Sage X3 Cloud のデータを使ったCrystal Reports を発行

加藤龍彦
加藤龍彦
デジタルマーケティング
Report Wizard と標準のADO.NET を使用して最新のSage X3 Cloud のデータを使用したレポートを作成。



CData ADO.NET Provider for SageX3Cloud は、Crystal Reports for Visual Studio 開発環境に統合されています。標準のADO.NET コンポーネントを使用して、SQL Server と同じようにレポートを作成でき、さらにSage X3 Cloud とリアルタイムで連携できます。この記事では、開いたときに更新されるレポートにSage X3 Cloud のデータを追加するために必要な3つのステップを完了する方法を説明します。

Note:このチュートリアルを実行するには、Crystal Reports とVisual Studio のデベロッパーバージョンをインストールしてください。

Crystal Reports アプリケーションを作成する

この記事を実行するにはVisual Studio Crystal Reports プロジェクトが必要になります。この記事では、WPF アプリケーションにレポートを追加します。「File」->「New Project」とクリックし、Crystal Reports WPF Application テンプレートを選択することで、作成できます。表示されるウィザードで空のレポートを作成するオプションを選択します。

Sage X3 Cloud に接続する

Server Explorer からSage X3 Cloud のADO.NET データソースを作成すると、Crystal Reports ウィザードおよびCrystal Reports Designer で使用できるDataSet を簡単に作成できます。Server Explorer でSage X3 Cloud のデータを操作するためのガイドは、ヘルプドキュメントの「はじめに」の章を参照してください。

Sage X3 Cloud では OAuth 2.0 の Client Credentials フローを使用し、API へのアクセスには X-API-Key も必要です。AuthScheme を OAuth に設定し、以下の接続プロパティを指定します。

  • URL:Sage X3 Cloud インスタンスのベース URL。
  • OAuthAccessTokenUrl:OAuth トークンエンドポイント(例:https://your-auth-domain/oauth/token)。
  • OAuthClientId:OAuth アプリケーションのクライアント ID。
  • OAuthClientSecret:OAuth アプリケーションのクライアントシークレット。
  • Audience:トークンリクエストで使用する API の Audience 値。
  • XAPIKey:Sage X3 Cloud の管理者から提供された X-API-Key。
  • Folder:Sage X3 のフォルダ名(例:SEED)。このフォルダがデフォルトのスキーマとして使用されます。
  • Folders(オプション):Sage X3 フォルダのカンマ区切りリスト(例:SEED,PERF)。各フォルダが個別のスキーマとして公開されるため、Schema.Table 構文でフォルダをまたいだクエリを実行できます。

ドライバーは Client Credentials フローでアクセストークンを取得し、すべての API リクエストで X-API-Key とあわせて送信します。InitiateOAuth を GETANDREFRESH(デフォルト)に設定しておけば、トークンの取得と更新は自動で行われます。

接続を構成する際に、Max Rows 接続プロパティも設定できます。これにより返される行数が制限されるため、レポートやビジュアライゼーションをデザインするときのパフォーマンスを向上させることができます。

DataSet を作成する

以下のステップに従ってVisual Studio ADO.NET DataSet Designer を使用し、ADO.NET DataSet オブジェクトを作成します。Crystal Reports はSage X3 Cloud テーブルのメタデータを含むDataSet オブジェクトにバインドします。またこのアプローチでは、App.config に接続文字列が追加されることに注意してください。後にこの接続文字列を使用してデータをレポートにロードします。

  1. Solution Explorer でプロジェクトを右クリックし、「Add」->「New Item」をクリックします。
  2. DataSet を選択します。DataSet Designer が表示されます。
  3. Server Explorer からDataSet Designer にテーブルをドラッグ & ドロップします。この記事ではBPCUSTOMER テーブルを使用します。

Sage X3 Cloud フィールドをレポートに追加する

以下のステップに従って、DataSet からレポートにカラムを追加します。

  1. Solution Explorer で.rpt ファイルをダブルクリックし、Crystal Reports Designer を開きます。
  2. デザイナーを右クリックし、「Database」->「Database Expert」と進みます。
  3. Project Folder とADO.NET DataSets ノードを展開し、作成したDataSet を「Selected Tables」ボックスにドラッグします。これで、Field Explorer からフィールドにアクセスできます。
  4. Field Explorer からレポートの「Details」セクションまたは別のセクションにフィールドをドラッグ & ドロップします。
DataSet columns in a report.(Salesforce is shown.)

