AnaquaのAI変革を支えるガバナンスの効いたデータレイヤー

PE出資の知的財産管理ソフトウェア企業が単一のコントロールプレーンを構築し、ClaudeとMicrosoft CopilotにSalesforce、NetSuite、Zendesk、Azure DevOps、BambooHRへのリアルタイムかつユーザー単位で認証されたアクセスを提供しました。

モデルに依存しないデータアクセスレイヤー

Connect AIはAnaquaの業務システムとAIの間に位置します。この新しいデータレイヤーにより、すでに整備したコンテキストとガバナンスを作り直すことなく、将来どのモデルでもそのまま差し替えて使えます。

ユーザー単位で統制されるAIアクセス

IT部門は、各ユーザーが何を読み書きできるかをConnect AIのレイヤーで管理します。基盤となる各システム側のアクセス管理とは切り離して制御できます。

スケールするAIユースケース

コネクティビティ、ガバナンス、コンテキストがConnect AIに組み込まれているため、システムの追加、新しいチームのオンボーディング、新しいユースケースの立ち上げにITプロジェクトは必要ありません。各部門のチームが自分たちでAIワークフローを構築し、改善していけます。


Anaquaは、世界中の企業や法律事務所に知的財産管理ソフトウェアとサービスを提供し、特許、商標、その他の知的資産の管理を支援しています。ボストンに本社を置き、従業員数は約950名、プライベートエクイティの出資を受けており、世界で最も複雑な知財ポートフォリオのいくつかを手がけています。2026年のプライベートエクイティ(PE)出資企業の多くと同様に、Anaquaも投資家から明確な要請を受けていました。2026年末までに、説得力のあるAI変革のストーリーを描くことです。

CIOのErik Bailey氏は、既存の役割に加えてAI変革リードに任命され、その実現を担うことになりました。しかし同氏の狙いはさらに先にありました。AIを、事業のあらゆる部門で中核となる能力にすることです。 

5つのシステム、2つのAIツール、そして統合されたビューの不在

Anaquaはすでに従業員の大部分にMicrosoft Copilotを展開し、分析とエンジニアリング向けにClaudeを導入していました。この状況が最初の要件の1つを決めました。アーキテクチャはAIに依存しないものであり、現在も将来も、作り直すことなくあらゆるモデルを接続できる必要があるということです。

検討すべき2つ目の点は、次のとおりです。AIツールは、Anaquaの実際の業務が置かれているシステムへ、リアルタイムでアクセスする必要がありました。Salesforce、NetSuite、Zendesk、Azure DevOps、BambooHRです。すべてのチームが同一のガバナンスの効いたレイヤーを基盤に業務を進めるには、一元化されたアプローチしかありません。しかも、システムやモデルが変わった瞬間に壊れないレイヤーであることが条件でした。

Erik氏とチームはConnect AIに至るまでに複数の選択肢を検討しましたが、いずれもすぐに壁に突き当たりました。

  • Zendesk向けのMicrosoft Copilot標準コネクタは管理者権限で動作するため、米国チームに限定されたサポートチケットが欧州のユーザーにも見えてしまいました。データガバナンス上の欠陥であり、この時点で候補から外れました。

  • オープンソースのBambooHRコネクタは、AIがデータに対して意味のある動作を行うために必要な、意味づけの深さを欠いていました。

Erik氏が最終的に求めていたのは、もう1つの個別ソリューションではなく、単一のコントロールプレーンでした。同社が現在使っている、あるいは将来使う可能性のあるすべてのシステムとすべてのAIツールにわたって、コネクティビティ、ガバナンス、コンテキストを一貫して管理できる1つのレイヤーです。

コントロールプレーンの構築:すべてのシステム、ユーザー、エージェントを1つのレイヤーで

6〜8週間の評価期間で、Anaquaは対象となる5つのシステムすべてに対してConnect AIを試しました。際立っていたのは、接続してから有用なAIの回答が得られるまでの速さです。Salesforce、NetSuite、Zendesk、Azure DevOpsは、カスタム開発なしで稼働しました。

