LangChainからJD Edwardsのデータに接続する方法|MCP接続3ステップ
LangChain は、開発者やデータエンジニア、AI 実践者が LLM、ツール、API、データコネクタを組み合わせて AI 活用アプリケーションやワークフローを構築するためのフレームワークです。LangChain と CData Connect AI を組み込みの MCP Server を通じて統合することで、ワークフローからライブの JD Edwards にリアルタイムで簡単にアクセスして対話できるようになります。
CData Connect AI は、JD Edwardsを含む数百のデータソースをMCP経由でAIツールにつなげるクラウドサービスです。接続情報はConnect AI側で一元管理されるため、LangChain エージェントにJD Edwardsの認証情報を直接渡すことなくセキュアに連携できます。
この記事では、CData Connect AI での JD Edwards 接続の設定、LangChain への MCP サーバーの登録、そして JD Edwards をリアルタイムでクエリするワークフローの構築方法をご紹介します。
前提条件
- CData Connect AI のアカウント
- Python バージョン 3.10 以上(LangChain および LangGraph パッケージをインストールするため)
- OpenAI API キーを生成して保存
- システムに Visual Studio Code をインストール
ステップ 1:LangChain 用の JD Edwards 接続を設定する
それでは早速、LangChain から JD Edwards にアクセスできるようにしていきましょう。まず、CData Connect AI で JD Edwards 接続を作成します。この接続は、その後リモート MCP サーバーを通じて LangChain に公開されます。
- Connect AI にログインし、「Sources」をクリックして「+ Add Connection」をクリックします
- 利用可能なデータソースから「JD Edwards」を選択します
-
JD Edwards に接続するために必要な認証情報を入力しましょう。
ドライバーは Application Interface Services(AIS)Server を経由して JD Edwards に接続します。以下の接続プロパティを設定します。
- URL:AIS Server のベース HTTPS URL(例:https://jde-ais.example.com:8300)。
- User:JD Edwards のユーザー名。
- Password:JD Edwards のパスワード。
- Environment(オプション):使用する JD Edwards の環境(例:本番環境なら PD920、開発環境なら DV920)。指定しない場合は、AIS Server のデフォルト環境が使用されます。
- Role(オプション):セッションで使用する JD Edwards のロール。指定しない場合は、AIS Server のデフォルトロールが使用されます。
- DeviceName(オプション):接続元のデバイスまたはアプリケーションの識別子。AIS Server での監査やログ記録に使用されます。
- Jasserver(オプション):リクエストのルーティング先となる Java Application Server(JAS)インスタンス。クラスタ環境で便利です。
公開するデータの選択
JD Edwards ではテーブルとビジネスビューが System Code ごとに整理されており、ドライバーは各 System Code をそれぞれ個別のスキーマとして公開します。利用できるスキーマは、以下のプロパティで制御できます。
- DataModel:System Code をスキーマとして公開する ERP モジュール(カンマ区切りで複数指定可)。接続先インスタンスのすべての System Code を公開する場合は All を指定します。デフォルトは FinancialManagement です。
- SystemCodes:DataModel の System Code に加えて公開したい System Code のカンマ区切りリスト(例:42,43)。
接続時、ドライバーは認証情報を AIS Server に送信してセッショントークンを取得し、キャッシュします。セッションの有効期限が切れる前に、新しいトークンが自動でリクエストされます。
- 「Create & Test」をクリックします
- 認証が完了したら、JD Edwards 接続の「Permissions」タブを開き、必要に応じてユーザーベースの権限を設定します
パーソナルアクセストークン(PAT)を生成する
LangChain は、アカウントのメールアドレスとパーソナルアクセストークン(PAT)を使用して Connect AI に認証します。アクセス制御の粒度を維持するために、統合ごとに個別の PAT を作成することをおすすめします。
- Connect AI で、右上の歯車アイコンを選択して「Settings」を開きます
- 「Access Tokens」で、「Create PAT」を選択します
- トークンのわかりやすい名前を付けて、「Create」を選択します
- トークンをコピーして安全に保管してください。PAT は作成時にのみ表示されます
これで JD Edwards 接続の設定と PAT の生成が完了しました。LangChain から CData MCP サーバーを通じて JD Edwards に接続する準備が整いました。
注:Connect AI の「Integrations」セクションの「LangChain」から PAT を生成することもできます。「Connect」→「 Create PAT」をクリックするだけで生成できます。
