Blazor でJD Edwards のデータにリアルタイムで連携するアプリを構築

杉本和也
杉本和也
リードエンジニア
ASP.NET Core BlazorのC#アプリからADO.NET Providerを使ってJD Edwards に接続し、SQLクエリでリアルタイムにデータを取得・操作する方法を解説します。



Blazor は、.NET を使って対話型のクライアント側Web UI を構築するためのフレームワークです。JavaScript の代わりにC# を使って、UI を作れるところが魅力です。また、既存の.NET ライブラリや.NET エコシステムを使うことができる利点があります。

CData ADO.NET Provider for JDEdwards は、LINQ やEntity Framework などの標準のADO.NET インターフェースを使ってJD Edwards を操作可能にします。Blazor が.NET Core 対応をしているため、Server Side Blazor からADO.NET Provider を使うことができます。この記事では、Server Side Blazor からJD Edwards に接続して直接SQL クエリを実行する方法を説明します。

Blazor はADO.NET Provider の利用が可能

CData ADO.NET Provider for JDEdwards のインストール

CData ADO.NET Provider は、通常であればRDB に接続するフレームワークである ADO.NET DataAdapter やLinqToSQL(もしくはDapper などのORM を挟んでもいいです)であり、JD Edwards のデータへもRDB と同感覚でアクセスが可能になります。

CData のWebsite からProvider をダウンロードして、マシンにインストールします。NuGet からインストールすることも可能です。JD Edwards ADO.NET Data Provider で検索してください。

NuGet でADO.NET JD Edwards Provider をインストール

SELECT JD Edwards のデータ from the Blazor App

  1. Open the Index.razor file from the Project page.
  2. In a JDEdwardsConnection object, set the connection string:

    ドライバーは Application Interface Services(AIS)Server を経由して JD Edwards に接続します。以下の接続プロパティを設定します。

    • URL:AIS Server のベース HTTPS URL(例:https://jde-ais.example.com:8300)。
    • User:JD Edwards のユーザー名。
    • Password:JD Edwards のパスワード。
    • Environment(オプション):使用する JD Edwards の環境(例:本番環境なら PD920、開発環境なら DV920)。指定しない場合は、AIS Server のデフォルト環境が使用されます。
    • Role(オプション):セッションで使用する JD Edwards のロール。指定しない場合は、AIS Server のデフォルトロールが使用されます。
    • DeviceName(オプション):接続元のデバイスまたはアプリケーションの識別子。AIS Server での監査やログ記録に使用されます。
    • Jasserver(オプション):リクエストのルーティング先となる Java Application Server(JAS)インスタンス。クラスタ環境で便利です。

    公開するデータの選択

    JD Edwards ではテーブルとビジネスビューが System Code ごとに整理されており、ドライバーは各 System Code をそれぞれ個別のスキーマとして公開します。利用できるスキーマは、以下のプロパティで制御できます。

    • DataModel:System Code をスキーマとして公開する ERP モジュール(カンマ区切りで複数指定可)。接続先インスタンスのすべての System Code を公開する場合は All を指定します。デフォルトは FinancialManagement です。
    • SystemCodes:DataModel の System Code に加えて公開したい System Code のカンマ区切りリスト(例:42,43)。

    接続時、ドライバーは認証情報を AIS Server に送信してセッショントークンを取得し、キャッシュします。セッションの有効期限が切れる前に、新しいトークンが自動でリクエストされます。

    For example: URL=https://your-jde-environment-app.example.com;User=admin;Password=myPassword;

    Blazor でJD Edwards にデータ連携するアプリを構築

    Blazor にADO.NET Provider for JDEdwards を接続

    • Visual Studio を立ち上げて、Blazor アプリのプロジェクトを作成します。
    • Blazor アプリを作成
    • ソリューションエクスプローラーで「依存関係」から右クリックで「プロジェクト参照の追加」をクリック。
    • 参照マネージャーが開くので、「参照」ボタンをクリックして、先ほどインストールしたADO.NET Provider の.dll を選択します。「C:\Program Files\CData\CData ADO.NET Provider for JDEdwards 2019J\lib etstandard2.0」内のSystem.Data.CData.JDEdwards.dll」を参照に選びます。
    • ADO.NET for JDEdwards の.dll をBlazor アプリから参照

    Blazor でJD Edwards のデータをSELECT

    サンプルプロジェクトの「Page」→「Index.razor」を開きます。

    以下のコードを書きます。使っているクエリはおなじみの標準SQL です。JD Edwards 固有のAPI を書かなくてもRDB と同感覚でSQL が書けるところがADO.NET Prover for JDEdwards の強味です。

          @page "/"
          @using System.Data;
          @using System.Data.CData.JDEdwards;
    
          <h1>Hello, world!</h1>
    
          Welcome to your Data app.
    