「トライアルの期間中にも、Connect AIの機能を私たちにとってより使いやすい形に高めることができました。そのスピード感から、これは静的なプラットフォームではなく、実際に私たちとともに成長していくものだと確信できました。」

— Erik Bailey氏、CIO、Anaqua

ガバナンスとセキュリティの面では、ユーザー単位の認証が当初から組み込まれていました。つまり各クエリは、共有の管理者アカウントではなく、それを実行した本人として動作します。SalesforceについてAnaquaは2つのコネクタを同時に運用しました。Salesforceのライセンスを持つ従業員向けのユーザー単位のOAuth接続と、ライセンスは持たないものの参照アクセスが必要な経営層向けの共有サービスアカウントです。同じ考え方は書き込みアクセスにも適用されました。

connect ai anaqua

Anaquaのプロフェッショナルサービスチームから、Certiniaへの書き込みアクセスをテストしたいという要望が出ました。CertiniaはSalesforce上に構築されたPSA(プロフェッショナルサービスオートメーション)ツールです。Erik氏は安心してそれを認めることができました。Connect AIがその上にガバナンスレイヤーを提供しているからです。Connect AIでは、基盤システム側でどの権限を持っているかに関係なく、書き込みアクセスを2名のユーザーだけに割り当てられます。それ以外は全員が参照のみです。 

初期の成果と次の展開:すべてのAIエージェントのための1つのコントロールプレーン

Anaquaが構築したのは「ガバナンスは中央、実装は分散」というモデルです。IT部門が接続とアクセスレイヤーを管理し、各部門のチームがその上に自分たちで構築していきます。このコントロールプレーンが整ったことで、同社はパイロットから全社展開へ素早く移行し、5つのユースケースを立ち上げました。

  • IT・運用:Connect AIのクエリログを監視し、SQLの失敗を特定して、更新版のSkillsを自動生成する自己改善型のAIエージェントを運用。接続されたすべてのシステムで測定可能な改善を実現しています。

  • サポートチーム:AIを使ってサポートチケットのパターンを特定し、ITチームが想定もしていなかった形でZendeskから即時に答えを得ています。ユースケースの運用と拡張は事業側のチームが自ら担っています。

  • プロフェッショナルサービス:Salesforce上に構築されたプロジェクト・請求管理システムであるCertiniaへの、AIによる書き込みアクセスをテスト中。意図しないAIの書き込みを防ぐため、アクセスはConnect AIのレイヤーで制御しています。

  • CEO・CFO:CopilotとClaudeにおけるAIツールのランレートと消費量についてClaudeに質問し、支出とモデル選択を管理しています。

  • カスタマーサクセス:Salesforce、Zendesk、NetSuiteを横断して相関するデータを取得し、システムをまたいだ顧客ビューを構築しています。

「社員はConnect AIのことなど意識していません。ただ『これはClaude』『これはCopilot』と言うだけです。それを可能にしているのは裏側の配管です。そして最良の配管は、目に見えないものです。」

— Erik Bailey氏、CIO、Anaqua

IT運用を統括するAlen Amini氏は、この先の姿を明確に描いています。「すべての従業員がセキュアでガバナンスの効いたAIアクセスを持ち、価値の高いすべてのワークフローがAIに対応し、すべてのユースケースが事業成果に対して測定可能であること。それが私たちの目指す姿です」

この取り組みを始めたばかりの企業に向けて、Erik氏のアドバイスは明快です。

「何をやろうとしているのかをよく考えることです。まず計画を立て、それから試してみる。失敗を恐れないでください。失敗するなら、早く失敗する。そうすれば、トライアルとして素早く始めたものが、いつのまにか本物になっていることに気づくはずです。おもしろさはそこから始まります。」

— Erik Bailey氏、CIO、Anaqua

CData Connect AI:企業のAIに、ガバナンスの効いたデータアクセスを

CData Connect AIは、Claude、Copilot、その他あらゆるAIモデルに対して、ガバナンスの効いたユーザー単位のアクセスを提供します。対象は、重要なすべてのシステムにあるリアルタイムの業務データです。プラットフォームは1つ、モデルは自由に。

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