翻訳者ノート
こんにちは!コンテンツチームの加藤です。
SAP周りのデータ連携でSynitiを使ってきた方にとって、オンプレ版の提供終了は他人事ではないはずです。ベンダーの都合で移行タイムラインを決められてしまう前に、SAP以外のデータソースもまとめて任せられる選択肢を検討してみませんか? |
SAPを中心にデータスタックを構築している企業なら身に覚えのある話かもしれません。SAPを見事に処理してくれるツールを選んだものの、データ活用の範囲がSAPの外へ広がるにつれてそのツールが追いつかなくなる。そんな経験です。
多くのデータエンジニアリングチームにとって、そのツールがSynitiです。そして今、状況を急変させる出来事が起きています。Synitiがオンプレミス版製品の提供を終了し、既存顧客全員にクラウド版への移行を求めているのです。
自社インフラ内で動かせることを理由にSynitiを選んだ企業にとって、これは単なるアップグレードではありません。規制業界の企業、データレジデンシー要件を持つ企業、ベンダー都合のタイムラインに合わせる準備ができていないチーム。いずれにとっても、これは強制的な移行です。
本記事では、こうしたチームがなぜCData Syncに行き着いているのか、実際の移行がどのようなプロセスになるのか、そして移行前に検討すべき点について解説します。
Synitiが抱える課題とは?
Synitiは、ある時代に最適化された優れた製品として作られました。SAPを中心としたオンプレミスERPを運用し、データウェアハウスへレプリケーションを行い、IT部門が自社インフラを保有・運用する、という時代です。
そのモデルが今、2つの方向から同時に圧力を受けています。
1つ目は、Synitiがオンプレミス版製品の提供を終了したことです。既存のオンプレミス顧客はSynitiのクラウド版への移行を求められており、移行のスケジュールや再構築コストは顧客側の負担になります。データレジデンシーが好みではなくコンプライアンス要件そのものであるヘルスケア、金融、政府機関などの企業にとって、これは大規模なアーキテクチャの再設計なしには実現できない選択肢でしょう。
2つ目は、クラウド移行を厭わない顧客であってもSynitiの対応範囲がSAPの外にはほとんど広がらないという点です。KafkaからのリアルタイムCDC、レガシーIBMシステム、SAP以外のリレーショナルデータベースは、いずれもSynitiの標準機能の対象外で追加モジュールや別ツールが必要になります。Synitiが自社の独自スタックへ集約を進めるにつれ、サードパーティ製コネクタのカバー範囲は広がるどころか狭まっています。
Synitiのオンプレミス版からの強制移行に直面した企業は、あらためてコストを計算し直しています。「本当にSynitiクラウドが正解なのか、それとも自社のデータ資産全体をカバーできるプラットフォームへ移るべきタイミングなのか」——そう自問する企業が増えているのではないでしょうか。
CData SyncとSynitiの違いは?
以下の表は、SAPデータチームがこの判断を下す際に重視すべき観点で、両プラットフォームを比較したものです。
項目 | CData Sync | Syniti |
SAP接続 | 対応 - ECC、S/4HANA、BW、HANA、BTP、全プランで利用可能 | 対応 - 中核機能。独自のSAPスタック |
SAP以外のデータソース | 対応 - Oracle、Salesforce、SQL Server、NetSuite、SaaSアプリなど数百のコネクタ | 限定的。追加モジュールが必要 |
オンプレミス展開 | 対応 - 全プランで完全サポート、強制移行なし | オンプレミス版は提供終了。クラウド移行が必須 |
クラウド展開 | 対応 - クラウドネイティブ、ハイブリッド、ホスト型SaaSに対応 | 対応 - クラウド版を提供 |
リアルタイムCDC(SAP) | 対応 - エンタープライズグレード、フルマネージド | 対応 - 独自方式、SAP専用 |
リアルタイムCDC(Kafka、AS400、Oracle、DB2) | 対応 | 標準では非対応 |
リバースETL | 対応 | 非対応 |
dbt連携 | 対応 - ネイティブ対応 | 非対応 |
価格モデル | 接続数ベース。コストが予測しやすい固定制 | モジュール単位の企業向けライセンス。更新時に複雑化しやすい |
データレジデンシー/PHI対応 | 対応 - データは自社ファイアウォール内に保持 | クラウド移行によりオンプレミスの選択肢がなくなる |
スキーマドリフト管理 | 対応 - 自動検知・自動追従、手動対応不要 | 安定したSAPスキーマ向けに設計。混在環境では制限あり |
スクリプトによる自動化 | 対応 - ジョブ前後のスクリプト、イベントトリガー、カスタムロジックを標準搭載 | SAP移行パターン以外への拡張性は限定的 |
CData Syncは何が違うのか?
