CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

by 杉本雄太 | September 1, 2026

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

こんにちは。CData Software Japan の杉本です。

CData Arcで取得したデータには、同じキー(商品コードや得意先コードなど)を持つ明細行が複数繰り返される、階層構造を持ったものがよくあります。こうしたデータをそのまま後続のフローに連携するのではなく、キーごとにグルーピングして合計や件数を付与してから連携したい。そんなときに使えるのが、今回ご紹介するXML Group コネクタ です。

XML Group コネクタとは

XML Group コネクタは、XML内の繰り返し要素(レコード)を指定したキー要素でグルーピングし、集計を行うコネクタです。主な特長は次の3点です。

  • 任意の要素をキーにした階層的なグルーピング(複数キーの組み合わせにも対応)

  • MIN・MAX・SUM・AVG・COUNT・CONCATENATE の集計関数をXPathベースで指定可能

  • 集計結果(サマリー要素)を追加しつつ、元のレコード構造もそのまま保持

集計だけでなく元データも失われないため、後続の変換処理(XML Mapコネクタなど)に「集計値」と「明細の内訳」の両方を引き渡せる点が特徴です。

基本的な使い方

XML Group コネクタの設定は、大きく分けて次の5つのブロックで構成されています。

サンプルファイル

サンプルXMLを取り込み、以降の設定でXPathをクリック選択できるようにする

ループ設定

どのXPathを「1レコード」とみなすか、グループの出力要素名を指定する

グループ設定

どの要素をキーにしてグルーピングするかを指定する(複数キー可)

サマリ設定

どの要素に、どの集計関数を適用するかを指定する

並び替え設定

グループ内のレコードをどの要素でどの順に並べ替えるかを指定する

以下、それぞれの設定項目を具体例とともに見ていきます。

サンプルフロー

ここでは、以下のような請求明細のCSVデータを例に、実際の設定値と出力結果を見てみます。

請求書番号,請求日,取引先名,商品コード,商品名,数量,単価,税抜金額,消費税率,消費税額
INV-2026-001,2026/08/01,株式会社サンプル商事,ST-001,コピー用紙(A4),100,500,50000,10%,5000
INV-2026-001,2026/08/01,株式会社サンプル商事,ST-001,コピー用紙(A4),50,500,25000,10%,2500
INV-2026-002,2026/08/05,合同会社テスト物産,ST-001,コピー用紙(A4),80,500,40000,10%,4000
INV-2026-002,2026/08/05,合同会社テスト物産,ST-002,ボールペン(黒・10本入),10,300,3000,10%,300
INV-2026-002,2026/08/05,合同会社テスト物産,ST-002,ボールペン(黒・10本入),30,300,9000,10%,900
INV-2026-003,2026/08/10,株式会社デモ工業,ST-004,付箋セット,10,400,4000,10%,400
INV-2026-003,2026/08/10,株式会社デモ工業,ST-004,付箋セット,40,400,16000,10%,1600
INV-2026-003,2026/08/10,株式会社デモ工業,ST-003,ファイルボックス,12,800,9600,10%,960

このCSVを、CSVコネクタでXML形式に変換すると次のようになります。



	
		<請求書番号>INV-2026-001
		<請求日>2026/08/01
		<取引先名>株式会社サンプル商事
		<商品コード>ST-001
		<商品名>コピー用紙(A4)
		<数量>100
		<単価>500
		<税抜金額>50000
		<消費税率>10%
		<消費税額>5000
	

このXML に対して、XML Froup コネクタを利用して、キー項目によるグルーピングや集計処理を行います。

File コネクタ

File コネクタを利用して、用意したサンプルのCSV を取得します。

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

CSV コネクタ

CSV コネクタではサンプルCSV をXML に変換する設定を行います。まずサンプルCSV にはヘッダー行が存在するため、設定タブの「カラムヘッダーが存在します」にチェックを入れます。

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

次にSample Files タブより、サンプルCSV をアップロードします。アップロードすると、CSV をXML に変換したサンプルが表示されます。

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

XML Group コネクタ

それではXML Group コネクタの説明に移ります。まずはサンプルファイルを有効化して、サンプルファイルを選択します。CSV コネクタとフローを接続していれば、先ほどCSV コネクタのSample Files にアップロードしたサンプルファイルが表示されます。

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

もしくは直接サンプルファイルをXML Group コネクタにアップロードすることも可能です。

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

ループ設定はXML のどの要素でループするかを選択します。サンプルフローでは/Items/xmlgroup_blog_invoice_sample でループさせます。

