データ変換ツールTranSpeed でJD Edwards のデータにアクセスする方法

杉本和也
杉本和也
リードエンジニア
TranSpeed でJD Edwards のデータに連携して、CSV ファイルに出力する方法を解説します。



TranSpeed はユーザックシステムが提供するノンプログラミングデータ変換ツールです。豊富な変換ロジックと様々なRDB、CSVファイルなどに対応しているのが特徴で、RPAツール Autoジョブ名人のデータ変換機能としても利用されています。本記事では、TranSpeed からCData ODBC ドライバを利用してJD Edwards のデータを取得、CSV ファイルに出力する方法を解説します。

TranSpeed ではRDB の取り込み設定という仕組みが標準提供されており、この機能を介してSQL Server やMySQL などにアクセスできるようになっています。そして、この機能とCData が提供しているODBC Driver ラインナップを組み合わせることで、各種クラウドサービスのAPI にアクセスすることができるようになります。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。

  1. JD Edwards をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにJD Edwards のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてJD Edwards の接続を設定、2.TranSpeed 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとJD Edwards への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからJDEdwards ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

インストール後、ODBC DSN(データソース名)で接続プロパティを設定します。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および設定できます。

ドライバーは Application Interface Services(AIS)Server を経由して JD Edwards に接続します。以下の接続プロパティを設定します。

  • URL:AIS Server のベース HTTPS URL(例:https://jde-ais.example.com:8300)。
  • User:JD Edwards のユーザー名。
  • Password:JD Edwards のパスワード。
  • Environment(オプション):使用する JD Edwards の環境(例:本番環境なら PD920、開発環境なら DV920)。指定しない場合は、AIS Server のデフォルト環境が使用されます。
  • Role(オプション):セッションで使用する JD Edwards のロール。指定しない場合は、AIS Server のデフォルトロールが使用されます。
  • DeviceName(オプション):接続元のデバイスまたはアプリケーションの識別子。AIS Server での監査やログ記録に使用されます。
  • Jasserver(オプション):リクエストのルーティング先となる Java Application Server(JAS)インスタンス。クラスタ環境で便利です。

公開するデータの選択

JD Edwards ではテーブルとビジネスビューが System Code ごとに整理されており、ドライバーは各 System Code をそれぞれ個別のスキーマとして公開します。利用できるスキーマは、以下のプロパティで制御できます。

  • DataModel:System Code をスキーマとして公開する ERP モジュール(カンマ区切りで複数指定可)。接続先インスタンスのすべての System Code を公開する場合は All を指定します。デフォルトは FinancialManagement です。
  • SystemCodes:DataModel の System Code に加えて公開したい System Code のカンマ区切りリスト(例:42,43)。

接続時、ドライバーは認証情報を AIS Server に送信してセッショントークンを取得し、キャッシュします。セッションの有効期限が切れる前に、新しいトークンが自動でリクエストされます。



JD Edwards のデータをTranSpeed に連携

CData Driver の設定が完了したらTranSpeed 側の設定を進めます。まずはCData ODBC ドライバ経由でJD Edwards へ接続するための「データベース接続定義」を追加しましょう。

  1. TranSpeed を立ち上げて、「マッピング設定」に移動します。
  2. マッピング設定
  3. 「データベース接続定義」に移動し「新規」ボタンをクリックします。表示される画面で「新たにデータベース接続定義を作成する」を選択し「OK」をクリック
  4. データベース接続定義を作成
  5. 先程作成したODBC DSN の情報を指定した接続情報を入力します。入力後、接続テストを実行し、正常に完了したら登録ボタンをクリックして保存します。以下は接続情報の設定例です。

    プロパティ名

    設定値例

    備考

    接続名

    JD Edwards

    任意の接続名を指定します。

    データベースエンジン種別

    その他

    接続方法

    Odbc

    データベース名

    JD Edwards

    接続文字列

    DSN=CData JDEdwards Source

    先程作成したODBC DSNの名前をDSN=以降に指定します。


    データ変換アプリケーションの作成

    ODBC の接続設定を追加したら、実際にデータ変換を行うアプリケーションを作成していきましょう。マッピング設定の画面から「システム」を選択し、「新規」ボタンをクリックします。

    アプリケーションの新規作成

    新しく作成するデータ変換アプリケーションの内容が表示されます。今回はそのままデフォルトで作成を開始します。必要に応じて各種名称を表示すると良いでしょう。

    入力データソースの設定

    アプリケーション定義画面が表示されたら、まず「入力データソース」を調整していきます。今回はJD Edwards からデータを取得するので、入力データソースのデータ種別で「データベース」を選択します。データベースを選択後、データベース接続IDとして先程作成したJD Edwards への接続情報を指定します。

    入力データソースの設定

    接続情報の指定が完了したら、対象となるテーブルを指定しましょう(JD Edwards のAccountsPayable.AccountLedger など)。テーブル名を入力すると、各項目の「検索」ボタンから対象のフィールドを指定できるようになりますので、お好みのフィールドを選択してください。

    出力データソースの設定

    続いて出力データソースを設定します。今回はシンプルにCSVに出力する処理とするため、データ種別で「CSVテキスト」を選択しました

    項目定義の構成

    入力データソースと出力データソースの指定完了後、それぞれのデータソースの仲介の役割となる項目定義を追加します。

    入出力マッピングの構成

    最後に「入力データソース」「項目定義」「出力データソース」それぞれの項目を紐づける「入出力マッピング」を構成します。以下のような画面が表示されるので、それぞれの項目を紐づけていきましょう。

    入出力マッピングの構成

    これでデータ変換アプリケーションは作成完了です。

    テスト実行

    それでは作成したデータ変換アプリケーションをテスト実行してみましょう。画面左上の「テスト実行」ボタンから動作確認が実施できます。以下のような画面が表示されるので「実行」をクリックします。

    テスト実行

    正常に処理が完了すると、以下のように処理件数と完了のメッセージが表示されます。

    テスト実行結果

    CSVファイルを確認すると、JD Edwards のデータをもとにしたCSV ファイルが生成されています。

    おわりに

    このようにCData ODBC ドライバを利用することで、各種クラウドサービスをTranSpeed の接続先として利用できるようになります。また、今回は入力データソースとして利用しましたが、出力データソースとしても対応可能になっています。 CData ではJD Edwards 以外にも250種類以上のデータソース向けにODBC Driver を提供しています。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

    日本のユーザー向けにCData ODBC ドライバは、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

はじめる準備はできましたか?

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詳細:

JD Edwards Icon JD Edwards ODBC Driver

JD Edwards ODBC Driver は、ODBC 接続をサポートするさまざまなアプリケーションからJD Edwards のリアルタイムデータ連携を実現するパワフルなツールです。

データベースにアクセスするときと同感覚でJD Edwards データにアクセスし、標準ODBC Driver インターフェースを通じてJD Edwards データを読み出せます。