Linux/Unix 上でPHP からJD Edwards のデータに接続・連携

古川えりか
古川えりか
コンテンツスペシャリスト
CData ODBC ドライバを使って、Linux/Unix マシン上でJD Edwards のデータに連携可能なPHP アプリケーションを作成。PHP でのODBC ネイティブサポートを活用します。



CData ODBC Driver for JDEdwards をLAMP またはWAMP スタックにドロップし、JD Edwards に接続されたWeb アプリケーションを構築します。本記事では、PHP のビルトインODBC 機能でJD Edwards のデータに接続し、クエリを実行して、結果を出力する手順を説明します。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。

  1. JD Edwards をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにJD Edwards のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてJD Edwards の接続を設定、2.PHP 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

UNIX/Linux マシンでCData ODBC Drivers を使用する

CData ODBC Drivers は、Ubuntu、Debian、RHEL、CentOS、Fedora など、Red Hat およびDebian ベースのさまざまなシステムでサポートされています。また、いくつかライブラリやパッケージが要求されることがありますが、それらの多くはシステムにデフォルトでインストールされています。サポートされているLinux オペレーティングシステムのバージョンと必要なライブラリの詳細については、インストール済みのもの、またはWeb 上にあるヘルプドキュメントの「はじめに」の章を参照してください。

ドライバーマネージャーをインストールする

ドライバーをインストールする前に、システムにドライバーマネージャーがあることを確認してください。この記事では、広くサポートされている無料のオープンソースODBC ドライバーマネージャーであるunixODBC を使用します。

Ubuntu のようなDebian ベースのシステムでは、APT パッケージマネージャーを使用してunixODBC をインストールできます。


$ sudo apt-get install unixODBC unixODBC-dev

Red Hat Linux ベースのシステムの場合は、yum またはdnf を使用してunixODBC をインストールできます。


$ sudo yum install unixODBC unixODBC-devel

unixODBC ドライバーマネージャーは、ドライバーの情報をodbcinst.ini ファイルから、データソースの情報をodbc.ini ファイルから読み取ります。 次のコマンドをターミナルに入力することで、システムの設定ファイルの場所を指定できます。


$ odbcinst -j

コマンドの出力は、登録されたODBC ドライバーおよびODBC データソースの設定ファイルの場所を表示します。 ユーザーデータソースにアクセスできるのは、odbc.ini ファイルがホームフォルダに格納されているユーザーアカウントだけです。システムデータソースには、すべてのユーザーがアクセスできます。 以下に、このコマンドの出力例を示します。


DRIVERS............: /etc/odbcinst.ini
SYSTEM DATA SOURCES: /etc/odbc.ini
FILE DATA SOURCES..: /etc/ODBCDataSources
USER DATA SOURCES..: /home/myuser/.odbc.ini
SQLULEN Size.......:8
SQLLEN Size........:8
SQLSETPOSIROW Size.:8

ドライバーをインストールする

標準パッケージ形式(Debian .deb パッケージ形式または.rpm ファイル形式)でドライバーをダウンロードすることができます。ファイルをダウンロードしたら、ターミナルからドライバーをインストールできます。

ドライバーインストーラーはドライバーをunixODBC に登録し、システムDSN を作成します。これは、後にODBC 接続をサポートするツールやアプリケーションで使用できます。

Ubuntu のようなDebian ベースのシステムでは、sudo またはroot で以下のコマンドを実行します。


$ dpkg -i /path/to/package.deb

Red Hat システムまたは.rpms をサポートするその他のシステムの場合は、sudo またはroot で以下のコマンドを実行します。


$ rpm -i /path/to/package.rpm

ドライバーがインストールされたら、unixODBC ドライバーマネージャーを使用し、登録されたドライバーと定義されたデータソースを一覧表示できます。

登録されているドライバーを一覧表示する


$ odbcinst -q -d
CData ODBC Driver for JDEdwards
...

定義されたデータソースを一覧表示する


$ odbcinst -q -s
CData JDEdwards Source
...

CData ODBC Driver for JDEdwards をunixODBC で使用するには、ドライバーがUTF-16 を使用するように設定されていることを確認します。そのために、インストール場所(通常はcdata.odbc.jdedwards.ini)のlib フォルダにある、ドライバー(cdata.odbc.jdedwards.ini)のINI ファイルを以下のように編集します。

cdata.odbc.jdedwards.ini


...

