Linux 上でSage X3 Cloud のデータに接続するGo アプリケーションを作成する方法
Go はオープンソースのプログラミング言語で、高速かつ信頼性の高いソフトウェアを低コストで作成できるのが魅力です。Go とODBC Driver for SageX3Cloud およびunixODBC を組み合わせて使うことで、Sage X3 Cloud のデータにリアルタイムで 接続するアプリケーションを作成できます。本記事では、ODBC Driver for SageX3Cloud のインストール、unixODBC Driver Manager への設定、そしてSage X3 Cloud に連携するGo アプリケーションの作成までを説明します。
CData ODBC ドライバとは?
CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持った製品です。
- Sage X3 Cloud をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレデータソースに対応
- Go をはじめとする多様な開発ツールやノーコードアプリ、BI ツールにSage X3 Cloud のデータを連携
- ノーコードでの手軽な接続設定
CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてSage X3 Cloud の接続を設定、2.Go 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。
Linux マシンで CData ODBC Drivers を使用する
CData ODBC Drivers はUbuntu、Debian、RHEL、CentOS、およびFedora など多くのRed Hat ベースおよびDebian ベースのシステムでサポートされています。 ほかにもいくつかのライブラリやパッケージのインストールが必要ですが、すでにデフォルトでインストールされている場合もあります。詳細はオンラインおよびインストールされるヘルプドキュメントの「はじめに」のセクションを参照してください。
Driver Manager のインストール
ドライバーのインストール前にシステムにDriver Manager が入っているかを確認してください。本記事では無料のオープンソースDriver Manager であるunixODBC を使います
Ubuntu のようなDebian ベースのシステムでは、APT パッケージマネージャからunixODBC をインストールできます:
$ apt-get install unixODBC unixODBC-dev
Red Hat Linux ベースのシステムでは、yum もしくはdnf からunixODBC をインストールできます:
$ yum install unixODBC unixODBC-devel
unixODBC Driver Manager はDriver の情報をodbcinst.ini ファイルから読み、odbc.ini からデータソースの情報を読みます。 次のコマンドをターミナルに入力して、設定ファイルの配置場所を決めることができます:
$ odbcinst -j
コマンドのアウトプットでODBC データソースのコンフィギュレーションファイルと登録されたODBC Drver のロケーションを表示します。 ユーザーデータソースはodbc.ini ホームフォルダが位置するユーザーアカウントのみからアクセス可能です。システムデータソースはすべてのユーザーからアクセスできます。 このコマンドのアウトプット例は以下です:
DRIVERS............: /etc/odbcinst.ini
SYSTEM DATA SOURCES: /etc/odbc.ini
FILE DATA SOURCES..: /etc/ODBCDataSources
USER DATA SOURCES..: /home/myuser/.odbc.ini
SQLULEN Size.......: 8
SQLLEN Size........: 8
SQLSETPOSIROW Size.: 8
ドライバーのインストール
パッケージ形式でドライバーをダウンロードできます。.deb 形式もしくは、.rpm 形式で提供しています。 ファイルをダウンロードしたら、ターミナルからドライバーをインストールします。
ドライバーインストーラーはドライバーをunixODBC に登録し、ODBC 接続をサポートするツールやアプリケーションから利用できるシステムDSN を作成します。T
Ubuntu のようなDebian ベースのシステムでは、sudo で次のコマンドを実行します:
$ dpkg -i /path/to/package.deb
.rpms をサポートするシステムでは、sudo で次のコマンドを実行します:
$ rpm -i /path/to/package.rpm
ドライバーのインストールが終わったら、unixODBC Driver Manager を使って登録されたドライバーを表示し、データソースを定義することができます。
登録されたドライバーの表示
$ odbcinst -q -d
CData ODBC Driver for SageX3Cloud
...
定義されたData Source の表示
$ odbcinst -q -s
CData SageX3Cloud Source
...
unixODBC でCData ODBC Driver for SageX3Cloud を使用するには、ドライバーがUTF-8 を使用するように設定する必要があります。それには、通常はインストールフォルダのlib フォルダ(/opt/cdata/cdata-odbc-driver-for-sagex3cloud)に入っているドライバーのINI ファイル(cdata.odbc.sagex3cloud.ini)を次のように編集する必要があります:
cdata.odbc.sagex3cloud.ini
...
