Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

by 杉本和也 | August 25, 2026

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

こんにちは。CData Software Japan リードエンジニアの杉本です。

Slack のSlackbot がMCP Client として動作する機能が提供され、リモートMCP サーバーをSlack に接続できるようになりました!

これにより、Slackbot で会話するだけで社内のさまざまなデータをAI に問い合わせられます。

https://slack.com/intl/ja-jp/blog/news/slackbots-mcp-client

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

というわけで今回は、このSlackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する手順を紹介したいと思います。

設定してしまえば、Slackbot に「kintone の今月の商談を教えて」「kintone からこの顧客に関連する活動履歴を教えて」と聞くだけで、リアルタイムのデータが返ってくる状態になります。

記事としてはOAuth やMCP をある程度知っている技術者向けの内容ですが、設定手順自体はシンプルなので、Slack のアプリ管理を触ったことがある方であればご理解いただける内容かなと思います。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

必要なもの

今回必要になる環境は以下のとおりです。

  • CData Connect AI のアカウント(データソースを1つ以上接続済みの状態)

  • Slack ワークスペース(ビジネスプラス / Enterprise のいずれか。Slackbot へのアクセス権が必要)

  • Slack アプリを作成・インストールできる権限

  • kintone 環境

2026年8月現在、Slackbot が利用できるのはビジネスプラス以上のライセンスになるようです。ちなみに無償トライアル期間でも試すことができるみたいなので、一度そちらで試していただくのもオススメですね。

https://app.slack.com/plans

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

Slackbot のMCP Client 機能とは

はじめに構成を整理しておきましょう。今回の登場人物は3つです。

  • Slackbot:Slack に組み込まれているAI アシスタント。LLM を含めてSlack 側のインフラで動作します

  • CData Connect AI のリモートMCP サーバー:CData がマネージドで運用しているMCP サーバー

  • Slack アプリ:「このURL のMCP サーバーに、この認証方式で接続する」という設定を登録するための入れ物

ポイントは、この構成では自前でホスティングするものが何もないという点です。Slackbot はSlack 側で動き、MCP サーバーはCData 側で動いています。Slack アプリはあくまで設定の宣言なので、アプリケーションコードを書く必要もサーバーを立てる必要もありません。

なお、Slack の公式ドキュメントにはBolt とngrok を使ったサンプルが載っていますが、あちらは自分でMCP サーバーそのものを実装するケースの話です。今回のようにMCP サーバーが外部にある場合は該当しません。

https://docs.slack.dev/ai/slackbot-mcp-client/#implementing-your-mcp-server

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

認証方式はManual OAuth を選ぶ

Slackbot のMCP Client は、MCP サーバーへのリクエストに対して4つの認証方式をサポートしています。

認証方式

用途

CData Connect AI で使えるか

No auth

誰が聞いても同じ結果を返すMCP サーバー向け

×

Slack identity auth

Slack のユーザーID・チームID をサーバー側でマッピングする方式

×

Dynamic Client Registration(DCR)

DCR に対応したサードパーティーのMCP サーバー向け

×

Manual OAuth

DCR に対応していないMCP サーバー向け。認可URL・トークンURL 等を自分で定義する

CData Connect AI は自身で管理しているユーザーごとの認証・認可を行うため、No auth とSlack identity auth は使えません。そしてCData Connect AI はDCR(Dynamic Client Registration)をサポートしていません

このあたりの話は以前の記事でも触れていますので、あわせてご覧ください。

https://jp.cdata.com/blog/cdata-connect-ai-custom-oauth-apps

というわけで、今回は残ったManual OAuth を使います。以前ご紹介したカスタムOAuth アプリの機能で、CData Connect AI 側にOAuth アプリを作成して接続する流れになります。

CData Connect AI から kintone に接続する

それではCData Connect AI の設定から進めましょう。

今回はサイボウズ社が提供するkintone に接続します。そのため、最初にCData Connect AI の管理画面で kintone へのコネクションを作成します。

「Connections」→「+ Add Connection」をクリックし、データソース一覧から「kintone」を選択します。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

以下の接続情報を入力します。

プロパティ

備考

Url

https://[サブドメイン].cybozu.com

Auth Scheme

Password

User

[kintone ユーザーID]

Password

[kintone ユーザーPW]

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

「Save & Test」をクリックして接続テストが成功すればOKです。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

次に、Slackbot から CData Connect AI に OAuth 認証でアクセスするためのカスタムアプリを作成します。

画面右上の歯車アイコンから Settings を開き、SecurityOAuth Apps+ Create App をクリックします。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

以下のように設定して Confirm をクリックしてください。

プロパティ

備考

Name

任意(例:Slackbot)

管理用の名前

Authentication Flow

User-based (Authorization Code)