CData Syncは異なる前提で設計されています。データチームはデータソースごとに別のツールを選ぶ必要はありません。デプロイ方法を決めるのはベンダーではなく、自分たち自身であるべきという前提です。
SAPの枠を超える接続性
SAP(ECC、S/4HANA、BW、HANA、BTP)に加え、Oracle、SQL Server、Salesforce、NetSuite、Snowflake、Databricks、BigQuery、クラウドSaaSアプリケーションまで、Syncは数百のコネクタをカバーしています。Synitiが現在管理しているSAPパイプラインはもちろん、Synitiが手を出せていないデータソースにも対応します。すべてのコネクタはサブスクリプションに含まれており、追加モジュールやコネクタ単位の課金は発生しません。
デプロイ先はあなたの意思で決める
CData Syncは、クラウドネイティブ、自社ファイアウォール内のオンプレミス、あるいはハイブリッド構成のいずれでも稼働します。どこにデプロイしても、同じ製品、同じライセンス、同じコネクタライブラリです。ヘルスケア、金融、政府機関のような規制業界にとって、これは重要な意味を持ちます。機能を犠牲にすることなく、PHIや機密データをファイアウォール内に留められるからです。クラウド版への強制移行はなく、ベンダーがタイムラインを決めることもありません。
エンタープライズグレードのリアルタイムCDC
CData Syncは、SAP、Oracle、SQL Server、Kafka、AS400、DB2からエンタープライズグレードのChange Data Capture(CDC)を提供しています。CDC用インフラの運用・保守は一切不要な、フルマネージド型です。SAP ERPからの変更データキャプチャを具体的にどう構成するかは、CData SyncでSAP ERPのCDCをサポートで詳しく解説しています。Synitiのリアルタイムレプリケーションは独自方式で、対象は主にSAPのみ。Kafka、レガシーIBMシステム、SAP以外のリレーショナルデータベースからのCDCが必要になった時点で、Synitiの標準機能の範囲外になります。
ETL/ELT・リバースETL・変換処理を一つに
SynitiはSAPのデータ移行とレプリケーションに特化しています。一方CData Syncは、バッチETL/ELT、リアルタイムCDC、業務システムへのリバースETL、dbt対応のネイティブSQL変換処理まで、データ移動のライフサイクル全体をカバーします。この一元化により、ツールの分散とライセンスコストが減ります。プラットフォームがデータ戦略の制約になるのではなく、戦略の成長に合わせて拡張していける。dbtと組み合わせた変換処理の具体例は、CData Sync + dbtで実現するメダリオンアーキテクチャで紹介しています。
スキーマドリフトの自動管理
本番環境でパイプラインが失敗する原因として最も多いのがスキーマの変更です。上流でカラムが追加された、フィールド名が変わった、テーブル構成が変わった、といったケースです。CData Syncは、組み込みのスキーマドリフト検知機能によってこれを自動処理します。手動対応やジョブ失敗を発生させることなく、上流のスキーマ変更へパイプラインを追従させます。SynitiのSAP専用設計が前提とするのは、安定して統制されたスキーマ。SaaSアプリケーションやクラウドデータベースが絶えず変化する混在環境では、スキーマ変更を手動で管理することが実際の運用負担になります。
スクリプトによる自動化と拡張性
CData Syncはスクリプトによる自動化を標準サポートしています。データエンジニアリングチームは、ジョブ前後のスクリプト、イベント駆動トリガー、条件付き変換処理、より大きなオーケストレーションワークフローへの連携フックといったカスタムロジックで、パイプラインの挙動を拡張できます。これは、複雑なSAP変換処理、独自のデータ品質チェック、外部APIや通知システムと連携するパイプラインなど、ポイント&クリックの設定だけでは足りないチームにとって重要です。SynitiのツールセットはSAP移行というユースケースに最適化されており、そのパターンを超える拡張性は限定的です。
予測しやすい接続数ベースの価格
CData Syncの価格は、パイプラインの接続数に基づいており、データ量や行数、ユーザー数では変動しません。データが増えても、コストが急に跳ね上がることはありません。Synitiのモジュール単位の企業向けライセンスは料金モデルが複雑で、利用状況が変わるたびに更新時のコストが読みにくくなりがちです。プラン別の料金体系はCData Sync 価格・ライセンスページで確認できます。
移行は実際どう進める?