[Driver]
DriverManagerEncoding = UTF-16
DSN の変更
ドライバーがインストールされると、システムDSN が事前定義されます。システムDSN はシステムデータソースファイル(/etc/odbc.ini)を編集して必要な接続プロパティを定義します。 ユーザー単位のDSN を作成することも可能で、その際には$HOME/.odbc.ini へのアクセスと変更は必要ありません
Sage X3 Cloud では OAuth 2.0 の Client Credentials フローを使用し、API へのアクセスには X-API-Key も必要です。AuthScheme を OAuth に設定し、以下の接続プロパティを指定します。
- URL:Sage X3 Cloud インスタンスのベース URL。
- OAuthAccessTokenUrl:OAuth トークンエンドポイント(例:https://your-auth-domain/oauth/token)。
- OAuthClientId:OAuth アプリケーションのクライアント ID。
- OAuthClientSecret:OAuth アプリケーションのクライアントシークレット。
- Audience:トークンリクエストで使用する API の Audience 値。
- XAPIKey:Sage X3 Cloud の管理者から提供された X-API-Key。
- Folder:Sage X3 のフォルダ名(例:SEED)。このフォルダがデフォルトのスキーマとして使用されます。
- Folders(オプション):Sage X3 フォルダのカンマ区切りリスト(例:SEED,PERF)。各フォルダが個別のスキーマとして公開されるため、Schema.Table 構文でフォルダをまたいだクエリを実行できます。
ドライバーは Client Credentials フローでアクセストークンを取得し、すべての API リクエストで X-API-Key とあわせて送信します。InitiateOAuth を GETANDREFRESH(デフォルト)に設定しておけば、トークンの取得と更新は自動で行われます。
/etc/odbc.ini or $HOME/.odbc.ini
[CData SageX3Cloud Source]
Driver = CData ODBC Driver for SageX3Cloud
Description = My Description
AuthScheme = OAuth
URL = https://x3server/
OAuthAccessTokenUrl = https://auth-domain/oauth/token
OAuthClientId = your_client_id
OAuthClientSecret = your_client_secret
Audience = https://api-audience
XAPIKey = your_api_key
Folder = SEED
これらのコンフィギュレーションファイルの使い方についての詳細は、インストールされるヘルプドキュメントを参照してください。
Sage X3 Cloud のデータに連携するGo アプリケーションサンプルの作成
Driver Manager のインストール、DSN 設定を終えたら、Sage X3 Cloud のデータ に連携するGo アプリケーションを作成します。 まずはODBC データベース向けのGo ドライバーをインストールします。いくつかのオプションがありますが、本記事ではhttps://github.com/alexbrainman/odbc のODBC ドライバーを使います。
Linux へのODBC のインストール
Go のODBC ドライバーをインストールするには、GOPATH 環境変数を定義する必要があります:
export GOPATH=$HOME/golang/go
GOPATH が定義されたら、ODBC ドライバー向けのGo ドライバーをインストールすることが可能です:
$ go get github.com/alexbrainman/odbc
これでGo アプリケーションを作って実行する準備ができました。
Go アプリケーションサンプル
このサンプルアプリケーションはSage X3 Cloud のデータ に対してシンプルなSQL SELECT クエリを発行し、結果を表示します。$GOPATH/src/cdata-odbc-sagex3cloud ディレクトリを作成し、次のソースコードをコピーして新しいGo ファイルを作成します。
cdata-odbc-sagex3cloud.go
package main
import (
_ "github.com/alexbrainman/odbc"
"database/sql"
"log"
"fmt"
)
func main() {
db, err := sql.Open("odbc",
"DSN=CData SageX3Cloud Source")
if err != nil {
log.Fatal(err)
}
var (
bpcnum string
bpcnam string
)
rows, err := db.Query("SELECT BPCNUM, BPCNAM FROM BPCUSTOMER WHERE BPCNUM = ?", "MARTIN")
if err != nil {
log.Fatal(err)
}
defer rows.Close()
for rows.Next() {
err := rows.Scan(&bpcnum, &bpcnam)
if err != nil {
log.Fatal(err)
}
fmt.Println(bpcnum, bpcnam)
}
err = rows.Err()
if err != nil {
log.Fatal(err)
}
defer db.Close()
}
ターミナルでGo アプリケーションディレクトリに移動して、アプリケーションをビルドします。
$ go build
アプリケーションのビルド後、アプリケーションを実行してSage X3 Cloud のデータを表示することができます。
$ ./cdata-odbc-sagex3cloud
おわりに
このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをGo から扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。
日本のユーザー向けにCData ODBC ドライバは、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。