
CData Sync V26.3 では、Apache Doris が新たな同期先として追加されました。本記事では、CData Sync V26.3 で追加された Apache Doris 同期先の設定手順をご紹介します。検証には CData Sync 26.3.9704.0、Apache Doris 3.0.4 を使用しています。
Apache Doris とは
Apache Doris は、大量データを複数サーバーで分散処理して高速に分析できるオープンソースのデータベースです。主な特徴は次のとおりです。
大量データに対しても複数サーバーで負荷を分散し高速にクエリ処理
MySQL 互換プロトコルを採用しており、既存の MySQL クライアントやツールから接続しやすい
バッチ処理とリアルタイムのデータ取り込みを両立し、鮮度の高いデータで分析できる
標準 SQL に近い構文でレポーティングや BI ダッシュボードから扱いやすい
複雑な集計・結合処理を得意とし、リアルタイム分析基盤との相性が良い
業務システムの OLTP データベースから Apache Doris へ分析クエリを移せば、基幹システムへの負荷を抑えつつ、鮮度の高いデータを高速に分析できます。
CData Sync V26.3 での対応内容
CData Sync V26.3 では、同期先として Apache Doris が正式にサポートされました。SQL Server、Oracle、Salesforce、kintone など 400 種類以上のデータソースから Apache Doris へ直接データ連携が可能になります。内部的には Apache Doris の MySQL 互換プロトコルを利用して接続する仕組みです。Apache Doris 特有のデータ型や構文の差異は CData Sync 側で吸収されるため、利用者側で意識する必要はありません。
ジョブタイプは標準によるフルレプリケーションのほか、CDC による差分連携、変更履歴を蓄積するヒストリーモードにも対応しています。
CData Sync による Apache Doris への連携の全体像は以下のとおりです。

実際の設定手順
Step 1 同期先(Apache Doris)の接続設定
画面左側の「接続」タブから「接続を追加」を選択し、Apache Doris を選択して任意の接続名を入力します。主な接続プロパティとして以下の項目を入力します。
プロパティ | 説明 |
|---|
Server | Apache Doris クラスタの FE(Frontend)ノードのホスト名または IP アドレス |
Port | MySQL 互換プロトコルの接続ポート |
User | 接続ユーザー名 |
Password | 接続パスワード |
Database | 接続先データベース名 |
各項目を入力後、画面右上の「保存およびテスト」で接続が正常に確立できることを確認します。

Step 2 ジョブの作成とテーブル選択
作成した接続を使用してジョブを作成します。「ジョブ」タブから「ジョブを追加」を選択し、任意のジョブ名を入力したうえで、データソースと同期先(Apache Doris)の接続をそれぞれ選択します。ジョブ作成後、「タスク」タブから連携対象のテーブルを追加します。

Step 3 ジョブの実行と動作確認
ジョブ画面上部の「実行」ボタンをクリックしてジョブを実行します。

Apache Doris 側で MySQL クライアントから SELECT 文を実行し、データが取り込まれていることを確認します。
-- 取り込まれたデータを確認
SELECT * FROM ;
まとめ
CData Sync V26.3 の Apache Doris 対応により、業務システムの OLTP データを高速な分析基盤へ簡単に連携できるようになりました。基幹システムへの負荷を抑えながら、鮮度の高いデータに対して高速な分析クエリを実行できる環境を構築できます。ぜひ CData Sync V26.3 をお試しいただき、業務データ活用のスピードアップにお役立てください。CData Sync の 30 日間無償トライアルはこちらからダウンロードいただけます。
また、使っていて気になった点やご不明な点があれば、お気軽にテクニカルサポートまでお問い合わせください。