          <div class="row">
              <div class="col-12">
    
                  @using (JDEdwardsConnection connection = new JDEdwardsConnection(
                    "URL=https://your-jde-environment-app.example.com;User=admin;Password=myPassword;"))
                  {
                      var sql = "SELECT DocumentNumber, Amount FROM AccountsPayable.AccountLedger WHERE BusinessUnit = '100'";
                      var results = new DataTable();
    
                      JDEdwardsDataAdapter dataAdapter = new JDEdwardsDataAdapter(sql, connection);
                      dataAdapter.Fill(results);
    
                      <table class="table table-bordered">
                          <thead class="thead-light">
                              <tr>
                                  @foreach (DataColumn item in results.Rows[0].Table.Columns)
                                  {
                                      <th scope="col">@item.ColumnName</th>
                                  }
                              </tr>
                          </thead>
                          <tbody>
                              @foreach (DataRow row in results.Rows)
                              {
                                  <tr>
                                      @foreach (var column in row.ItemArray)
                                      {
                                          <td>@column.ToString()</td>
                                      }
                                  </tr>
                              }
                          </tbody>
                      </table>
                  }
              </div>
          </div>
        

    ドライバーは Application Interface Services(AIS)Server を経由して JD Edwards に接続します。以下の接続プロパティを設定します。

    • URL:AIS Server のベース HTTPS URL(例:https://jde-ais.example.com:8300)。
    • User:JD Edwards のユーザー名。
    • Password:JD Edwards のパスワード。
    • Environment(オプション):使用する JD Edwards の環境(例:本番環境なら PD920、開発環境なら DV920)。指定しない場合は、AIS Server のデフォルト環境が使用されます。
    • Role(オプション):セッションで使用する JD Edwards のロール。指定しない場合は、AIS Server のデフォルトロールが使用されます。
    • DeviceName(オプション):接続元のデバイスまたはアプリケーションの識別子。AIS Server での監査やログ記録に使用されます。
    • Jasserver(オプション):リクエストのルーティング先となる Java Application Server(JAS)インスタンス。クラスタ環境で便利です。

    公開するデータの選択

    JD Edwards ではテーブルとビジネスビューが System Code ごとに整理されており、ドライバーは各 System Code をそれぞれ個別のスキーマとして公開します。利用できるスキーマは、以下のプロパティで制御できます。

    • DataModel:System Code をスキーマとして公開する ERP モジュール(カンマ区切りで複数指定可)。接続先インスタンスのすべての System Code を公開する場合は All を指定します。デフォルトは FinancialManagement です。
    • SystemCodes:DataModel の System Code に加えて公開したい System Code のカンマ区切りリスト(例:42,43)。

    接続時、ドライバーは認証情報を AIS Server に送信してセッショントークンを取得し、キャッシュします。セッションの有効期限が切れる前に、新しいトークンが自動でリクエストされます。

    プロジェクトをリビルドして実行します。このようにJD Edwards からデータを直接取得し、HTML テーブル形式にレンダリングしています。

    Blazor アプリからJD Edwards のデータをクエリ

    もちろんSaaS データソースへの接続の場合には、RDB 向けのドライバーと違い最終的にはHTTP リクエストが行われるので、サーバーサイド Blazor としてサーバーサイドから実行されるのか、クライアントサイド Blazor として、実行中のブラウザからHTTPリクエストが行われるのかの違いはあります。そのあたりはネットワークやプロキシの設定として注意が必要でしょう。設定はコード内の接続プロパティで可能です。

    まとめ

    このようにサーバーサイドBlazor アプリから簡単にADO.NET Provider を使ってJD Edwards にリアルタイムでデータ取得を行うアプリを作ることができました。Blazor が.NET Core、フレームワークのツール群を使えるというメリットを活かすことができます。今回はSELECT * でしたが、フィルタリングやJOIN も可能です。是非、30日の無償評価版でシンプルかつパワフルなADO.NET Provider でのサーバーサイドBlazor 連携をお試しください。

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詳細:

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