SSAS でJD Edwards のデータに連携するOLAP Cube を作成
SQL Server Analysis Services (SSAS) は、意思決定支援やビジネスアナリティクスで使われる解析エンジンです。ビジネスレポートおよび、Power BI やExcel、 Reporting Services レポート、その他のデータ可視化ツールのようなクライアントアプリケーションに、エンタープライズレベルのセマンティックデータを提供します。JD Edwards 用のCData ADO.NET プロバイダーと合わせれば、JD Edwards を使って、より深く速いデータ分析のためのキューブを作成できます。
この記事では、Analysis Services プロジェクトをVisual Studio で作成し、JD Edwards の多次元モデルを構築および配置する方法を説明します。これには、アクセス可能なSSAS インスタンスと、ADO.NET プロバイダーのインストールが必要です。
JD Edwards 用のJDBC データソースの設定
まず、Visual Studio で新しい多元的なAnalysis Service とデータマイニングプロジェクトを作成します。次に、プロジェクト内でJD Edwards 用のデータソースを作成します。
- [Solution Explorer] の[Data Source] を右クリックし、[New Data Source] を選択します。
- 既存または新規の接続に基づいて、データソースを作成することを選択し、[New] をクリックします。
- [Connection Manager] のJD Edwards 用CData ADO.NET プロバイダーを選択し、必要な接続プロパティに入力後、[Next] をクリックします。
ドライバーは Application Interface Services(AIS)Server を経由して JD Edwards に接続します。以下の接続プロパティを設定します。
- URL:AIS Server のベース HTTPS URL(例:https://jde-ais.example.com:8300)。
- User:JD Edwards のユーザー名。
- Password:JD Edwards のパスワード。
- Environment(オプション):使用する JD Edwards の環境(例:本番環境なら PD920、開発環境なら DV920)。指定しない場合は、AIS Server のデフォルト環境が使用されます。
- Role(オプション):セッションで使用する JD Edwards のロール。指定しない場合は、AIS Server のデフォルトロールが使用されます。
- DeviceName(オプション):接続元のデバイスまたはアプリケーションの識別子。AIS Server での監査やログ記録に使用されます。
- Jasserver(オプション):リクエストのルーティング先となる Java Application Server(JAS)インスタンス。クラスタ環境で便利です。
公開するデータの選択
JD Edwards ではテーブルとビジネスビューが System Code ごとに整理されており、ドライバーは各 System Code をそれぞれ個別のスキーマとして公開します。利用できるスキーマは、以下のプロパティで制御できます。
- DataModel:System Code をスキーマとして公開する ERP モジュール(カンマ区切りで複数指定可)。接続先インスタンスのすべての System Code を公開する場合は All を指定します。デフォルトは FinancialManagement です。
- SystemCodes:DataModel の System Code に加えて公開したい System Code のカンマ区切りリスト(例:42,43)。
接続時、ドライバーは認証情報を AIS Server に送信してセッショントークンを取得し、キャッシュします。セッションの有効期限が切れる前に、新しいトークンが自動でリクエストされます。
接続を構成する際に、Max Rows プロパティを定めることも可能です。これによって戻される行数を制限するため、可視化・レポートのデザイン設計時のパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。
- インパーソネーションを[Inherit] に設定し、[Next] をクリックします。
- データソースに名称(CData JD Edwards Source) を入力し、[Finish] をクリックします。
データソースビューの作成
データソースの次に、データソースビューを作成します。
- [Solution Explorer] で[Data Source Views] を右クリックし、[New Data Source View] を選択します。
- 先ほど作成したデータソース(CData JD Edwards Source) を選択し、[Next] をクリックします。
- 基になるデータソースのパターンに一致する外部キーを選択し、[Next] をクリックします。
- JD Edwards の表を選択、ビューに追加し、[Next] をクリックします。
- ビューに名前を付け、[Finish] をクリックします。
スキームに一致する外部キーに基づいて、基礎的なデータとのリレーションが検出されます。[Data Source View] をダブルクリックすることで、これらのリレーションを確認・編集することができます。
[Data Source View] へのセカンダリデータソースの追加はサポートされないことに注意してください。複数のデータソースを利用する場合、SSAS は、すべてのソースがADO.NET プロバイダーでは使用できないOpenRowset 経由のリモートクエリをサポートすることを必要とします。
JD Edwards 用のキューブを作成する
プロジェクトを処理してJD Edwards をSSAS に展開するための最後のステップはキューブの作成です。
- [Solution Explorer] の[Cubes] を右クリックし、[New Cube] を選択します。
- [Use existing tables] を選択し、[Next] をクリックします。
- メジャーグループテーブルに使用するテ-ブルを選択し、[Next] をクリックします。
- キューブに含ませたいメジャーを選択し、[Next] をクリックします。
- 使用可能なテーブルに基づいて作成するディメンションを選択し、[Next] をクリックします。
- すべての選択内容を確認し、[Finish] をクリックします。
プロジェクトを処理する
データソースと、データソースビュー、キューブを作成すると、SSASにキューブを展開する準備が完了します。ターゲットサーバーとデータベースを構成するために、プロジェクトを右クリックしプロパティを選択します。デプロイメントに移動し、ターゲットセクションでサーバーとデータベースのプロパティを設定します。
ターゲットサーバーとデータベースを構成した後、プロジェクトを右クリックして[Process] を選択します。このステップの一部として、プロジェクトの構成・デプロイが必要となる場合があります。プロジェクトを構成・デプロイし、[Process Database]ウィザードにある[Run] をクリックします。
SSAS インスタンスにJD Edwards 用のOLAP キューブが作成され、分析、レポート、表示の準備が完了します。JD Edwards 用のCData ADO.NET プロバイダーの30日の無償評価版をダウンロードして、SSAS データをご利用ください。