勤怠管理システム IEYASU APIをドライバー化:各種ツールから連携

by 杉本和也 | November 24, 2020

こんにちは。CData Software Japanリードエンジニアの杉本です。

本記事では、各種 Web API を ODBC / JDBC / ADO.NET といった標準のDB接続規格でアクセスできるようにするCData API Driverを用いて、IEYASUの API を各種ツールから接続する方法を紹介します。

ExcelやAccess・Power BIなどのエンドユーザーが利用するUIベースのツールはもちろん、Visual StduioやEclipseといった開発ツールからも接続することが可能です。

対象 API

IEYASUは無料から初められるクラウドベースの勤怠管理システムです。

https://www.ieyasu.co/

IEYASU APIでは、ユーザー情報や日次・月次の勤怠データ、勤怠レポートなどを取得するAPIが提供されています。

https://ieyasu.co/docs/api.html

実現イメージ

この記事では IEYASU APIに対してBIツールやIDEでから接続します。しかしながら、各APIは単純にツールと接続・連携することはできません。

各ツールがどのようにWeb API側へリクエストを投げるべきかの判断材料や各種認証方法の処理、メタデータの情報等が無いためです。そのためには基本的にカスタムコネクタを作るか、プログラムを組まなければいけません。

そこで、CData API Driver を用いて、このボトルネックを解決します。

まず、各ツールからはODBCやJDBCインタフェースでSQL(Select文)をCData API Driverに向けて発行してもらいます。そのリクエストを受け取った CData API Driverは、IEYASU の API のエンドポイントに対して、SQL文を解釈し、HTTPリクエスト発行します。

リクエスト後、JSONフォーマットで返ってきたデータをCData API Driverが各種インタフェースフォーマットにデータを変換してツールに返します。

これにより、各種ツールからアドホックにSQLによるリクエストがあったタイミングで最新のデータをIEYASU API から取得することが可能となります。

各種接続シナリオと必要なツール

CData API Driver は様々なツールとの接続に利用できますが、今回は以下のツールを用いて接続する方法を解説していきます。

  • Excel(Excel-addin で利用)
  • Access(ODBC 接続で利用)
  • PowerBI (Power BI Connector 接続で利用)

上記以外のツールからの接続に関しては、以下のページで各種接続方法記事を公開しています。

www.cdata.com

テーブル一覧

IEYASU API Profileでは、以下のテーブルを提供しています。用途に合わせて、接続してみてください。

テーブル名 対応API 備考
StampLogsByDaily 日付指定の打刻履歴の一覧 デフォルトでは現在の日付のデータを取得します。
StampLogsByUsers ユーザー指定の打刻履歴の一覧 対象ユーザーを指定する必要があります。
Users ユーザー一覧
WorkOutputsDaily 指定された日の日次勤怠データの一覧 デフォルトでは現在の日付のデータを取得します。
WorkOutputsMonthly 指定された月の日次勤怠データの一覧 デフォルトでは現在の月のデータを取得します。
WorkOutputsMonthlyReport 月次レポートの一覧 デフォルトでは現在の月のデータを取得します。

IEYASU API 利用準備

最初にIEYASUのAPIを利用するために、IEYASU側でAPIの有効化設定を行います。

IEYASUにログインし、「システム管理」画面から「システム設定」に移動して、「編集」ボタンをクリックします。

一覧の中のAPI KEYの設定にある「API KEYの生成」をクリックします。

生成されると以下のようにSecret Keyが表示されるので、これを控えておいて、登録を行います。以上で設定は完了です。

API データ処理用 設定ファイルを作成

続いて、IEYASU の API を CData API Deiver が解釈できるように設定ファイル(API Profile)を作成します。

すでに私が作成したものがあるので、以下のURLからダウンロードしてください。

https://cdatajbuilds.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/APIProfiles/IEYASU.apip

保存先フォルダは後ほど使用するので「C:\API Profiles\IEYASU」といった書き込み可能な任意のフォルダに配置してください。

CData API Driver のインストール

各種ツールと IEYASU API を繋ぐために必要となる CData API Driverをインストールします。

基本的なインストール・設定方法は各種Driver共通ですので、ここではODBC Driverを例に説明します。

まず、CData API ODBC Driverの30日間の評価版をダウンロードします。ダウンロードの際には、Emailの登録が必要となります。

https://jp.cdata.com/apidriver/download/

ダウンロードしたsetup.exeファイルをBIツールがインストールされているマシンにインストールします。インストールウィザードに従い、EULAを確認した上でインストールを完了します。