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

グループ設定では、グルーピングのキーとなる要素を選択します。今回は請求明細のCSVデータがサンプルとなるため、請求書番号とグルーピングします。

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

またグループの設定では複数のキーを指定することが出来ます。例えば請求書番号と合わせて商品コードもキーとして設定することも可能です。商品コードのキーは不要なので、削除しておきます。

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

またグルーピングだけではなく集計処理を行いたい場合は、サマリ設定を構成します。例えば請求書ごとの数量、税抜金額、消費税額の合計を集計したい場合は、以下のように設定します。

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

そして並び替えの設定を行うことも出来ます。並び替え設定では各グループ内のレコードの順序を構成できます。ここでは商品コードで並び替え設定を行います。

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

そして最後に「テスト」より、グループ設定のてテストを行うことが出来ます。

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

フローの実行

フローを実行して、最終的に作成されたXML を確認してみます。グルーピング設定に応じて、階層構造のXML に変換されていることが確認出来ます。



	
		<請求書番号>INV-2026-001
		<数量sum>150
		<税抜金額sum>75000
		<消費税額sum>7500
		
			<請求書番号>INV-2026-001
			<請求日>2026/08/01
			<取引先名>株式会社サンプル商事
			<商品コード>ST-001
			<商品名>コピー用紙(A4)
			<数量>100
			<単価>500
			<税抜金額>50000
			<消費税率>10%
			<消費税額>5000
		
		
			<請求書番号>INV-2026-001
			<請求日>2026/08/01
			<取引先名>株式会社サンプル商事
			<商品コード>ST-001
			<商品名>コピー用紙(A4)
			<数量>50
			<単価>500
			<税抜金額>25000
			<消費税率>10%
			<消費税額>2500
		
	
	
		<請求書番号>INV-2026-002
		<数量sum>120
		<税抜金額sum>52000
		<消費税額sum>5200
		
			<請求書番号>INV-2026-002
			<請求日>2026/08/05
			<取引先名>合同会社テスト物産
			<商品コード>ST-001
			<商品名>コピー用紙(A4)
			<数量>80
			<単価>500
			<税抜金額>40000
			<消費税率>10%
			<消費税額>4000
		
		
			<請求書番号>INV-2026-002
			<請求日>2026/08/05
			<取引先名>合同会社テスト物産
			<商品コード>ST-002
			<商品名>ボールペン(黒・10本入)
			<数量>10
			<単価>300
			<税抜金額>3000
			<消費税率>10%
			<消費税額>300
		
		
			<請求書番号>INV-2026-002
			<請求日>2026/08/05
			<取引先名>合同会社テスト物産
			<商品コード>ST-002
			<商品名>ボールペン(黒・10本入)
			<数量>30
			<単価>300
			<税抜金額>9000
			<消費税率>10%
			<消費税額>900
		
	
	
		<請求書番号>INV-2026-003
		<数量sum>62
		<税抜金額sum>29600
		<消費税額sum>2960
		
			<請求書番号>INV-2026-003
			<請求日>2026/08/10
			<取引先名>株式会社デモ工業
			<商品コード>ST-003
			<商品名>ファイルボックス
			<数量>12
			<単価>800
			<税抜金額>9600
			<消費税率>10%
			<消費税額>960
		
		
			<請求書番号>INV-2026-003
			<請求日>2026/08/10
			<取引先名>株式会社デモ工業
			<商品コード>ST-004
			<商品名>付箋セット
			<数量>10
			<単価>400
			<税抜金額>4000
			<消費税率>10%
			<消費税額>400
		
		
			<請求書番号>INV-2026-003
			<請求日>2026/08/10
			<取引先名>株式会社デモ工業
			<商品コード>ST-004
			<商品名>付箋セット
			<数量>40
			<単価>400
			<税抜金額>16000
			<消費税率>10%
			<消費税額>1600
		
	

CData Arc 機能紹介 - XML Group コネクタ

まとめ

本記事では、XML Group コネクタの基本的な使い方を解説しました。

  • Loop Settings / Group Settings / Summary Settings / Order By Settings の4つの設定で、キーによるグルーピングと集計をノーコードで実現できる

  • SUM・AVG・COUNT・MIN・MAX・CONCATENATE の6関数から用途に応じて選択できる

  • 集計結果を追加しつつ元のレコード構造も保持するため、後続のXML Mapコネクタとの連携がスムーズ

同じキーで繰り返し送られてくるXMLデータを扱う場面であれば、業種やユースケースを問わず活用できる機能です。ぜひ自社のデータ連携フローに組み込んでみてください。

ご不明な点があれば、テクニカルサポートまでお気軽にお問い合わせください。

CData - サポートフォーム

この記事では CData Arc™ 2026 - 26.3.9726.0 を利用しています