CData Sync V26.3 Updates:Kafkaへの連携が強化!400種類以上のデータソースをまとめてデータ連携

by 宇佐美格 | September 2, 2026

CData Sync は、SQL Server や Salesforce をはじめとする 400 種類以上のデータソースからのデータ連携に対応しています。その同期先の一つとして、従来から Apache Kafka を利用できました。ただし、メッセージのシリアライズに Schema Registry の指定が必須という制約があり、これが Kafka への連携を試す際のハードルになっていました。

CData Sync V26.3 では、この制約が解消され、Schema Registry なしでも Kafka への連携を開始できるようになります。あわせて、トピックへのルーティング方式も強化されました。多様なデータソースを持つ環境でも、これらのデータをまとめて Kafka へ連携しやすくなっています。

本記事の検証には CData Sync 26.3.9736.0 を使用しています。

CData Sync V26.3 での Kafka 同期先強化のポイント

CData Sync は SQL Server や Salesforce、Oracle など 400 種類以上のデータソースに対応しています。それらのデータを共通の設定手順で Kafka へ連携できます。CData Sync V26.3 における Kafka 同期先の強化は、大きく次の 2 点です。

  • Schema Registry の任意化

  • トピックルーティングの 3 モードからの選択(単一トピック、テーブルごとトピック、テンプレートトピック名)

Schema Registry を任意に

Kafka でやり取りするメッセージには、あらかじめ構造(スキーマ)を決めておきたい場合があります。そのための仕組みが Schema Registry です。Schema Registry を使うと、発行するメッセージが Avro など決められた形式に沿っていることを保証できます。その分、Schema Registry 自体を別途構築・運用する必要があり、これが導入のハードルになっていました。

これまで Kafka 同期先接続では、メッセージの形式を判定する方法として Schema Registry の指定が必須で、それ以外の設定では接続エラーになっていました。CData Sync V26.3 ではこの制約が解消されています。JSON など Schema Registry を使わないメッセージフォーマットを選択すれば、Schema Registry の URL を設定しなくても接続・同期できるようになりました。

これにより、Schema Registry を構築していない Kafka クラスタに対しても、接続テストからジョブ実行までを行えるようになりました。発行される JSON メッセージは、行データと操作メタデータ(insert・update・delete のいずれか)を含む有効な JSON オブジェクトとして構成されます。主キーを持たないテーブルであっても、メッセージのキー自体は不要なため、そのまま JSON メッセージとして発行できます。

トピックルーティングを柔軟に選択

CData Sync V26.3 では、ソーステーブルから Kafka トピックへのマッピング方式を 2 モードから選択できるようになりました。

モード

説明

すべてのデータを単一の指定トピックへ

全ソーステーブルのデータを1つの指定トピックへ集約して発行する

ソーステーブルごとに1つのトピック

ソーステーブルごとに個別のトピックへ振り分けて発行する

指定したトピックが存在しない場合は、ブローカー側の設定に応じて自動作成されるか、エラーメッセージが返されます。トピックルーティングの設定は、JSON・Avro といったメッセージフォーマットの選択とは別に行えます。

補足として、テーブルごとトピックの命名規則には Avro 互換性の観点から改善が加えられています。Avro のレコード名は英数字とアンダースコアのみが許容される仕様です(正規表現 ^[A-Za-z_][A-Za-z0-9_]*$)。そのため、従来のスキーマ名とテーブル名をハイフンで連結する命名(例 dbo-Employee)は、無効な文字列になってしまう問題がありました。V26.3 ではアンダースコアでの連結に変更されています(例 dbo_Employee)。

実際の設定手順

CData Sync は SQL Server、Oracle、Salesforce など 400 種類以上のデータソースに対応しています。ここでは、連携したいデータソースへの接続はすでに作成済みであることを前提に、Kafka 同期先まわりの設定手順を中心にご紹介します。データソース側の接続作成については、各コネクタのドキュメントをご参照ください。

Step 1 同期先(Apache Kafka)の接続設定

画面左側の「接続」タブから「接続を追加」を選択し、Kafka を選択して任意の接続名を入力します。主な接続プロパティとして以下の項目を入力します。

プロパティ

説明

Bootstrap Servers

接続先 Kafka クラスタのブローカーのホスト名または IP アドレスとポート

Auth Scheme

接続先 Kafka クラスタへの認証方式

Type Detection Scheme

メッセージの型情報(スキーマ)を判定する方式。トピック内の既存メッセージをスキャンして検出する RowScan などから選択する

Message Format

(高度な設定タブ内で設定)発行するメッセージのフォーマット(Schema Registry を指定していない場合は JSON を指定)

各項目を入力後、画面右上の「保存およびテスト」で接続が正常に確立できることを確認します。

Step 2 ジョブの作成とトピックルーティングの設定

「Jobs」タブから「Add Job」を選択し、任意のジョブ名を入力したうえで、データソースの接続と Step 1 で作成した Kafka の接続を選択します。ジョブ作成時に、トピックルーティングモードを選択します。今回は「ソーステーブルごとに 1 つのトピック」を選択します。

Step 3 ジョブの実行と発行メッセージの確認

ジョブ画面上部の「Run」ボタンをクリックしてジョブを実行します。実行後、「History」タブから各テーブルの転送件数や実行時間を確認できます。

発行された JSON メッセージの内容は、Kafka に付属する kafka-console-consumer コマンドで確認できます。ブラウザベースのビューアーツールを使えば、GUI 上で確認することもできます。

kafka-console-consumer --bootstrap-server localhost:9092 --topic orders --from-beginning

まとめ

CData Sync V26.3 の Kafka 同期先強化により、Schema Registry を用意していない環境でも Kafka への連携を手軽に開始できるようになりました。トピックルーティングを柔軟に選べるため、コンシューマ側の要件やシステム構成に合わせて連携方式を調整できます。ぜひ CData Sync V26.3 をお試しください。

CData Sync の 30 日間無償トライアルはこちらからダウンロードいただけます。

また、使っていて気になった点やご不明な点があれば、お気軽にテクニカルサポートまでお問い合わせください。