
はじめに
CData Sync を V26.3 にアップデートすると、ジョブページの目立つ場所に通知が表示されるようになります。「このジョブは古い形式のステータステーブルを使用しています。新しい形式へのアップグレードが推奨されますが必須ではありません。今すぐアップグレード」という内容です。日々ジョブを運用している方であれば、この通知に気づいて「これは何なのか」「対応したほうがよいのか」と気になった方も多いのではないでしょうか。
この通知は何なのか
CData Sync では、ジョブの同期状態(進捗や実行履歴など)を「ステータステーブル」と呼ばれる内部テーブルで管理しています。このテーブルの構造はバージョンアップに伴って更新されることがあります。
V26.2 以前に作成されたジョブは、旧バージョンのステータステーブルの構造のままで動作しています。V26.3 では、この状態を検知して画面上に知らせる仕組みが追加されています。これがジョブページに表示される通知の正体です。
通知の表示条件は明確です。対象ジョブのステータステーブルのバージョンが 26.3 より古い場合にのみ表示されます。逆に、V26.3 で新規に作成したジョブや、すでに移行が完了したジョブには通知は表示されません。この通知は、V26.3 より前に作成され、まだ移行していないジョブへの移行案内です。

移行したほうがよいのか
結論から言うと、移行は任意です。対応しなくても既存ジョブはこれまでどおり動作し続けるため、通知が出たからといって急いで対応する必要はありません。
一方で、次のセクションで紹介するメリットを踏まえると、都合のよいタイミングで移行しておくことをおすすめします。移行は既存ジョブとの互換性を保ったまま行えるため、安心して進められます。
移行すると何が良いのか
現時点のメリットは大きく 2 つあります。
1 つ目は、実行中タスクのライブ進捗表示に対応できることです。これまで、同期タスクは完了して初めてレプリケートされた総行数を報告する仕様でした。V26.3 では、タスク実行中でも「Rows Affected」のカウンターがライブ更新されるようになります。同期先へのバッチコミットのたびにカウンターが更新される仕組みで、順次展開される予定です。この表示は新しいステータステーブルを前提とするため、移行済みのジョブでのみ利用できます。
2 つ目は、ジョブアクティビティの可視性が向上することです。新しいステータステーブルでは、ジョブの実行状況に関する追加のステータスメッセージが表示されるようになります。これにより、ジョブが何を実行しているのかをこれまでより詳細に把握できます。
今後追加される機能も新しいステータステーブルを前提とする可能性があり、早めに移行しておけばすぐに利用できます。
移行の手順
移行の手順自体はシンプルで、通知にある「今すぐアップグレード」のリンクからアップグレードウィザードが開かれ、すぐに実施いただけます。

アップグレード中はジョブの実行がブロックされます。これは、ステータステーブルの移行が完了していない不整合な状態のままジョブが実行されてしまうことを防ぐための挙動です。この制限はスケジュール実行と手動実行の両方に及びますが、移行自体は短時間で完了するため、運用への影響は限定的です。移行が完了すると、通知は自動的に消えます。
移行はジョブごとに独立しています。あるジョブの移行が他のジョブに影響することはありません。ステータステーブルのバージョンはジョブごとに個別に管理されるため、移行済みのジョブと未移行のジョブが同じワークスペース内に混在していても問題なく動作します。
まとめ
CData Sync V26.3 で表示される通知は、旧バージョンのステータステーブルを使用しているジョブに移行を案内するお知らせです。移行は任意で、対応しなくても既存ジョブはこれまでどおり動作します。ただし、ライブ進捗表示など今後の機能拡張を見据えると、都合のよいタイミングで移行しておくことをおすすめします。
使っていて気になった点やご不明な点があれば、お気軽にテクニカルサポートまでお問い合わせください。