※途中、ライセンスサーバーへのオンラインアクティベーションが行われるためネットワーク環境に接続されている必要があります。

インストールが完了すると、ODBCのDSN設定のウィンドウが立ち上がります。

以下の項目をセットし、保存します。

プロパティ名 備考
Profile C:\API Profiles\IEYASU.apip 予めダウンロードしたIEYASU.apipのパスを指定します。
ProfileSettings APIKey=XXXXX;CompanyName=cdatatest; APIKeyには予め取得したKeyを指定します。 CompanyNameには接続先のIEYASU ログインURLに含まれる会社のIDを指定します。

以上で、CData API Driverの準備は完了です。

Excel から IEYASU API に接続(Excel Add-in for API)

CData Excel Add-in for API をインストール後、Excelを立ち上げるとCDataタブが追加されていることがわかります。このタブから各種操作を実施します。

接続を開始するには、CDataタブから[取得元 API]をクリックします。

最初に接続するためのウィザードが表示されるので、「CData API Driverのインストール」の内容と同様に各種パラメータを入力します。

接続後、対象テーブルを選択し、「OK」をクリックします。また、ここの画面で細かなフィルターやJOINの指定を行うことも可能です。

クリック後、対象のデータが一括で取得できます。

Access リンクテーブル から IEYASU API に接続(CData REST ODBC Driver)

次はCData ODBC Driverを利用して、Access リンクテーブルから接続してみたいと思います。

あらかじめ新規にAccessを立ち上げて、空のデータベースを作成しておきましょう。

続いて「外部データ」タブから「新しいデータ ソース」→「他のソースから」→「ODBC データベース」を選択します。

ウィザードが表示されるので「リンクテーブルを作成」を選択し、「OK」をクリックします。

データソースの選択では「コンピューターデータソース」から事前に作成したCData API Driver用DSNを選択し「OK」をクリック

テーブルの一覧が表示されるので、任意のテーブルを選択し「OK」をクリックします。

設定後、リンクテーブルが追加され、以下のようにIEYASUのデータを閲覧することができるようになります。もちろん、通常通りクエリデザイナーでも使用可能です。

なお、Accessでうまくデータが取得できない場合は「Other」の項目に「SupportAccessLinkedMode = False;」を設定してみてください。

PowerBI から IEYASU API に接続(CData API Driver for Power BI)

最後にCData ODBC Driverを用いて、Power BIからIEYASUの勤怠データを取得します。

PowerBI Desktopを起動して、「データを取得」をクリックします。

データ接続先一覧の中から「CData API」を選択し、「接続」をクリックします。

データソース名は先程登録したIEYASUのDSNを入力し「OK」をクリックします。

テーブルの一覧から対象となるテーブルを選択し「読み込み」をクリックします。

以下のようにIEYASUのデータを読み込みことができます。

あとはPoewr BIの機能を用いて、ビジュアライズに利用することができます。

Tips:対象月や日付の絞り込み方法

「WorkOutputsMonthly」や「WorkOutputsMonthlyReport」はデフォルトで現在の日付の月を元にデータ取得を行います。

もし任意の月を指定したい場合は、「TargetMonth」の項目に対して「=(次の値に等しい)」で任意の月を指定してください。例えば「[TargetMonth] = '2020-11'」

「WorkOutputsDaily」や「StampLogsByDaily」の場合も同様です。「[TargetDay] = '2020-11-20'」といった形式で取得対象の日付を指定できます。

「StampLogsByUsers」の場合は、UserIdを指定します。UserIdは「Users」テーブルで確認することができます。

終わりに

いかがでしたでしょうか。

これ以外にもCData API Driverは各種ETLツールや帳票ツールなどからも接続することが可能です。

以下のCData オンラインナレッジベースには、各種ツールからの接続方法を紹介した記事が多数掲載されているので、是非見てみてください。

https://jp.cdata.com/kb/