CData JDBC MCP Server で Claude Desktop から 350+ データソースに接続する方法

by 浦邊信太郎 | July 23, 2026 | Last Updated: July 23, 2026

CData が GitHub で公開しているオープンソースプロジェクト cdata-jdbc-mcp-server を使うと、Claude Desktop(またはその他の MCP 対応クライアント)から Salesforce・Jira・Snowflake など 300 以上のデータソース にリアルタイムで SQL クエリを投げられるようになります。自然言語で質問するだけで AI がデータを取得・分析してくれるため、レポート作成のたびに IT 部門に依頼する必要がなくなります。

本記事ではリポジトリのクローンからビルド、Claude Desktop への設定登録、実際のクエリ実行までを一通り解説します。

前提条件

  • Java 11 以上java -version で確認)

  • Apache Mavenmvn -version で確認)

  • Claude Desktop(最新版を推奨)

  • 接続したいデータソースの CData JDBC Driver(トライアル版でも可)

  • データソース(Salesforce、Jira 等)のアカウントおよびアクセス権限

CData JDBC MCP Server とは

MCP(Model Context Protocol)の役割

MCP は、AI モデルと外部ツール・データソースを標準化された方法でつなぐプロトコルです。MCP サーバーがデータ取得のインターフェースを提供し、Claude などの AI クライアントが自然言語の質問に答えるためにそれを呼び出します。

このプロジェクトの位置づけ

CData が GitHub で公開しているこのプロジェクトは、JDBC ドライバーを使った read-only MCP サーバーをオープンソース(MIT ライセンス) で提供するものです。プロトタイプ検証・社内ツール構築・ソースコードの学習など、幅広い用途に活用できます。データの読み取り(SELECT)のみに対応しており、書き込み操作は行いません。

設定手順

1. リポジトリのクローンとビルド

git clone https://github.com/cdatasoftware/cdata-jdbc-mcp-server.git
cd cdata-jdbc-mcp-server
mvn clean install

ビルドが完了すると target/ ディレクトリに CDataMCP-jar-with-dependencies.jar が生成されます。

mvn clean install の実行後、以下のようにBUILD SUCCESS が表示されていれば成功です。初回実行時に依存ライブラリが多数ダウンロードされるため時間がかかりますが、正常終了を確認してから次に進んでください。

CData JDBC MCP Server で Claude Desktop から 350+ データソースに接続する方法

2. CData JDBC Driver のインストールとライセンス認証

CData JDBC Driver ダウンロードページ から接続したいデータソースのドライバーをダウンロードしてインストールします。インストール後、ライセンス認証を行います(以下はSalesforceドライバーの例)。

# Windows の場合
cd "C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for Salesforce\lib"
java -jar cdata.jdbc.salesforce.jar --license

# Mac/Linux の場合
cd "/Applications/CData JDBC Driver for Salesforce/"
java -jar cdata.jdbc.salesforce.jar --license

プロンプトに従って名前・メールアドレスを入力し、ライセンスキーまたはトライルの場合 TRIAL と入力します。

3. 接続文字列の確認

同じ JAR ファイルを引数なしで実行すると、接続プロパティから接続文字列を生成する接続文字列ビルダーが起動しますので、必要なプロパティを設定して接続テストを行います。

java -jar cdata.jdbc.salesforce.jar

以下は接続文字列ビルダーの GUI 画面です。接続先のユーザー名・認証方式(OAuth など)を設定します。

CData JDBC MCP Server で Claude Desktop から 350+ データソースに接続する方法

接続成功後、表示された接続文字列をコピーしておきます。

4. .prp 設定ファイルの作成

データソースごとに設定ファイル(.prp)を作成します。以下のプロパティを定義します。

Prefix=salesforce
ServerName=CDataSalesforce
ServerVersion=1.0
DriverPath=C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for Salesforce\lib\cdata.jdbc.salesforce.jar
DriverClass=cdata.jdbc.salesforce.SalesforceDriver
JdbcUrl=jdbc:salesforce:InitiateOAuth=GETANDREFRESH;
Tables=

プロパティ

説明

Prefix

MCP ツール名のプレフィックス(例: salesforce_get_tables

DriverPath

JDBC ドライバー JAR ファイルのフルパス

DriverClass

JDBC ドライバークラス名

JdbcUrl

手順 3 でコピーした接続文字列

Tables

空白の場合は全テーブルにアクセス可能。特定テーブルのみ公開する場合はカンマ区切りで指定

Jira の例:

Prefix=jira
ServerName=CDataJira
ServerVersion=1.0
DriverPath=/Applications/CData JDBC Driver for Jira/lib/cdata.jdbc.jira.jar
DriverClass=cdata.jdbc.jira.JiraDriver
JdbcUrl=jdbc:jira:URL=https://yourcompany.atlassian.net;User=[your_email];APIToken=[your_api_token];
Tables=