レポートにデータをロードする

メタデータのみを含むDataSet を作成したら、実際のデータを含むDataTable を作成する必要があります。SageX3CloudDataAdapter を使用して、SQL クエリの結果をDataTable に入力できます。

  1. System.Configuration.dll への参照をプロジェクトに追加して、App.config から接続文字列を使用できるようにします。
  2. App.config で.NET 4.0 を使用する場合にCrystal Reports との互換性を保つため、次のコードを設定ノードに追加します。
    
      <startup useLegacyV2RuntimeActivationPolicy="true">
        <supportedRuntime version="v4.0" sku=".NETFramework,Version=v4.0"/>
      </startup>
    
  3. Window.xaml.cs ファイルに以下の参照を追加します。

    using System.Configuration;
    using CrystalDecisions.CrystalReports.Engine;
    using CrystalDecisions.Shared;
    using System.Data.CData.SageX3Cloud;
    using System.Data;
    
  4. 以下のWindow_Loaded メソッドをWindow.xaml.cs に追加し、DataTable を返すSQL クエリを実行します。最低でも、レポートで使用されているカラムと同じカラムは選択する必要があることに注意してください。

    private void Window_Loaded(object sender, RoutedEventArgs e) {
      ReportDocument report = new ReportDocument();
      report.Load("../../CrystalReport1.rpt");
     var connectionString = ConfigurationManager.ConnectionStrings["MyAppConfigConnectionStringName"].ConnectionString;
      using (SageX3CloudConnection connection = new SageX3CloudConnection(connectionString)) {
        SageX3CloudDataAdapter dataAdapter = new SageX3CloudDataAdapter(
        "SELECT BPCNUM, BPCNAM FROM BPCUSTOMER WHERE BPCNUM = 'MARTIN'", connection);
         DataSet set = new DataSet("_set");
         DataTable table = set.Tables.Add("_table");
         dataAdapter.Fill(table);
         report.SetDataSource(table);
      }
      reportViewer.ViewerCore.ReportSource = report;
    }
    
  5. Window.xaml ファイルでLoaded イベントを追加し、Window タグを以下のようにします。

    
    <Window x:Class="CrystalReportWpfApplication4.Window1"
            xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
            xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
            xmlns:cr="clr-namespace:SAPBusinessObjects.WPF.Viewer;assembly=SAPBusinessObjects.WPF.Viewer"
            alt="WPF Crystal Report Viewer" Height="600" Width="800" Loaded="Window_Loaded">
            ...
    </Window>
    
  6. レポートを実行します。レポートが読み込まれると、プロバイダはクエリを実行して現在のデータを取得します。 A report that loads the current data when opened.(Salesforce is shown.)

Sage X3 Cloud のデータのチャートを作成する

Chart Expert などのエキスパートとともにDataSet を使用することもできます。

  1. Crystal Reports Designer を右クリックして「Insert」->「Chart」とクリックします。
  2. 「Report Header」または「Report Footer」セクションを選択します。Chart Expert が表示されます。
  3. 「Type」タブでチャートタイプを選択します。この記事では、サイドバイサイドの棒グラフを使用します。
  4. 「Data」タブでx 軸のカラムと条件を選択します。例えば、DataSet ノードのBPCNUM カラムを「On Change Of」メニューの下のボックスにドラッグします。
  5. x 軸のカラムを選択し、「TopN」ボタンと「Order」ボタンをクリックして並べ替えと制限を構成します。
  6. y 軸のカラムとサマリー操作を選択します。例えば、DataSet ノードのBPCNAM カラムを「Show Values」ボックスにドラッグします。
  7. レポートを実行します。

Crystal Reports は、Sage X3 Cloud API などに対してGROUP BY を実行する代わりに、DataTable にロード済みのデータに対して集計を実行することに注意してください。これは、レポート作成ウィザードにも当てはまります。

別のDataSet を作成し、他のクエリを入力することで、Sage X3 Cloud に対して実行されるクエリをより細かく制御できます。ドライバのSQL エンジンの詳細については、ヘルプドキュメントを参照してください。

DataSet columns to be added to a chart.(Salesforce is shown.)

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