[Driver]
DriverManagerEncoding = UTF-16

DSN を変更する

ドライバーのインストールにより、システムDSN が事前定義されます。DSN を変更するには、システムデータソースファイル(/etc/odbc.ini)を編集し、必要な接続プロパティを定義します。さらに、$HOME/.odbc.ini での変更にルートアクセスを必要としない、ユーザー固有のDSN を作成することができます。

ドライバーは Application Interface Services(AIS)Server を経由して JD Edwards に接続します。以下の接続プロパティを設定します。

  • URL:AIS Server のベース HTTPS URL(例:https://jde-ais.example.com:8300)。
  • User:JD Edwards のユーザー名。
  • Password:JD Edwards のパスワード。
  • Environment(オプション):使用する JD Edwards の環境(例:本番環境なら PD920、開発環境なら DV920)。指定しない場合は、AIS Server のデフォルト環境が使用されます。
  • Role(オプション):セッションで使用する JD Edwards のロール。指定しない場合は、AIS Server のデフォルトロールが使用されます。
  • DeviceName(オプション):接続元のデバイスまたはアプリケーションの識別子。AIS Server での監査やログ記録に使用されます。
  • Jasserver(オプション):リクエストのルーティング先となる Java Application Server(JAS)インスタンス。クラスタ環境で便利です。

公開するデータの選択

JD Edwards ではテーブルとビジネスビューが System Code ごとに整理されており、ドライバーは各 System Code をそれぞれ個別のスキーマとして公開します。利用できるスキーマは、以下のプロパティで制御できます。

  • DataModel:System Code をスキーマとして公開する ERP モジュール(カンマ区切りで複数指定可)。接続先インスタンスのすべての System Code を公開する場合は All を指定します。デフォルトは FinancialManagement です。
  • SystemCodes:DataModel の System Code に加えて公開したい System Code のカンマ区切りリスト(例:42,43)。

接続時、ドライバーは認証情報を AIS Server に送信してセッショントークンを取得し、キャッシュします。セッションの有効期限が切れる前に、新しいトークンが自動でリクエストされます。

/etc/odbc.ini または$HOME/.odbc.ini


[CData JDEdwards Source]
Driver = CData ODBC Driver for JDEdwards
Description = My Description
URL = https://your-jde-environment-app.example.com
User = admin
Password = myPassword

これらの構成ファイルの使用方法については、オンラインのヘルプドキュメントを参照してください。

接続を確立する

odbc_connect またはodbc_pconnect を呼び出して、JD Edwards への接続を開きます。 接続を閉じるには、odbc_close もしくはodbc_close_all を使います。


$conn = odbc_connect("CData ODBC JDEdwards Source","user","password");

接続はodbc_connect で開かれ、スクリプトが終わると終了します。odbc_pconnect メソッドで開いた接続は、スクリプトが終わっても開いたままです。これにより同じクレデンシャルであれば他のスクリプトで接続を共有することが可能です。スクリプト間で接続を共有することにより、システムリソースを節約し、クエリの実行を高速化できます。


$conn = odbc_pconnect("CData ODBC JDEdwards Source","user","password");
...
odbc_close($conn); //persistent connection must be closed explicitly

プリペアドステートメントを作成する

odbc_prepare を使って、プリペアドステートメントおよびパラメータライズドクエリを作成します。


$query = odbc_prepare($conn, "SELECT * FROM AccountsPayable.AccountLedger WHERE BusinessUnit = ?");

クエリを実行する

Prepared ステートメントをodbc_execute を使って実行します。


$conn = odbc_connect("CData ODBC JDEdwards Source","user","password");
$query = odbc_prepare($conn, "SELECT * FROM AccountsPayable.AccountLedger WHERE BusinessUnit = ?");
$success = odbc_execute($query, array('100'));
  

Non-Parameterized クエリは、odbc_exec を使います。


$conn = odbc_connect("CData ODBC JDEdwards Source","user","password");
$query = odbc_exec($conn, "SELECT DocumentNumber, Amount FROM AccountsPayable.AccountLedger WHERE BusinessUnit = '100'");
  

結果の処理

odbc_fetch_array 関数の結果セット配列としてアクセスします。


$conn = odbc_connect("CData ODBCJD Edwards のデータSource","user","password");
$query = odbc_exec($conn, "SELECT DocumentNumber, Amount FROM AccountsPayable.AccountLedger WHERE BusinessUnit = '100'");
while($row = odbc_fetch_array($query)){
 echo $row["DocumentNumber"] . "\n";
}

odbc_result_all 関数で、結果セットをHTML テーブルとして表示します。


$conn = odbc_connect("CData ODBCJD Edwards のデータSource","user","password");
$query = odbc_prepare($conn, "SELECT * FROM AccountsPayable.AccountLedger WHERE BusinessUnit = ?");
$success = odbc_execute($query, array('100'));
if($success)
  odbc_result_all($query);

他のサンプルクエリ

ドライバーがサポートしているSQL の詳細は、ヘルプドキュメントを参照してください。上のサンプルは、PHP community documentation for all ODBC functions をJD Edwards 向けに変更したものです。

JD Edwards からPHP へのデータ連携には、ぜひCData ODBC ドライバをご利用ください

このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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詳細:

JD Edwards Icon JD Edwards ODBC Driver

JD Edwards ODBC Driver は、ODBC 接続をサポートするさまざまなアプリケーションからJD Edwards のリアルタイムデータ連携を実現するパワフルなツールです。

データベースにアクセスするときと同感覚でJD Edwards データにアクセスし、標準ODBC Driver インターフェースを通じてJD Edwards データを読み出せます。