限られます。より強固な認証をかけたい場合は、送信元サービスが署名検証(HMAC)に対応しているかどうかがポイントになります。

HMAC 署名認証とは

HMAC(Hash-based Message Authentication Code)署名認証は、共有シークレットを使ってリクエストごとに一意の署名を生成し、次の 3 点を保証する仕組みです。

  • リクエストの正当性:信頼できる送信元からのリクエストであることの確認

  • データの完全性:転送中にペイロードが改ざんされていないことの検証

  • リプレイ攻撃の防止:傍受したリクエストの悪用を防止

固定のパスワードやトークンを使う Basic 認証・API キー方式と異なり、HMAC はリクエスト内容そのものから動的に署名を計算するため、より強固なセキュリティを提供します。Arc では Professional または Enterprise ライセンスで HMAC 署名認証を有効化できます。

Shopify の Webhook を例に、HMAC 認証を設定する

Shopify は、ストアの Webhook 機能で HMAC-SHA256 による署名検証を標準サポートしています。Shopify 側がペイロードの HMAC-SHA256 ハッシュ値を計算し、Base64 エンコードした値を X-Shopify-Hmac-SHA256 ヘッダーに付与して送信します。

Arc 側で Webhook コネクタを準備する

Shopify からの通知を受け取るためのWebhook コネクタを作成します。

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今回はHMAC 認証を利用するため、HMAC 認証の設定を有効化します。そして「HMAC Signature Header」のデフォルト値 x-cdata-hmac-signature を、Shopify が使用する X-Shopify-Hmac-Sha256 に変更します。

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次に「リクエストの詳細」タブで「リクエストの形式」をJSON にします。

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「ユーザー」タブよりPOST/PUT 権限を付与したユーザーを作成します。

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「サーバー」タブより、「IP の範囲を追加」をクリックして、「*」を追加します。これはShopifyは Webhook 送信元のIP アドレス範囲を公開していないためです。

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最後にShopify のHMAC 署名ヘッダーはBase64でエンコードされます。そのため「高度な設定」タブのその他の設定より、「HMACSignatureHeaderEncoding=Base64」と指定ください。

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Shopify 側で Webhook を設定する

Shopify 管理画面で Settings > Notifications を開き、画面下部の Webhooks を選択します。

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Webhooks の設定画面が開きますので、「Create webhook」ボタンをクリックします。

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Event ではWebhook 通知を行うイベント選択します。今回は「Product Update」を選択します。そしてURL にWebhook コネクタのリクエストURL をセットします。

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そして「Your webhooks will be signed with」の下に、HMAC キーが表示されておりますので、こちらを控えておきます。

CData Arc 機能紹介 - Webhookコネクタ

CData Arc のWebhook コネクタのユーザーより、先ほど作成したユーザーの認証タブを開きます。認証タブのHMAC キーを、上で控えておいた値で上書きします。

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動作確認

Webhooks 一覧の対象 Webhook から Send test をクリックすると、Shopify からテスト用のペイロードが送信されます。Arc の トランザクションタブで、リクエストが正常に受信・検証されたことを確認します。また今回はWebhook のEventに「Product Update」を選択していますので、実際に「Product」の情報を更新して、Webhook が受信されているかも確認することも出来ます。

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まとめ

Webhook コネクタは、送信元の URL に認証情報を埋め込むしかない kintone のようなサービスから、HMAC 署名検証に対応した Shopify のようなサービスまで、柔軟に受け口を用意できます。受信・変換・連携という基本的な流れはシナリオが変わっても共通しており、送信元の認証機能に応じて Arc 側の設定を選ぶ、という考え方が重要です。

CData Arc は 30 日間の無償トライアルをご用意しています。ぜひお手元の環境で Webhook コネクタと HMAC 認証をお試しください。ご不明な点があれば、テクニカルサポートまでお気軽にお問い合わせください。

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