実際に移行したチームからは、共通したパターンが報告されています。

技術的な作業量は予想より小さく済みます。CData Syncは、SynitiがレプリケーションしているSAPオブジェクト(BSEG、VBAK、EKKO、ACDOCAなど)に対応したコネクタをあらかじめ用意しているため、設定の勘所も似ています。多くのチームが、最初のパイプライン移行を週単位ではなく日単位で完了させています。SAP接続で実際につまずきやすいポイントと解決策は、CData SyncでSAP連携:実機でつまずく5つのポイントと解決法にまとめています。
うれしい驚きがあるのは、たいていSAP以外の部分です。あらゆるデータソースに接続できるプラットフォームに乗った途端、Syniti周りに後付けしていた他のツールを整理し始めるケースが多いのです。Salesforceやクラウド SaaSデータ用に別で動かしていたFivetranやAirbyte、レガシーシステム向けのポイントツーポイントスクリプトなど。EstuaryやPortable、Qlik Talendのような他のELTツールを個別契約していたチームも同様です。これらがSyncに一元化されることで、コスト削減効果はさらに積み重なります。データエンジニアがFivetranから乗り換える際の判断軸は、FivetranよりCData Syncを選ぶ5つの理由でも紹介しています。
この移行を実施したある建設テック企業(グローバル展開)は、40以上のSAP・非SAPパイプラインを単一のCData Sync環境に統合しました。移行を30日以内に完了し、以前のSyniti利用時と比較して年間19.3万ドルのコスト削減を実現しています。現在は複数年契約でロックされた価格で運用しています。
想定より速い移行、想定より広いカバー範囲、更新時のコスト削減。これが、Synitiから移行したチームから最も多く聞かれるパターンです。
Syniti・CData Sync選定で確認すべき5つの評価軸
ここまでの比較を、実際の選定チェックリストとして整理しておきます。
1つ目はSAP接続の深さです。ECC、S/4HANA、BW、HANA、BTPのどこまでを標準機能でカバーできるか、追加モジュールなしで対応できる範囲を確認します。
2つ目はSAP以外のデータソース対応です。OracleやSalesforce、SQL Server、SaaSアプリケーションなど、SAP周辺で増え続けるソースを同じプラットフォームで扱えるかどうかが、後々のツール分散を左右します。
3つ目はデプロイ方式の自由度です。オンプレミス、クラウド、ハイブリッドのいずれを選ぶかを、ベンダーのタイムラインではなく自分たちの意思で決められるかを見ます。
4つ目はCDC対応範囲です。SAPだけでなくKafkaやレガシーIBMシステムまで、リアルタイムのChange Data Captureがフルマネージドで提供されているかを確認します。
5つ目は価格モデルの予測しやすさです。データ量や行数に応じて跳ね上がる料金体系か、接続数ベースで見通しが立てやすい料金体系かは、更新時のコスト計画に直結します。
移行を検討すべきタイミングは?
次のいずれかに当てはまる場合、移行を検討する根拠は特に強くなります。
Synitiをオンプレミスで運用しており、自分たちで選んでいないタイムラインでクラウド版への強制移行を迫られている
データレジデンシーやコンプライアンス要件により、大規模なアーキテクチャ再設計なしにはサードパーティのクラウド版を採用できない
SAP以外のデータソースを追加しているが、Synitiでは標準対応できない
クラウドデータウェアハウス(Snowflake、Databricks、BigQuery)が主要な分析プラットフォームになりつつあり、柔軟な双方向データ連携が必要になっている
SAP以外のシステムからリアルタイムパイプラインを構築しており、CDCの機能不足に直面している
実際の利用状況に見合わない更新コストに直面している
いずれかに当てはまるなら、一度数字で検証してみる価値があります。CDataのチームは、SynitiからCData Syncへの移行範囲を見積もる移行アセスメントを実施しており、コストの並列比較も含めてサポートしています。
よくある質問
Synitiがオンプレミス版製品の提供を終了するとはどういうことですか?
