
こんにちは。CData Software Japan の杉本です。
先日リリースされた CData Arc 2026 Q3 アップデートで、生成 AI から CData Arc に直接接続できる「組み込みMCP サーバー」機能が追加されました。本記事ではこの新機能の概要と、実際の利用イメージをご紹介します。
組み込みMCP サーバー機能とは
MCP(Model Context Protocol)は、AI アシスタントが外部のツールやデータソースへ安全にアクセスするための標準プロトコルです。MCP に対応したサーバーを用意しておくと、対応する AI クライアント(Claude Desktop など)から、そのサーバーが公開する「ツール」を呼び出せるようになります。
各AI クライアントからの接続方法は以下のヘルプをご参照ください。
Remote MCP Server - CData Arc Documentation
利用可能なツール
v26.3では14個の読み取り専用のツールが利用可能です。将来的には更なるツールも追加予定です。
find_workspaces | ワークスペースの一覧・詳細を確認します。コネクタ構成やフローがどのワークスペースにあるかを把握できます。 |
find_connectors | コネクタをワークスペースや種別で検索し、個々のコネクタの設定・フロー接続・参照している証明書・エラー率までドリルダウンして確認します。 |
find_messages | トランザクションメッセージを、コネクタ・ステータス・方向・期間・メッセージ ID で検索します。ヘッダーやトランザクションログの内容まで取得できます。 |
find_files | コネクタの Send / Receive / Sent フォルダ内のメッセージファイルを検索し、ファイル名を指定して内容を取得します。 |
find_logs | アプリケーションログを、重大度(ログレベル)・期間・本文テキストで検索します。 |
find_requests | API リクエストログを監査・調査します(メソッド・URL・ユーザー・IP・期間で絞り込み可能)。 |
find_certificates | 証明書を検索し、有効期限のチェックや、コネクタでの利用状況・カテゴリ(Public/Private)での絞り込みを行います。 |
find_vault_entries | Vault エントリを名前・種別・タグで検索します。暗号化された値が公開されることはありません。 |
find_reports | レポート定義を一覧し、スケジュール・カラム・フィルタ・メール送信先の設定を確認します。 |
find_flow_apis | Flow API 定義を確認し、API のリクエスト/レスポンス構成を把握します。 |
diagnose_message | 特定のトランザクションメッセージを、メッセージ ID またはトランザクション ID を指定して診断します。ヘッダーやトランザクションログを含む詳細を返し、失敗原因の調査に利用します。 |
trace_message_flow | メッセージがフロー内のコネクタ間をどのように流れたかを、メッセージ ID(またはファイル名+コネクタ)を起点にエンドツーエンドで追跡します。 |
check_health | Arc インスタンスの健全性スナップショットを取得します。エラー件数、期限切れ間近の証明書、ライセンス状況、メモリ/ディスクの警告、コネクタ別の失敗率とメッセージのバックログをまとめて確認できます。 |
describe_profile | Arc のプロファイル設定(Application、AS2、SFTP など)をセクション別に確認します。シークレット値はマスクされます。 |
利用イメージ
例えば Claude Desktop から、次のようなプロンプトで特定のコネクタで発生したエラー原因の調査を依頼できます。以下は Claude Desktop で利用した際のレスポンスの抜粋です。
プロンプト例:「arc-mcpを利用して、Kintone1 コネクタのエラーを分析して、対応方法を教えてください。」




今回は検証として、Arc サーバーから Kintone への通信を一時的に遮断した状態で Kintone1 コネクタを実行し、意図的にエラーを発生させています。組み込み MCP サーバーを通じて、AI がトランザクションログや稼働状況を自ら収集し、原因の候補と対応手順まで整理していることが確認できます。
まとめ
CData Arc v26.3 の組み込みMCP サーバー機能により、Arc の運用・トラブルシュートを AI アシスタントに任せられるようになりました。稼働状況の把握からエラー原因の深掘りまでを自然言語で行えます。ぜひお手元の環境で組み込みMCP サーバーの新機能をお試しください。ご不明な点は CData サポートまでお気軽にお問い合わせください。
CData - サポートフォーム
この記事では CData Arc™ 2026 - 26.3.9701.0 を利用しています