5. Claude Desktop への設定登録

claude_desktop_config.json に MCP サーバーの設定を追記します。commandにはjavaランタイムのパス、argsの-jar オプションとして手順1でダウンロードしたCDataMCP-jar-with-dependencies.jarへのパスと手順4で作成したprpファイルへのパスを設定します。

Windows:

{
  "mcpServers": {
    "salesforce": {
      "command": "C:\\Program Files\\Java\\jdk-17\\bin\\java.exe",
      "args": [
        "-jar",
        "C:\\path\\to\\CDataMCP-jar-with-dependencies.jar",
        "C:\\path\\to\\Salesforce.prp"
      ]
    }
  }
}

Mac/Linux:

{
  "mcpServers": {
    "salesforce": {
      "command": "/usr/bin/java",
      "args": [
        "-jar",
        "/path/to/CDataMCP-jar-with-dependencies.jar",
        "/path/to/Salesforce.prp"
      ]
    }
  }
}

設定ファイルを所定の場所にコピーします。

# Windows
cp claude_desktop_config.json %APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json

# Mac/Linux
cp claude_desktop_config.json ~/Library/Application\ Support/Claude/claude_desktop_config.json

6. Claude Desktop の再起動

設定変更を反映させるには、Claude Desktop を完全に終了してから再起動する必要があります。

  • Windows: タスクマネージャーから Claude のプロセスを終了

  • Mac: Activity Monitor から Claude を終了(Cmd + Q だけでは不十分な場合あり)

Claude Desktop を再起動後、以下のように左下または設定メニューに MCP サーバー(例: salesforce)のツールが表示されていれば成功です。ツールが認識されていることを確認してから次の手順に進みましょう。

CData JDBC MCP Server で Claude Desktop から 350+ データソースに接続する方法

動作確認:自然言語でデータを問い合わせる

Claude Desktop が起動したら、以下のような質問を試してみてください。SQL を書く必要はありません。

Salesforce の場合:

「クローズドのオポチュニティと取引先の業種の相関を教えて」

「今月中にクローズ予定のオポチュニティを金額の大きい順に表示して」

Jira の場合:

「SUPPORTプロジェクトのオープンチケットは何件ある?」

「今週クローズされたバグの一覧を見せて」

Snowflake / データベースの場合:

「売上テーブルの先週の日別推移をまとめて」

内部では以下の 3 つの MCP ツールが使われています。

ツール名

機能

{prefix}_get_tables

利用可能なテーブル一覧を取得

{prefix}_get_columns

指定テーブルのカラム一覧を取得

{prefix}_run_query

SQL SELECT クエリを実行

複数データソースの同時接続

.prp ファイルを複数用意し、claude_desktop_config.json に列挙することで、複数のデータソースを Claude から同時に使えます。

{
  "mcpServers": {
    "salesforce": {
      "command": "/usr/bin/java",
      "args": ["-jar", "/path/to/CDataMCP-jar-with-dependencies.jar", "/path/to/Salesforce.prp"]
    },
    "jira": {
      "command": "/usr/bin/java",
      "args": ["-jar", "/path/to/CDataMCP-jar-with-dependencies.jar", "/path/to/Jira.prp"]
    }
  }
}

これにより「Salesforce のクローズド案件と、Jira の関連チケットを突き合わせて」といったクロスソース分析も自然言語一発で可能になります。

よくある質問・トラブルシューティング

Q: Claude Desktop で MCP サーバーが表示されない
A: 「完全に終了」できていない可能性があります。Windows はタスクマネージャー、Mac は Activity Monitor で Claude のプロセスが残っていないか確認してから再起動してください。

Q: 接続エラーが出る / データが取得できない
A: .prp ファイルの JdbcUrl が正しいか確認してください。接続文字列ビルダー(手順 3)で「Test Connection」が成功する文字列をそのまま使うのが確実です。OAuth 認証が必要なデータソース(Salesforce、Google 系など)は初回接続時にブラウザが開くことがあります。

Q: Tables= を空にすると全テーブルが公開されて怖い
A: 特定テーブルのみ公開したい場合はカンマ区切りで指定できます(例: Tables=Account,Opportunity)。

Q: read-only ではなく書き込みもしたい
A: このリポジトリは read-only 設計です。書き込みが必要な場合はリポジトリを fork してカスタマイズするか、CData JDBC Driver の更新系 API を活用した独自実装を検討してください。

Q: stdio のみ対応とあるが、Web 版の Claudeでも使える?
A: このサーバーは stdio 通信のため、同一マシン上の Claude Desktop 専用です。Web 版やリモートからのアクセスには対応していません。

まとめ

CData JDBC MCP Server を使えば、複雑なセットアップなしに Claude Desktop を企業データへのインテリジェントなフロントエンドとして活用できます。Salesforce・Jira・Snowflake など 350 以上のソースに対応しており、SQL を書かずに自然言語でデータ分析ができる点が最大の魅力です。

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