Kiro で IBM Cloud Object Storage に連携するアプリケーションを構築(CData Connect AI)
Kiro は、AWS が提供するエージェント型の AI IDE です。仕様(スペック)駆動でソフトウェア開発を進めるアプローチを採用しており、自然言語のプロンプトを詳細な仕様に落とし込み、そこから動作するコード、テスト、ドキュメントまでを生成します。デスクトップ IDE と CLI のいずれでも利用でき、すべてのプランでリモート MCP サーバーをネイティブにサポートしているため、エージェントは開発を進めながら企業システムからリアルタイムのコンテキストを取得できます。
MCP(Model Context Protocol)を介して Kiro を CData Connect AI と連携させると、Kiro のエージェントはあらゆるコーディングセッションの中で、リアルタイムのIBM Cloud Object Storage のデータに対するクエリ、分析、操作を直接実行できるようになります。認証、セキュリティ、クエリの最適化は Connect AI が引き受け、仕様の生成やコードの記述、タスクの実行は Kiro が担うため、開発者はインテリジェントなアプリケーションの構築に専念できます。
この記事では、Connect AI での IBM Cloud Object Storage 接続の設定、必要な認証情報の生成、Kiro への Connect AI MCP Server の登録、そしてコーディングセッション中にエージェントがリアルタイムのIBM Cloud Object Storage のデータを正しく扱えることを確認するまでの手順を説明します。
前提条件
- Kiro アカウント
- CData Connect AI アカウント
- 有効な認証情報を持つ IBM Cloud Object Storage アカウント
ステップ 1:Kiro 用の IBM Cloud Object Storage 接続を設定
Kiro から IBM Cloud Object Storage への接続は、Connect AI のリモート MCP サーバーによって実現されます。Kiro のエージェントセッションからIBM Cloud Object Storage のデータを操作するには、まず Connect AI で IBM Cloud Object Storage 接続を作成・設定します。
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Connect AI にログインし、Sources をクリック、次に Add Connection をクリック
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Add Connection パネルから IBM Cloud Object Storage を選択
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IBM Cloud Object Storage に接続するために必要な認証プロパティを入力します。
Cloud Object Storage 接続プロパティの取得・設定方法
Cloud Object Storage に接続する前に、Cloud Object Storage インスタンスを登録してCloud Object Storage API キーとCRN を取得していきます。
Cloud Object Storage の新規インスタンスの登録
IBM Cloud アカウントにCloud Object Storage がまだない場合は、以下の手順に従ってアカウントにCloud Object Storage のインスタンスを作成できます。
- IBM Cloud アカウントにログインします。
- Cloud Object Storage ページに移動して、インスタンス名を指定して「作成」をクリックします。Cloud Object Storage の新規インスタンスにリダイレクトされます。
API キー
API キーは以下の手順で取得できます。
- まずは、IBM Cloud アカウントにログインします。
- API キーページに移動します。
- 中央右隅のIBM Cloud APIキーの作成 をクリックして、新しいAPI キーを作成します。
- ポップアップウィンドウが表示されたら、API キーの名前を指定して作成をクリックします。ダッシュボードからはアクセスできなくなるため、API Key を控えておきましょう。
Cloud Object Storage CRN
デフォルトでは、CData 製品はCloud Object Storage CRN を自動で取得します。ただし、複数のアカウントがある場合は、CloudObjectStorageCRN を明示的に指定する必要があります。この値は、次の2つの方法で取得できます。
- Services ビューをクエリする。これにより、IBM Cloud Object Storage インスタンスとそれぞれのCRN がリストされます。
- IBM Cloud で直接CRN を見つける。これを行うには、IBM Cloud のダッシュボードに移動します。リソースリストで、ストレージからCloud Object Storage リソースを選択してCRN を取得します。
IBM Cloud Object Storage への接続
これで準備は完了です。以下の接続プロパティを設定してください。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH に設定。InitiateOAuth を使うと、OAuth 認証を繰り返す必要がなく、さらに自動でアクセストークンを設定できます。
- ApiKey:セットアップ中に控えたAPI キーを指定。
- CloudObjectStorageCRN(オプション):控えておいたCloud Object Storage のCRN に設定。Cloud Object Storage アカウントが複数ある場合のみ設定する必要があります。
プロパティを設定したら、これで接続設定は完了です。
Save & Test をクリック
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Add IBM Cloud Object Storage Connection ページの Permissions タブに移動し、ユーザーベースの権限を更新
Personal Access Token を追加
Personal Access Token(PAT)は、Kiro から Connect AI への接続を認証するために使用されます。きめ細かいアクセス制御を維持するため、統合ごとに個別の PAT を作成することをお勧めします。
- Connect AI アプリの右上にある歯車アイコンをクリックして Settings を開く
- Settings ページで Access Tokens セクションに移動し、Create PAT をクリック