ステップ 2:LangChain で MCP サーバーに接続する
続いて、LangChain をCData Connect AI のリモートMCP サーバー に接続していきましょう。推論に OpenAI(ChatGPT)を使用するには、MCP サーバーエンドポイントと認証情報を config.py ファイルで設定します。これらを設定することで、LangChain が MCP サーバーツールを呼び出せるようになり、OpenAI が自然言語での推論を処理してくれます。
- LangChain MCP 用のフォルダを作成します
- フォルダ内にconfig.py と langchain.py の2つの Python ファイルを作成します。
- config.py で、MCP サーバーの認証と URL を定義する Config クラスを作成します。Base64 エンコードされた CData Connect AI のユーザー名と PAT(前提条件で取得したもの)を指定する必要があります。
class Config: MCP_BASE_URL = "https://mcp.cloud.cdata.com/mcp" # MCP Server の URL MCP_AUTH = "base64encoded(EMAIL:PAT)" # Base64 エンコードされた Connect AI の Email:PAT注:Base64 エンコードツールを使用して、MCP_AUTH の Base64 エンコード版を作成できます。
- langchain.py で、MCP サーバーと MCP クライアントを設定して、ツールとプロンプトを呼び出します:
""" LangChain ReAct エージェントと CData Connect AI MCP サーバーを統合します。 このスクリプトは、ツールの取得、フィルタリング、LLM を使用したエージェントベースの推論を実行します。 """ import asyncio from langchain_mcp_adapters.client import MultiServerMCPClient from langchain_openai import ChatOpenAI from langgraph.prebuilt import create_react_agent from config import Config async def main(): # 1 つ以上のサーバー URL で MCP クライアントを初期化 mcp_client = MultiServerMCPClient( connections={ "default": { # お好きな名前でOKです "transport": "streamable_http", "url": Config.MCP_BASE_URL, "headers": {"Authorization": f"Basic {Config.MCP_AUTH}"}, } } ) # サーバーによって公開されているリモート MCP ツールを読み込む all_mcp_tools = await mcp_client.get_tools() print("検出された MCP ツール:", [tool.name for tool in all_mcp_tools]) # ReAct スタイルのエージェントを作成して実行 llm = ChatOpenAI( model="gpt-4o", temperature=0.2, api_key="YOUR_OPEN_API_KEY" # ここに OpenAI API キーを使用します(https://platform.openai.com/ で確認できます) ) agent = create_react_agent(llm, all_mcp_tools) user_prompt = "[rootadoname]1 で利用可能なテーブルはいくつありますか?" # 必要に応じてプロンプトを変更してください print(f" ユーザープロンプト: {user_prompt}") # エージェントに MCP ツールを使用するように求めるプロンプトを送信 response = await agent.ainvoke( {"messages": [{"role": "user", "content": (user_prompt),}]} ) # エージェントの最終応答を出力 final_msg = response["messages"][-1].content print("エージェントの最終応答:", final_msg) if __name__ == "__main__": asyncio.run(main())
ステップ 3:LangChain と LangGraph パッケージをインストールする
それでは、LangChain を CData Connect AI MCP と組み合わせて使用し、推論に OpenAI を統合するために必要なPython パッケージをインストールしていきましょう。
プロジェクトのターミナルで次のコマンドを実行してください。
pip install langchain-mcp-adapters langchain-openai langgraph
ステップ 4:LangChain を使用して JD Edwards にプロンプトを送信する(MCP サーバー経由)
- インストールが完了したら、
を実行してスクリプトを実行しますpython langchain.py - スクリプトは MCP サーバーに接続し、接続されたデータをクエリするために利用可能な CData Connect AI MCP ツールを検出します
- プロンプトを入力します(例:「JD Edwards で利用可能なテーブルはいくつありますか?」)
- それに応じて、エージェントが結果を返します
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