Callback URL

https://oauth2.slack.com/external/auth/callback

固定

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

Callback URL には、Slack が用意しているhttps://oauth2.slack.com/external/auth/callback を指定します。これはワークスペースやアプリごとに変わるものではなく、Slack 全体で共通のURL となっています。Slack 自身のクライアント情報はhttps://slack.com/.well-known/oauth-client-metadata から確認できます。

保存すると、以下のようにClient Id とClient Secret が発行されます。この2つは後ほどSlack 側の設定で使うので、メモしておいてください。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

これで CData Connect AI 側の準備は完了です。

Slack 側の設定

それではSlack 側を設定していきましょう。

Slack アプリの作成とMCP サーバーの登録

api.slack.com/apps にアクセスし、「Create an App」からアプリを作成します。すでにアプリがある場合はそちらを使っても構いません。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

今回MCP Server を使うだけなので、テンプレートは「Blank app」でOK です。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

App name に任意の名前を入力し、利用するWorkspace を選んで作成しましょう。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

作成したアプリの左サイドバー「Features」から「MCP Servers」を開き、「Get Started」をクリックします。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

MCP サーバーのフォームで以下のように入力します。

プロパティ

備考

Name

CData Connect AI など任意の値

Slackbot 上での表示名になります

URL

https://mcp.cloud.cdata.com/mcp

Auth Type

Manual OAuth

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

Auth Type でManual OAuth を選ぶと、続けてOAuth プロバイダーの情報を入力する画面に進みます。ここでCData Connect AI の情報を設定します。

プロパティ

備考

Client ID

カスタムOAuth アプリのClient Id

Client Secret

カスタムOAuth アプリのClient Secret

Authorization URL

https://mcp.cloud.cdata.com/authorize

Token URL

https://mcp.cloud.cdata.com/token

Use HTTP Basic Authentication

True

Use PKCE

True

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

Scope、Identity URL、Account Identifier はいずれも空欄で問題ありません。CData Connect AI 側でスコープの制御を行っているため、Slack 側から明示的に指定する必要がないためです。

これで以下のようにMCP Server の設定が追加されます。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

アプリのインストール

設定を保存すると、アプリにmcp:connect のBot Token Scope が自動的に追加されます。この状態で「OAuth & Permissions」→「Install to Workspace」からアプリをインストールします。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

以下のような画面が表示されるので「許可する」をクリックしましょう。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

MCP Tools の確認

これでMCP を検証できる環境が整ったので、先ほど作成したMCP Server のConnection Details からツールに実際にアクセスできるか検証してみましょう。

対象のMCP Server の設定から「Tools」をクリックします。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

「Fetch Tools」をクリックします。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

外部サービスへの接続確認が表示されるので「CDataConnectAI に移動する」をクリックしましょう。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

これで、以下のようにgetInstructions など、CData Connect AI で提供されているツールの情報が表示されれば、疎通が適切に行われていることが確認できます。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

Slackbot から使ってみる

それでは実際にSlackbot からCData Connect AI を使ってみましょう。

Slack でグローバルナビゲーションの右側に表示されている「Slackbot」のアイコンをクリックすることで、Slackbot とのチャット画面が開きます。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

まずCData Connect AI への接続設定を追加する必要があるので、チャット画面から接続アイコンをクリックして「アプリを管理」をクリックします。

ちなみに、先ほどのFetch Tools で接続が確立されていれば、デフォルトで接続された状態になっていると思います。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

CData Connect AI のアプリがあるので、「+」ボタンをクリックして接続します。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

Fetch Tools を行った時と同じように接続を許可しましょう。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

これで、Slackbot でCData Connect AI が利用できるようになりました。

それではどんなデータが取得できるのか確認するために以下のようなメッセージを入力します。

CData Connect AI から使えるツールを教えて

初回はツールの利用許可をする必要があります。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

このあと、以下のようにCData Connect AI で接続されているデータソースのカタログ一覧が表示されればOKです。

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

それでは実際にデータを問い合わせてみます。

kintone の商談を金額の大きい順に5件教えて

これで、以下のようにSlack 上からリアルタイムのkintone データを取得できていることが確認できました!

Slackbot のMCP Client 機能からCData Connect AI 経由でkintone に接続する方法

おわりに

このようにCData Connect AI を使うことで、Slack のSlackbot から350種類以上のSaaS やデータベースにリアルタイムでアクセスできるようになります。MCP サーバーを自前でホスティングする必要がないため、設定だけで完結するのが大きなメリットかなと思います。

普段の業務でSlack を開いている時間が長い方ほど、効果を実感しやすい構成だと思います。ぜひトライアルで色々と遊んでみてください。

なにかわからないことがあれば、お気軽にサポートやお問い合わせからどうぞ。

https://jp.cdata.com/contact/