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PAT にわかりやすい名前(例:Kiro MCP)を付けて Create をクリック
IBM Cloud Object Storage 接続の設定と PAT の生成が完了したら、Kiro から Connect AI 経由でIBM Cloud Object Storage のデータに接続できます。
ステップ 2:Kiro に CData Connect AI MCP Server を登録
Kiro は、mcp.json という設定ファイルに登録された MCP サーバーを通じて外部のデータソースに接続します。このステップでは、そのファイルを開いて Connect AI のサーバー情報を追加し、接続を確認します。
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プロジェクトフォルダを開きます。Kiro のエージェント機能は、プロジェクトが開かれていないと有効になりません。Kiro を起動したら、Getting started 画面で Open a project をクリックします(左側の Explorer パネルにある Open Folder からでも構いません)。既存のフォルダでも新規に作成した空のフォルダでも問題ありません。開いた状態になっていることが重要です。
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MCP 設定ファイルを開きます。Ctrl + Shift + P(Windows)または Cmd + Shift + P(Mac)を押してコマンドパレットを開きます。MCP と入力し、Kiro: Open user MCP config (JSON) を選択すると、Kiro に MCP サーバーを登録するための mcp.json ファイルが開きます。
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Base64 の認証情報を生成します。Kiro は、メールアドレスと PAT を 1 つの Base64 文字列にまとめてエンコードしたもので Connect AI に認証します。ターミナルを開き、お使いの OS に合わせて以下のコマンドを実行してください。[email protected] は Connect AI のログインに使用するメールアドレスに、YourPAT はステップ 1 で作成した PAT に置き換えます。
Windows(PowerShell)の場合
[Convert]::ToBase64String([Text.Encoding]::UTF8.GetBytes("[email protected]:YourPAT"))Mac/Linux(ターミナル)の場合
echo -n "[email protected]:YourPAT" | base64出力された文字列をコピーしておきます。次のステップで設定ファイルに貼り付けます。
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Connect AI サーバーを mcp.json に追加します。以下のブロックを mcp.json ファイルに貼り付け、your_base64_string を前のステップでコピーした文字列に置き換えてください。
{ "mcpServers": { "cdata-connect-ai": { "url": "https://mcp.cloud.cdata.com/mcp", "headers": { "Authorization": "Basic your_base64_string" } } } }
- ファイルを保存します。Ctrl + S(Windows)または Cmd + S(Mac)を押します。Kiro は mcp.json の変更を自動的に読み込むため、再起動は必要ありません。
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接続を確認します。左側のサイドバーにあるゴーストアイコンをクリックして Kiro パネルを開きます。MCP SERVERS の下に cdata-connect-ai が緑色の接続済みインジケータとともに表示されていれば成功です。Kiro のチャットパネルで次のように入力して確認することもできます。
Connect AI で利用可能な接続をすべて一覧表示して。レスポンスに IBM Cloud Object Storage 接続が表示されれば、MCP サーバーは正しく設定されています。これでリアルタイムデータへのクエリを始められます。
ステップ 3:Kiro からリアルタイムの IBM Cloud Object Storage のデータ をクエリ
MCP サーバーの登録と動作確認が完了すると、Kiro のエージェントはどのセッションからでもリアルタイムのIBM Cloud Object Storage のデータに直接アクセスできます。Kiro のチャットパネルを開き、以下のプロンプトでデータを操作してみましょう。
この連携では、以下の Connect AI MCP ツールが順に呼び出されます。
| MCP ツール | 用途 |
|---|---|
| getCatalogs | Connect AI から利用可能な接続をすべて取得します |
| getSchemas | 選択した接続のデータベーススキーマを取得します |
| getTables | 選択したスキーマのすべてのテーブルとビューを取得します |
| queryData | 生成された SQL クエリを実行し、リアルタイムの結果を返します |
Kiro のチャットパネルを開き、以下のようなプロンプトでIBM Cloud Object Storage のデータを操作してみてください。
- 「IBM Cloud Object Storage 接続ではどのテーブルが利用できますか?」
- 「IBM Cloud Object Storage のデータから売上高の大きい順に上位のレコードを表示して」
- 「アクティブなIBM Cloud Object Storage のデータとその現在のステータスを一覧表示して」
- 「今四半期のIBM Cloud Object Storage のデータのアクティビティを要約して」
Kiro は CData の接続をすべて自動的に検出し、最も関連性の高い接続を選択したうえでスキーマを把握し、適切な SQL クエリを生成・実行して、リアルタイムの結果をそのままチャットに返します。
Kiro と CData でリアルタイムにデータを活用するアプリケーションを構築
Kiro と CData Connect AI を組み合わせると、自然言語のプロンプトだけで企業システムのリアルタイムデータを操作できるようになります。ETL パイプラインもデータ同期ジョブも、独自の連携ロジックを組む必要もありません。運用の負担を抑えながらガバナンスを強化でき、AI エージェントからより速く、より根拠のある回答を得られます。
無償トライアルを開始して、Kiro から数百種類の企業システムへ、CData Connect AI 経由でセキュアにリアルタイムアクセスできることをぜひ体感してください。