Synitiは、オンプレミス版製品について今後の機能開発や長期サポートを終了すると発表しており、既存のオンプレミス顧客にはクラウド版への移行が求められています。データレジデンシーやセキュリティ、コンプライアンス上の理由で特にオンプレミス展開を選んでいた企業は、ベンダーが定めたタイムラインでの強制的な再構築を迫られている状況です。
SynitiからCData Syncへの移行には通常どのくらいかかりますか?
多くのチームは、最初のSAPパイプライン移行を数日から数週間で完了させています。CData SyncにはSynitiがレプリケーションしているSAPオブジェクト(BSEG、VBAK、EKKO、ACDOCAなど)向けのコネクタがあらかじめ用意されており、設定にかかる時間を大幅に短縮できます。より具体的な見積もりが必要な場合は、CDataのチームがパイプライン構成に応じた移行アセスメントを実施します。
CData SyncはSynitiと同様にSAPのCDCに対応していますか?
対応しています。CData Syncは、SAP ECC、S/4HANA、BW、HANA、BTPからのリアルタイムChange Data Captureをフルマネージドでサポートしており、CDC用インフラの運用は不要です。SynitiがカバーするSAP→クラウドDWHのユースケースに対応するだけでなく、Oracle、SQL Server、Kafka、AS400、DB2といったSAP以外のデータソースへもCDC対応を広げています。
CData Syncはオンプレミス展開に対応していますか?
対応しています。CData Syncはオンプレミス、クラウド、ハイブリッドの展開を完全にサポートしています。Synitiと異なり、クラウド版への強制移行はありません。厳格なデータレジデンシーやコンプライアンス要件がある企業も、同じ製品・同じライセンスで全コネクタライブラリを利用しながら、自社ファイアウォール内でSyncを運用し続けられます。
CData Syncの価格はSynitiと比べてどうですか?
CData Syncは接続数ベースの価格モデルを採用しています。料金はパイプラインの接続数に応じて決まり、データ量や行数、ユーザー数では変動しません。そのためデータが増えてもコストを予測しやすくなります。一方Synitiのモジュール単位の企業向けライセンスは料金モデルが複雑になりやすく、利用状況の変化に応じて更新時にコストが大きく跳ね上がることがあります。CData Syncでは、価格を固定した複数年契約も利用できます。
CData Syncを導入した企業からの評価はどうですか?
移行を実施したある建設テック企業(グローバル展開)では、40以上のSAP・非SAPパイプラインを単一のCData Sync環境に統合し、30日以内に移行を完了。以前のSyniti利用時と比較して年間19.3万ドルのコスト削減を実現し、現在は複数年契約でロックされた価格で運用しています。統合による運用のシンプル化とコスト削減効果を、実際の移行事例として確認できます。
CData Sync:SAPの資産とその先を支えるデータ基盤
SAP・非SAPのデータを、自分たちが選んだデプロイ方法で確実に移動させたいなら、ベンダーのクラウド移行タイムラインに縛られる必要はありません。CData Syncは、数百のデータソースに対応する柔軟でガバナンスの効いた接続性を提供します。実際に、SAP ERPデータをBIツールで活用したいと考えていた製造業の企業では、生データ粒度での複製によって経営層から現場まで同じデータで意思決定できる体制を構築できた、という製造業の導入事例もあります。詳細はcdata.com/syncをご覧ください。
Synitiの後継をCData Syncで検証する
CData Syncは、SAPのECC・S/4HANA・BW・HANA・BTPに加え、Oracle・Salesforce・SQL Serverなど数百のデータソースをノーコードで接続できるプラットフォームです。CDCインフラの構築やスキーマ変更への手動対応、モジュールごとの追加設定といった運用の手間をなくせます。SAPと非SAPのパイプラインを、1つのライセンスで管理できます。ヘルスケアや金融など規制の厳しい業界でも、オンプレミス・クラウド・ハイブリッドを同じ製品・同じライセンスで選べます。
Synitiからの移行を検討しているなら、CData Syncの14日間無料トライアルを今すぐ開始して、SAPパイプラインの移行にかかる実際の工数を確認してください。
Synitiの後継をCData Syncで検証する
Synitiのオンプレ版終了で、移行先の選定を迫られていませんか。CData SyncならSAPと数百のデータソースを一元管理し、CDCやリバースETLもそのまま利用できます。
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